家の裏に物置があります。地面は全体的に手つかずで、夏は自由きままに色々な草が生えてきてにぎやかなのですが、今年、見慣れぬ植物が生えているのを見つけました。
↑物置の前に二本立つ、背の高い植物。何なんですかこれ? 1メートル以上はありますよ。何かの木かと思うほど、幹(茎?)もしっかりしていますが、木だったら雪解けから数ヶ月でここまで生長しませんよね……(雪解け直後は何も生えていませんでした)。
ネットでも調べてみましたがわかりませんでした。
刈られる危機
とりあえずどれだけ伸びるのか楽しみなので今後もすくすくと育ってくれたらいいなと思っていましたが、突如、危機が。
父が、電動草刈り機を持って、家の周りの雑草を刈り始めたのです。
あの二本だけは残しておいてほしいというのも、家周りを整備するのに働いてくれている父に対してなんだかワガママのようで言い出せません。
刈られちゃうのかな、あの謎の植物も……。できれば残してほしいな……。父の目にあの植物が入らなければいいな……。
スルー
祈るような気持ちで見守っていたところ、草刈り機を持って家の裏まで来た父は、謎の植物をスルーしました。
雑草というには背が高すぎて、茎も太すぎたせいでしょうか。
おっ! やった! 見逃された!
父が移動していったあとに残された謎の植物は、何事もなかったかのように風にそよいでいました……。
一ヶ月後、さらに伸びた
あれから一ヶ月。
現在、謎の植物はさらに30㎝ほど伸びました。
↑向かって左の植物だけ残っています。右の植物は、風が強い日に倒れてしまいました(けれど倒れながらも折れたわけではないので無事に生きています)。
この植物も冬になれば枯れ、雪に埋もれてしまうのかなと思いますが、それまで一体どんな生長の様子を見せてくれるのか、楽しみに観察したいと思います。
追記:翌月、屋根を超える
↑先月、草刈りの難から逃れた謎の植物。
物置の屋根を超えるほど伸びるかな~と思いながら観察し続けていたら……。
↑屋根、超えました(笑)。
この植物は本当に一体、何なのだろう。どこまでも伸びてほしい。行けるところまで行ってほしい。今後の成長も楽しみです。
追記2:冬になっても枯れなかった
今年の夏、家の裏の物置前に突如として生えてきた「謎の植物」。
寒くなってきて、葉がボロボロになり、ああここで終わりか、このまま枯れていってしまうのか……と思っていて、今月(2013年12月)。
謎の植物は、予想外の姿に変化していました! ↓
↑こちら。ちょっと見えにくいですが、葉を落とし、幹(茎)だけ残っています。
私は、この植物は、その他の草のように、雪が降れば幹ごと枯れて土に還ると思っていました。
それが、そうではなかった。まるで樹木のように、葉を落とし、幹が残ったのです。
芽吹きがあるか?
これはもしかしたら……来年の春、芽吹きがあるかもよ??
草なのか、木なのか、その正体がいまだに判然としない謎の植物。冬を迎えればそのストーリーも終わると思っていたのが、予期せぬ「続編決定」。
春、暖かくなるまで動向を追いたいと思います。再び葉は繁るのか? それとも裸の枝のままか?
……芽吹けばいいなあ~。頑張れ謎の植物!
追記3:冬を越して芽吹いた!
この謎の植物は、一体この後どうなるのか?
旭川の厳しすぎる冬を越せるのか?
春に芽吹きがあるのか??
というのをずっと気にしながら冬を過ごしました。
たまに確認すると、細い枯れ枝のようになってしまった「謎の植物」が寒風に吹かれていて、こやつ、本当に生きているのかな……もう雪の中で枯れているのかも……と思ったりもしました。
そしてやってきた5月。様々な植物が目を覚まし、芽吹く季節となりました。
……謎の植物はどうなった……?
久しぶりに確認すると……。
芽吹く
……お?↓
……おおっ??↓
芽吹いとるやんけ!!↓
謎の植物よ、お前、冬を越したんやな!!
ようやった……ようやった。
しかしこの芽吹き方は、草じゃなくて樹木よな?
草なのか樹木なのかずっと判別しかねてきたけれど、ようやく「これは樹木なんだ」と確信できた。
名前がわからん
それにしても謎の植物よ、一体あなたの本当の名前はなんというのか。
なんという木なのかまったくわからないけれど、生き延びてくれて、とりあえず嬉しいよ!
今はヒョロッヒョロだけれど、今後、もっと幹が太く立派になっていったりするのかなあ?
そうだったらいいのになあ。(でも、もし幹が順調に太くなっていったら、物置はどうなっちゃうんだ??(笑)
追記4:樹木らしく生長しつつある
あれから一年……。「謎の植物」、現在(2015年)はこんな姿です!!↓
↑バーン! より、スラッとした姿になって、樹木らしくなってきました!
↑ピョロピョロで「茎」のようだった幹も、直径5センチほどになりました。
↑若葉の芽吹きもバッチリです。
樹木の生長を観察するのは初めてなので興味深いです。今後も見守っていきたいと思います。
いつか、枝がいっぱいに広がって、葉が生い茂ったら良いなあ。窓のすぐそばに木の緑がある生活、憧れていたのです。
追記5:残念なお知らせ
2013年から二年間、その生長の軌跡を追ってきた「謎の植物」。
立派な木になるまで毎年生長を記録していくのが夢だったのですが、2016年に予期せぬ悲劇が起こりました。
なんと……雪解けしてすぐの頃、父が、謎の植物を根っこから抜いてバラバラに切断してしまったのです。
私が朝起きたら、すでにそんなことになっていました。
……2015年に、勇気を出して「生長記録をとっているからあの木は切らないでね」とお願いして、そのときは父も「あ、そうなの?」なんて言ってわかってくれていたみたいだったのに、そのやりとりをきっと忘れてしまったのでしょう。
仕方ないけれど、残念だ。
……また、謎の植物、生えてきてくれないかな、と、私は今でもたまに謎の植物跡地を見ています。……まったく、新たな植物が生える兆候はありませんが(笑・泣)。
でももし新たな何かが生えてきたら、そのときはまた謎の植物シリーズを再開したいと思います。
そんな日がいつか来ることを願って…!
(2023年追記:謎の植物の跡地、一向に何も生えてきません!(泣) 何でもいいから生えてきてくれ~。)