↑こちら、今年(2025年)の四月にオンラインの自然食品店で購入した玄米(有機栽培)(2024年産)。
真空パックの商品ではなかったため、10㎏購入してすぐジップロックに2㎏ずつ小分けにして常温保存していました。
そこから食べる分だけ取り出して使っていて、最初の5㎏を消費したところまでは特に何の問題もなかったのですが、購入から三ヶ月後くらいに残りの5㎏に差し掛かったときに、急に異変が現れました。
粉が舞う
それは、精米作業時。(うちでは、有機栽培の玄米でも、昨今の大気汚染の状況を考えて、2023年以降産のものは軽く精米しています。)
目当ての分量を量るためにジップロックからボウルに玄米をザーッと移し入れ始めたところ、まるで
え゛っ!! 何これ!! と驚き、咄嗟に息を止めて、顔の前を手で
↑ボウルに出した玄米。
見た目にそこまでおかしなところは無い。
この玄米、前回の精米時にはこんな風に土煙のようなものは立たなかったよね? どうして急にこんな粉が舞うようになったんだ……?
色がグレーっぽい
しかし、最近買った新しい玄米(こちらは粉が舞わない)と比較してみると、なんだか色が違う……。
↑粉が舞う方は明らかに黒ずんでいるというか……グレーがかっているよね??
何? この玄米に一体何が起きたの??
カビなのか?
最初に疑ったのはカビでした。
春先に買って、そのまま夏まで常温保存していたから、カビが生えてしまったのかもしれない。
けれど、過去において、同じような保管状況で米がカビたことは一度もなかったし、カビ臭いというわけでもない。
ただ、匂いに関しては、一般的な玄米の匂いではなく、ちょっと
酸化して黒ずんだと判断
その後、色々調べてみて、
全体にグレーっぽいだけでカビ臭がなければ恐らくカビではない。
米は酸化劣化すると黒ずんでくる。
という情報(*1)から、この玄米は夏の湿度と暑さで急に酸化が進んで黒ずみ、匂いも変になったと自分の中で結論づけることにしました。(参考*1:Yahoo!知恵袋)
精米器の精米羽に黒い汚れがつく
というわけで、当初の計画通り、精米作業を進めて炊飯までやってみることにしました。
ます、「やわらか玄米」モードで二回精米。こうすることで2分づきくらいになります。↓
↑精米後の玄米。……正常な玄米を精米したときに比べるとちょっと粉っぽい仕上がり(黒いつぶつぶのようなものもあるような……汗)。
↑そしてふと精米器にセットされている精米羽を見ると、何やらべっとりと黒い汚れが!! こんなのが付いたの初めてだよ!!
指で触るとカチカチで、取れるんだろうかと
細かい粒子状の、泥のような汚れでした。酸化して黒ずんだ
研いだ水がグレー
次に、精米後の米を研いでみたのですが……。↓
↑いや……なんか……水がものすごくグレーだよね……??
↑これはヤバいですわ……と思い、透明になるまで、16回水を替えてよく研ぎました。
↑だいぶ見た目もこざっぱりとし、綺麗になりました。
この米を一晩冷蔵庫で浸水させて、翌日炊飯します。
炊いてみた~臭い
そして来たる翌日!! 早速、問題の玄米を炊いてみました!!↓
↑炊きあがりの見た目は良い感じ!!
しかし、上がってきた湯気の匂いを嗅いで「ん?」となりました。
何……なんなの、この匂い。かつお節のような……魚介類系のダシ汁を思わせるような……。
なんと例えれば良いのか、考えて自分的にぴったり来たのがおでんのこんにゃくの匂い!!
ご飯としては変な匂い!!
食べるのがちょっと辛いレベル
いや……でも、食べてみれば案外大丈夫かもしれない。
そう思って茶碗によそい、夕飯時におかずと一緒に食べてみたところ、………………うーーーん……。
これはすごい匂いだな。
よく味わえば、舌に感じるご飯の味自体は美味しいのですが、その前に立ちはだかるかつお節こんにゃく臭がとにかく強烈で、ご飯の味わいがかき消されます。
私は、ご飯に関してはわりとストライクゾーンが広い方だと思っていたのですが、このご飯は食べるのがちょっと辛いレベルだ。
いりゴマを振りかけたら楽になった経験
このご飯の匂いをどうにかカバーしなければならない。
そう考えて、真っ先に思いついたのがいりゴマでした。
というのも、昔(2007年頃)、玄米の炊き方を色々と試行錯誤していたときに、玄米を発芽させたくて常温で何日も浸水させた結果、玄米がとても
臭い玄米ご飯にはいりゴマじゃーーー!!
いりゴマをかけてみる
↑そこで!! 持ってきたのがこちらの
宮崎県産の、無農薬・無化学肥料で栽培された金ごまが原材料の、とても香ばしくてプチプチ美味しい煎りごまです。
うちでは、大量にいりゴマを使いたいとき(白和えを作るとき等)はもう少しお手頃価格のいりゴマ(ムソー 有機いりごま)、料理のアクセントにちょっとだけ薬味的に振りかけたいときにはこの金いりゴマ……と使い分けていて、今回の玄米ご飯レスキューにはこちらの高級品に出動を願うことにしました。
劇的に改善
↑それでは早速パラパラッと……。
↑全体的にいりゴマを振りかけてみました!
↑果たして匂いはどうなっているか!!
食べてみると……。
おっ!! すごい!! いりゴマの良い香りしか感じない! 玄米ご飯のこんにゃく臭がマスクされてるぞ!!
それでいて、いりゴマがご飯の味を邪魔しているということもなく、ご飯の美味しさはちゃんと感じることができ、さりげなく同僚のミスをカバーする有能な人のような働きをするいりゴマに!! 惚れた!!
やっぱりいりゴマってご飯の変な匂いを打ち消す効果が高いですね。
よく市販のお弁当なんかで、ご飯に黒ごまが振ってあったりしますが、栄養価とか見た目の華やかさ以外にも、もしかしたら変な匂い対策の意味合いもあるのかなと思ったりしました。
ごま神 様
「この『かつお節こんにゃく臭ご飯』にはいりゴマが効く」とはっきりわかってから、私はいりゴマを「ごま神様」と崇め(笑)、そのご飯を食べるときには必ずいりゴマの袋を
おかげで本当に楽に食べられるようになって助かっています。
精米度合いを高めるのも効果あり
また、いつもは2分づき(やわらか玄米モード×2回)で精米しているところを、もう一段階精米度合いを高めて4分づき(やわらか玄米モード×3回)にすることを試してみたところ、それまでより匂いがマシになったので、酸化した米の表面を多めに削る(精米する)ことも効果があるんだなと思いました。
食べ切れそう
それまで玄米を常温で数ヶ月放置していたからといってここまで食味が落ちた経験がなかったので面食らいましたが、工夫することでなんとか美味しく食べ切れそうなので良かったです。
今後も、またこうして玄米が酸化・劣化して臭くなることがあるかもしれませんが、そのときはごま神様とともに!! 乗り越えていきたいと思います。















