リアルフォース……。
パソコンに向かって長い文章を打つことの多い私にとって、高級キーボード「リアルフォース」は、その存在を知った三年前から憧れの存在……。
だって、すっごく打ち心地が良いっていうじゃありませんか??
だから一度実機で試し打ちをしてみたいと恋い焦がれていたのですが、私の住む北海道旭川市の電器屋には、リアルフォースが置いていないんですよ!!(泣)(電話問い合わせ済み)
札幌まで行く必要
試し打ちをするためには札幌まで行かなければならない。
……札幌って、特急でも旭川から一時間半かかるし、往復で5000円もかかるんですよ!!
そんな……キーボードの試し打ちがしたいからと言って、簡単に行ける場所ではない……。
でも試し打ちもせずに高級キーボードを買うのは怖い……。
と、悶々としていたのですが、母のパンプスを買いに札幌に行くことが決まり、そのついでに!! 「
ヒュー!! 三年越しの夢が叶う! これで、購入するかしないか決められる。楽しみ~~!
DEPOツクモ札幌駅前店にて初対面
↑目指すはDEPOツクモ札幌駅前店! この横断歩道の先が入り口です。
中に入り、キーボード売り場に直行。えーと、リアルフォースリアルフォースは……あ、あった! これだ!
間違いありません。今まで、ネット上でしか見たことのなかったリアルフォースが、目の前に……。
やっと触れる……。けれど、キーを押したその感触がどんなものか今まで試したくてたまらなかっただけに、押すのがもったいないというか、そんな簡単に済ませてはいけない経験のような気がして、しばらくただリアルフォースを眺めてワクワクする時間を過ごしました。
試し打ち
そしていざ試し打ち……。
ストストストスト……。
あ……。なるほど? なるほどね? リアルフォースの利用者さんがよく「スコスコ」と表現している押し心地はこういうものなのね?
なるほどなるほど。私は、家のパソコンで文章を打ち込んでいる気分で、キーボードをタイピングしてみました。
なるほど! なんだか、打っているうちにタイピングに吸い込まれていくというか、タイピングと思考が一体化していく感じ。
なるほどーっ! やっぱりいいわリアルフォース。打つ音もすごく静かだし。
キーの重さ「すべて45g」(等荷重)が好み
リアルフォースには、キーの重さが
すべて30g
すべて45g
小指を使うキーだけを軽く(30gに)した変荷重タイプ
の三種類があり、それらをすべて試した結果、私はすべて45gのものが好きというのがわかりました。
変荷重について
「変荷重」というのは、リアルフォースで初めて聞いた用語でした。
↑こんな風に、小指で押すキーを30g、他のキーを45g(Escキーは55g)にした仕様(*1)とのことで、どういう打ち心地なのか想像がつかなかったのですが、実際に触ってみると、小指のキーだけ底が浅いといいますか、押した感じが深くないのです。(参考*1:Don’s キーボードラボ)
長年、すべてのキーの重さが同じキーボードを使ってきたせいか、どうも変荷重には違和感を覚えました。
また、私はピアノをやってきたので、小指の力もそう弱くはなく、他の指と同様に強く叩けるのが違和感の原因の一つになったかもしれません。
すべて30gは軽すぎた
キーの重さがすべて30gのものは、打ち心地が軽すぎて、タイプミスが起きやすかったです。
というわけで、リアルフォースを買うならばキーの重さがすべて45gのもので決まり!
