今日の夕方、パソコンを使っているとき、突然停電が起きました。
家の中が真っ暗になると同時にブツンと切れるパソコンの電源。
手探りで、近くに置いてあった携帯電話を手に取り、その灯りを頼りに居間へ行き、カーテンを開けて近所の様子を確かめました。
街灯も消え、他の家々も真っ暗です。うちだけじゃないんだ……と、少しホッとしました。五分もしないうちに電気は戻り、再び明るくなったのですが……。
嫌な予感
私は嫌な予感とともにパソコンに近づきました。さっき、あまりに急に電源が切れたのです。ハードディスクに負担がかかったに違いない……。
祈る気持ちで電源を入れます。すると、なんだかおかしな画面が表示されます。画面上に書いてある文章の意味がよくわからず、戸惑っているうちに、Windowsが起動。
インターネットにつなげようとすると、エラーが起きてつながりません!
もう、やめてぇぇぇ~~!という感じです。まだ、購入して1ヶ月足らずの、大事な、高級パソコンです! 壊れないように、そーっとそーっと扱ってきたのに、停電でブチンといっちゃうなんてあんまりだぁぁぁ~~(泣)。
再起動させてもう一度ネット接続を試みると今度はうまくいきましたが、ハードディスク内の一部のデータが破損したらしく、ショッピングサイトなどの閲覧履歴がまっさらになっていました。
無停電電源装置を注文
恐ろしい……。もうこんなことを起こしてはいかん! 停電対策を練らなければ! 何か、急な停電のときに一時的に電気を供給してくれるバッテリーのようなものはないのか?
と思って急いで調べたところ、ありました。無停電電源装置(UPS)というのだそうです。(こんなものがあったのかー!)
停電になっても、充電されていたバッテリーにより一時的にパソコンが使えて、その間に安全にシャットダウンできる、という仕組み。
思っていたより値が張ったのですが(1万5千円)……注文しました!(サンワサプライのUPS-500TK) ハードディスクが壊れるよりマシです!
今までは平気だったが
パソコンというものを手に入れてからずっと、こんな装置は使わないまま過ごしてきて、それでもなんとかなってきました。
急にブレーカーが落ちて、今日のようにパソコンがブチンといってしまったことも過去において何度かあります。それでも歴代のパソコンは、そんなトラブルにもめげず、目立ったデータ破損もなく、なんとなく通常通り使い続けられてしまっていました。
けれど今回は、明らかに起動画面がおかしくなったし、データもわかりやすい形で壊れたのです。歴代パソコンより繊細なのだろうか? いや、今までが幸運だっただけなのかも……。
というわけで、無停電電源装置を導入します!
無停電電源装置が来た
そして……。
↑やっと来ました救世主! 無停電電源装置(UPS)です! 本体約3.2㎏。けっこうな重量感です。しっかりとした作り。まずこの本体をコンセントにつないでから……。
↑パソコンのACプラグ装着!!(スチャッ)
おおお~~!! これで停電の恐怖から解放された!
いつでも来い! 停電め!
無停電電源装置のバッテリー寿命
ただ、無停電電源装置というのは、バッテリーの定めで寿命があります。
私の買ったものはメーカー公式サイト内の説明によると、期待寿命で4~5年。
寿命が来れば、交換用バッテリパックを買って(約八千円)、バッテリーを入れ換えることになります。
十年でかかる費用:23000円
十年使った場合の費用を計算してみます。
まず初期投資が約一万五千円。とりあえず五年もったとして、八千円のバッテリーを一度購入。それも五年もつとします。
すると十年で23000円。一年2300円。一ヶ月で約190円。
一ヶ月あたり190円で、パソコンの停電保証に入っていると思えば、高くはない!
