週に一度の買い出し日。
今週はどんなおやつを買おうかな~とお菓子コーナーをうろうろしていた私の目に留まったのは、ブルボンの「ルーベラ」でした。↓
↑ルーベラ……。
シガレットクッキー
ルーベラは、ラングドシャ(サクサクサラサラした舌触りのクッキー)をクルクルと筒状に丸めた、いわゆるシガレットクッキーです。
この、「シガレットクッキー」というもの。私はこれが昔からけっこう好きです。
だいぶ小さい頃に、クッキー詰め合わせの中に入っていた「シガレットクッキー」を食べたのが最初だったと思うのですが、生地が薄いゆえにとにかく歯触りが他の普通のクッキーとは違って繊細で、甘さ控えめ、バターの香り高く、いくらでも食べられてしまいます。
入手困難
しかしこのシガレットクッキーというものは、単独で入手するのが困難なお菓子です。
私が知る中では唯一「ヨックモック」(東京の洋菓子メーカー)で「シガール」というシガレットクッキーが売られていて、大学時代に初めて食べたのですが、「これぞ私の求めるシガレットクッキーの王道!」とも言える美味しさで、シガレットクッキーを食べたいときはこの「シガール」を取り寄せるというのが理想ではあります。↓
ヨックモックのシガールは高い
しかし、ヨックモックは、百貨店にもお店を出しているような菓子店ですから、その商品も値が張るんですよ!
「シガール」は、20本で1458円。1本あたり約73円。
ちょっと「シガレットクッキーが食べたいなあ~」なんて思ったくらいでおいそれと注文できる値段ではありません。
「シガレットクッキー食べたい衝動」は今までもたまに起きて、そのたびにヨックモックのシガールを買うことを検討しましたが、「……いやいや、まだ我慢できる!! 限界までは我慢する!」と欲を振り払い、結局、大学生のときに初めてシガールを食べてからずっと、一度もシガールは食べていません。
ブルボンのルーベラはどうなのか
そんな、私にとって高嶺の花である「シガレットクッキー」を、手軽に食べられるのがブルボンの「ルーベラ」。
ルーベラは、一袋10本入りで約140円。ヨックモックのシガール2本分の値段で一袋買えてしまうところが、さすが庶民の味方ブルボンというべきか、ありがたいところではあります。
数年前、期待と違った
しかし……。その味と食感がですね……。
数年前、シガレットクッキー食べたさに一度買って食べたのですが、ちょっと期待と違ったんですよね。
ラングドシャの「サクサク」とした歯触りを求めていたのに、そうではなく、「ガリガリ」というか、思ったより堅くて。
甘さも、私の好みよりは強すぎました。
……低価格でシガレットクッキーを楽しめるように頑張ってくれているのだから贅沢言っちゃいけないなと思いつつも、これは私の求めるラングドシャではないなと感じ、以来、手を出さずに来ました。
なんとなく買ってみた
ですから、今回、「ルーベラ」が目に留まっても買うつもりはなかったのですが、しばらく食べていないし、まあ、あのガリッとした、甘すぎる感じでも、ちょっとシガレットクッキーっぽさが楽しめるからいいかな……。
なんて思って、買ってみてしまったのです。
↑「サックリまろやかバターラングドシャ」「バター12%」。バターという言葉が二回も使われていて、いかにもバターたっぷりという雰囲気。
↑原材料はこちら。変な添加物は入っていません。
↑二本入りの個包装が5袋。
↑見た目は! すごく! 理想的なシガレットクッキーなんだけどな!
美味しくなってる
ちょっとこれが、堅いんだよね~。……と思いながらかじってみると……。
サクッ。
……ん?
あれっ。これ、ルーベラ、前と違う! 前よりやわらかい! サクサクしてる! しかもなんだかバター感が増して美味しくなってる!
数年前に食べたルーベラを想像して食べたのでびっくりしました。
生地原料における油脂(マーガリン、バター)の分量を増やしたのでしょうか? さすがに「ヨックモックのシガール並」とはいきませんが、サクサク、ホロホロッとしていて、だいぶ頑張っている感じ。
バター感が濃くなったおかげか、甘みも以前よりは控えめに感じるし、これなら、「シガレットクッキーが食べたい」と思ったときにその欲求を満たすものとして耐えうる!
老舗菓子も頑張るんだな
ブルボンって、かなり昔からの定番菓子(ルーベラとか、ルマンドとか)を大切にしているイメージがあって、伝統を守るというか、定番は定番のまま、変えずに大事にすることにこだわりを持っているのかと思っていました。
けれど、今回食べたブルボンの老舗菓子ルーベラ(調べたところ昭和47年に発売)は、私の主観では明らかに変わりましたよ! 進歩しました!
昔からの菓子が進化しているということについては、先日、「ルヴァンチーズサンド」(リッツチーズサンドの後継菓子)を食べたときにも驚きを感じましたが、ルーベラの変化にも感心しました。
人気の老舗菓子であっても、さらなる改良を目指すんですね。停滞しないんですね。
今後にも期待
スーパーの棚に並ぶような低価格の庶民的クッキーですから、あまり高いことは望めませんが、今後、もう少し生地が薄くなって、歯触りがサラサラッとした、口溶けの滑らかなクッキーになればなお良いなと思います。
そういう方向に進化するか? もしくは今のままか、はたまた、思いも寄らなかった方向に行くか?
また、数年後くらいに買って確かめてみたいと思います。
追記:メーカー終売? 代替品は贅沢ラングロール
2023年追記:最近スーパーでルーベラを見かけないのでどうしたのかと思っていたら、2022年3月で販売が一旦休止されて、販売再開時期も未定(*1)であるとのこと。(参考*1:アウトサイドシーナ)
うわあ、永遠のロングセラーかと思っていたルーベラがぁぁっ!!(泣)
代替品となりそうなのは、2022年10月発売の贅沢ラングロールですね。原材料も似ています。今度機会があれば買って食べてみたいです。