マジェスタッチも試し打ち
↑リアルフォースの他に、こちらも高級キーボードとして有名なFILCO Majestouch(マジェスタッチ)にも触ってきました。
ネットでは、このマジェスタッチは、レビューを読んでもどんな打ち心地かよくわからない感じだった(メカニカル方式だから押し心地がリアルフォースとは違って云々)のですが、触ってみると疑問が一発解消。
ハキハキ・シャキシャキした押し心地です。そしてけっこうパチパチとした打鍵音がします。なるほど~。
いかにもタイピングしている感が良い
滑らかな打ち心地だったリアルフォースに比べて、いかにもタイピングしている感があって、それはそれで「ブラインドタッチでバチバチにキーボードを打っている自分」に陶酔できそうな感じがあるというか、さすが有名なだけあってこれも好きだなと思いました。
ただ、私は、長時間のタイピングをあまり家族に気取られず(静かに)行いたいので、リアルフォースの方が良いかなと感じました。
マジェスタッチの中では、茶軸というものが一番好みでした。
45g等荷重のフルキーボードを買いたい
こうして、夢だった高級キーボード試し打ち体験が終了し、私は満足して店を出ました。札幌まで来た甲斐があったよ~!!
いつか、今使っているキーボードが壊れたら、Realforce108UH(キーの重さがすべて45g)(白色)(フルキーボード)を買うと決めました。
2022年追記:上記「Realforce108UH」(白)はモデルチェンジで「Realforce R3UA21」となっています。)
実機を触ったので、迷うこともなくなったのがありがたいです。百聞は一見にしかずとはこのことですね。実際に触ることの情報量はものすごいものがあります。
ちなみに、せっかくリアルフォースやマジェスタッチの実機に触れる機会なのだからと、一緒に行った母にもキーボードの試し打ちをしてもらいましたが、「……よくわからないだね」と言っていました。
フルキーボードは横幅長過ぎなことが判明
この試し打ちから四ヶ月後、手持ちのキーボードはまだ壊れていませんでしたが、キーボードが二台あってもスペアとして使えるからいいやと思ってリアルフォースを購入することにしました。
試し打ちの結果、買おうと決めていたのは108UH(キーはべて45gの等荷重・フルキーボード)。
しかし、寸法をよく検討した結果、45.6㎝という長い横幅がネックに。
それまで使っていたキーボードよりも6㎝も横幅が長いのです。
キーボードの横幅が6㎝も長くなると、マウスの位置が現状より遠くなります。その遠さでも大丈夫か実験してみましたが、どうしてももう少し近くで操作したい。
テンキーレスに変更~変荷重モデルになった
というわけで、横幅の短いテンキーレス(テンキーがついていない)タイプの中から選ばなければいけなくなり、決めたのが、「REALFORCE91U」でした。
↑こちらは、キーが変荷重で、等荷重が良いかなと思っていた私は悩みましたが、「テンキーレスで等荷重」というと「黒地に文字が黒で印刷されている」というとんでもなく見にくい機種(91UDK-G)しか発売されておらず(苦笑)、 変荷重で妥協しました。
変荷重も、きっと使い込んでみれば悪くない! という希望的観測で……。
追記:等荷重のテンキーレスが出た
2022年追記:私がリアルフォースを購入した2013年当時は「テンキーレス・等荷重・白色」は売られていなかったのですが、なんと現在はそのタイプが販売されています!!↓
リアルフォースが到着
そして!! 注文から二日後、ついに高級キーボード「Realforce 91U」が……。
↑き、き、き、キターー!!!
信頼の日本製
↑箱の裏。「MADE IN JAPAN」の文字が輝かしいぜ! 信頼の日本製!
↑本体はこちら! 新品とは思えないほどに落ち着いた、燻し銀のデザイン! もう十年はここにこうしておりますという顔をしています!
↑キートップはサラサラ。印字が、とても濃くてはっきりと見やすいです。
↑リアルフォース……本物の力……!
