マクロビオティック食が放射能の害を取り除いた実例があるので以下にご紹介します。
『1945年に長崎に原爆が落とされたとき、秋月辰一郎医学博士は、長崎の聖フランシスコ病院の内科部長だった。
爆心地から一マイルのところにあった聖フランシスコ病院では、大部分の患者が生き残りはしたが、すぐに放射線による原爆症の症状を呈しはじめた。
そこで、秋月博士は、玄米、味噌汁、醤油汁、ワカメをはじめとする海藻、カボチャ、海塩からなる厳格なマクロビオティック食を職員と患者に食べさせ、砂糖と甘いものを禁じた。
生き残った長崎市民の多くが原爆症で死んでいくなかで、博士はこの食事によって病院にいた全員の命を救ったのである。
日本では、秋月博士の他にも、マクロビオティックの食事を食べて原爆症から解放された経験を文章に書いて発表した者が何人かいる。彼らは、マクロビオティックの食事が原爆症の予防や治療に役立ち、ケロイドなどの重い症状をもなおしてしまったことを証言した。』
陽性が効くという考え
マクロビオティックの考え方では、放射能=極陰性で、ここからくる症状には陽性のものが効きます。
それがすなわち玄米ご飯、味噌汁、海藻、塩(自然塩)、カボチャなどといったものになるわけです。(その他、梅干しや黒ごま、にんじん、ごぼうなどの根菜類も陽性の食品です)
中でも海藻については、カナダのマギル大学の研究者たちも放射能に対する有用性を報告しています。
マクロビオティックで『よく食べられる海藻には、放射能を発するストロンチウムをつかまえて体外に排出する働きをもつ多糖物質が含まれている』(*1)(筆者註:多糖物質=アルギン酸ナトリウム)
『海藻は核分裂によって発生する放射性物質の体内への吸収をさまたげるうえに、汚染物質の体外への排除をうながすものとして利用できる可能性もある』(*2)
ですから前回の記事(「放射性ヨウ素被害を防ぐために昆布」)にも書いたように、昆布を摂るのはやはり有効です。
砂糖禁止の理由
また、秋月博士が『砂糖と甘いものを禁じた』のは、それらが陰性食品であり、マクロビオティックの解釈においては症状を悪化させると考えられているからです。
(その他、避けた方が良いとされる極陰性食品には、添加物やアルコール、牛乳やヨーグルトなど液状に近い乳製品などがあります。)
(食物の陰陽判断について詳しくはこちら)
食事の面から
以上、食事の面からおこなえる被曝対策として参考にしてみてください。
(玄米が手元にない方は、白ご飯に梅干し(昔ながらの塩からいもの)や黒ごま塩(レシピはこちら)を添えて食べると良いと思います。)
(味噌汁の味付けはやや濃いめにしてください。だしに昆布を使い、そのまま具として食べることをおすすめします)
避けた方が良いとされる食品について
2011/03/21追記:記事中に挙げた、「避けた方が良いとされる極陰性食品」は、あくまでもマクロビオティックで言われているものであり、それが万人にとっての正解というわけではありません。
マクロビオティックというものの考え方を説明するために参考として書いたものですので、挙げられているものを摂っているからと言ってあまり心配なさらないでください。
マクロビオティックとは、本来重い病気を治すためのものですから、病体を弱らせないため、食べ物に関する制限がとても厳しいのです。健康な方が遵守する必要はありません。
「マクロビオティックによれば、放射能による症状には陽性のもの(玄米や、味噌、海藻、自然塩、かぼちゃ、ごぼう、にんじんなど)が有効である」ということだけ心にとどめていただければと思います。