先日停電になるまでは停電という現象のことすら忘れていたのに、二日連続で停電によってパソコンにダメージを受ける恐怖を味わうと、かなり神経質になるものです。
でもこれで、停電に関しては安心してパソコンを使うことができます。
追記1:6年後、未だバッテリー交換しておらず
2016年追記:上記UPS購入から六年経ち、その間、通算四回の停電からパソコンを守ることができました。家中真っ暗になっても、「ピー、ピー」という電子音を発しながらパソコンの電源を維持してくれるUPSは本当に心強い存在です。
「期待寿命4~5年」ということだったのですが、バッテリーはまだ一度も替えていません。バッテリー交換はちょっと面倒そうなのでできればもうしばらく様子を見たいです。いつまでもってくれるかな……。
追記2:8年後、ついにバッテリー交換
2018年追記:購入から八年目、北海道大停電の際にバッテリーが力尽きたので、ついにバッテリー交換をしました!
バッテリー純正品が終売で台湾製の互換品を買ったので、2000円ほどの出費で済みました。
追記3:15年後、故障
バッテリー劣化でパソコンの電源が落ちる
2025年追記:上記、バッテリーを一度交換してから七年後の2025年。
停電にもなっていないのに、前触れもなく、突然パソコンの電源がぷつんと切れました。
どうやらバッテリーが劣化した(寿命が尽きた)ためのようだったのですが、停電ではなくUPSが原因でパソコンが強制終了させられることがあるんだということにちょっと驚いてしまいました。
普通の電源タップとして使う
すぐにバッテリーの交換ができれば良かったのですが、替えを準備していなかったので急いでネット注文し、待っている間、UPSを普通の電源タップとして使用することにしました。↓
↑私の持っているUPSには「停電時バックアップする」(UPSとして使える)コンセントが3つと、「停電時バックアップしない」(UPSとしては使えない)コンセントが3つついており、UPS本体の電源スイッチをOFFにした状態であれば、バッテリー関係なしに、普通の電源タップとして使える……と思っていたのです。
今考えると、これが間違いでした。
バッテリーが膨張して液漏れ
その後、「停電時に電源をバックアップしない」となっている方の電源タップにPCディスプレイのプラグを挿して使っていたわけですが、あるとき本体から「ピーーーーーー」という警告音が鳴り出して止まらなくなったので慌ててUPS本体の電源プラグをコンセントから外しました。
本体のランプ表示は⚠️(危険マーク)だけが点灯しており、警告音の状態も併せて「故障」という意味とのこと。
本体の裏フタを開けて中のバッテリーを見てみると、少し膨張して、液漏れし、端子がガビガビになっていました……。
過充電で故障?
説明書を改めて読んだところ、本体の電源をOFFにしていても、通電している限りバッテリーへの充電は続けられるそうで、寿命が尽きたバッテリーに充電し続けた結果、過充電となり液漏れして故障に至ってしまったのかもしれません。
故障をどうしたら防げたのか
反省点は色々ありました。
まず、バッテリーが力尽きる前に、まだ順調に動いているうちに交換すべきだった。
バッテリーの寿命が終わったときに、すぐ本体のプラグを抜いて、通電状態ではなくするべきだった。
バッテリーに、互換品ではなく純正品を使った方が良かったのかもしれない。
↑上記②については、実行可能だったと思います。
ただ、①と③については、経済的な問題があり、わかっていてもなかなか実行が難しかったと思います。
UPSを今後どうするか
さて、どうやら故障してしまったらしいUPS。
UPSがあったおかげで、恐らく6~7回の停電からパソコンが守られたと思います。UPSの存在は心強かったです。
ただ、UPSのせいで(笑)パソコンの電源が落ちた経験から、少し、UPSへの熱は冷めた感じもあります。
経済的に許せば、あった方が良いとは思う。でも、どうしても必要な物なのかと聞かれれば、無ければ無いで仕方ないというか、無くてもなんとかなる場合もわりとあるというか、できれば欲しいけど、UPSを買うんだったら、今だったらポータブル電源の方が欲しいかな……。
この15年、UPSのある生活だったので、UPS無しの生活というのはちょっと心もとないのですが、こうなってしまっては仕方ないので、UPS無しでしばらく様子を見たいと思います。