↑横から見たところ。「Realforce総合カタログ」によると、「人間工学にもとづいたステップスカルプチャーを採用」しているそうで、列ごとに打ちやすい角度がついています。
今までのキーボードとの比較
↑こちらが、今まで使っていたキーボード。2005年に購入した日立のプリウスというデスクトップパソコンに付属していたものです。
↑写真の上が旧キーボード、下がRealforce。比べると、Realforceの方が3㎝ほど横幅が短いです。
今までと変わったのは横幅だけではありません。キーの位置もいくつか変わりました。
↑変わったのは、Deleteキーと矢印キー。青丸が今までの位置で、赤丸がRealforceにおける位置。
これは、慣れるしかないです。きっと、ずっと使っているうちに慣れてくると思います。
キーが軽い
さて。この、三年も憧れを温め続けてようやく購入した「Realforce91U」。
初めてパソコンに向かって文字を打ったときの第一印象は、「キーが軽い!」ということでした。
古いキーボードより明らかにキーが軽いです。今まではキーを叩くように力強くバシャバシャ打っていましたが、その必要がなくなった感じです。
変荷重の使い心地
そして、心配していた変荷重(小指で押すキー(AやZなど)が軽くなっている)。
これは、実際に使ってみると、意外とまったくと言っていいほど気になりませんでした。
今までなかったタイプミスも
ただ、やっぱりAが軽くできてるんだなあと感じるのは、Aを使わない文章を打っているのに、なぜかAが入力されてしまうとき。
たとえば、「って」(TTE)と入力したつもりが、「たて」(TATE)となってしまうのです。TとTの間にAが入力されている。
これはおそらく、私が左手の人差し指と中指で「TTE」と打つときに、小指が「A」に載っているので、そのときに思わず「A」を少し押してしまっているのでしょう。
旧キーボードではまったく見られなかったタイプミスです。
しかしこれも、長く使っているうちに指が力加減を覚え、解消されていくだろうと思っています。
静かな打鍵音
打鍵音はとても静かになりました。今までは和室でキーボードを打っていると、居間にいた母に「すごい音だね」と言われていたのに、Realforceにしてから「今、何してるの? 静かだね」と言われるようになりました。
私は、家族に気取られずタイピングをしたかったので、この静かさは気に入りました。
打ち心地は小気味よい
そして肝心の打ち心地なのですが、これが実に不思議な感じなのです。
碁石を、碁盤にパチンと置いたときのような心地よさというのだろうか? 一打一打が正確で小気味よいです。
その、スラスラ打てていく感じを味わいたいために仕事をたくさんこなしてしまうという……。仕事をしたくなるキーボード。打つこと自体が楽しくなってくるキーボードです。
これからどんどん使い込んで、体の一部のように扱えるくらい、自分に馴染ませていきたいです。
↑こちら、旧キーボード。一番摩耗の激しい「T」は少し削れ、えぐれています。
今までありがとう旧キーボード! Realforceも、いつかこんな風になるかな?
購入四年後(2017年)追記
リアルフォースを使い始めてから約四年が経過しました。
このキーボードは本当に劣化しません。
キートップの印字は黒々と濃いままだし、もちろんえぐれてもいません。
打ち心地も気持ち良いまま。頑丈で、安心して使えています。
軽い「A」キーを間違って押してしまうミスについては、皆無ではないものの、ここ一年ほどはほとんど出ていないと思います。
これからもなるべく長い間、ともにパソコンライフを歩んでいきたいです。
購入七年後(2020年)追記
リアルフォースを購入してからもう七年も経ったのですね。そんな風に思えないほど、毎日、新鮮な使い心地です。
軽い「A」キーは、未だに、たまに間違って押してしまいます。購入当初は「指が力加減を覚えて解消されていくだろう」と思っていたのに、やっぱり、元々の力のクセというのは簡単に変わらないものですね。
でも、使用上、まったく問題は感じていません。
相変わらずキーボードの印字は黒々として、えぐれも削れも無く、いつまでも新品のよう。
このままずーーっと、不具合無く頑張ってほしいです!
リアルフォース「テンキーレス・変荷重」タイプ
リアルフォース「テンキーレス・等荷重」タイプ
マジェスタッチ茶軸(テンキーレス・等荷重)