今年の春に、腰にできた大きなイボ(軟性線維腫)を皮膚科で除去しました。↓
術後、傷口をガーゼで覆って保護する必要があり、家にあったガーゼとサージカルテープで処置したのですが、最初、テープにかぶれてしまったんですよね!!
赤くなってかゆい
↑かぶれた時の様子がこちら。ガーゼがずれないように、ガーゼからテープを大きくはみ出して広く貼っていたのですが、そしたら、テープの下の皮膚が蒸れた感じでだんだんかゆくなってきて、我慢しようと思っても我慢しきれず、ついに、最低限必要なテープだけ残してあとは剥がしたら、写真のように赤く、ところどころポツポツとした湿疹もできてしまっていました。
キープポア~粘着力強くしっかりしたテープ
↑そのときに使ったサージカルテープは、この、ニチバンのキープポア。
↑つや消し加工された、ポリエチレンフィルム素材のテープ。
↑細かな穴が空いており、指で簡単にまっすぐ切れるのが特長。
↑粘着力が強めで、しっかりしていて劣化しにくく、テープとして優秀なので、うちでは昔からサージカルテープ以外の用途で使うことが多く、常備しているのですが、その、普通のテープとしての優秀さが裏目に出て今回かぶれてしまったような感じ。
私が元々アトピー体質で、ちょっとしたことで湿疹化しやすいことも影響したと思います。
スキナゲート~粘着力弱め、肌に優しいテープ
そこで!! かぶれにくいサージカルテープを探し、評判の良かったものを取り寄せてみました。↓
↑それがこちら! 同じくニチバンのスキナゲート メッシュ!!(25mm×7m)(1個375円)
↑スキナゲートは脆弱な皮膚の患者さんのガーゼ固定等のために開発された、極低刺激性の医療用テープ(日本製)。(*1)
基材、粘着剤ともに高い透湿性があり、水蒸気を通しやすいので、ムレにくく、かぶれにくいとのこと。(参考*1:PRTIMES)
テープ基材がメッシュ
↑テープ基材がメッシュになっていて、確かに蒸れにくそう!
指で切れる
↑指で切ることもできます。
↑切り口はあまりまっすぐではないですが、実用に支障はない感じ。
テープ特徴比較表
↑商品販売ページに掲載の機能別対比表を参考に作ってみた比較表がこちら。
私がかぶれたキープポアは固定力(粘着力)が強く、テープに伸縮性がないということがわかります。
対して、新たに購入したスキナゲート メッシュは固定力(粘着力)が弱く、テープにやや伸縮性があります。
皮膚科で使われたのは不織布テープ
↑ちなみに、皮膚科で術後の患部へのガーゼ固定に使われたのは一般的な不織布のテープでした。(上の写真、にじんだ血の部分にモザイクをかけてあります。)
お風呂に入るまで48時間貼りっぱなしでいましたが、かゆくなることもかぶれることもなかったので、この普通の不織布のテープというのも肌にはわりと優しいのではないかと思います。
スキナゲートを使ってみた~本当に粘着力が弱い
そして! スキナゲート メッシュを早速お風呂上がりに使ってみることに。
まずはスキンケアなど終えてから、最後に、ガーゼ貼り作業に着手。
スキナゲート メッシュをガーゼの長さに引き出して指で切ろうとしたところ……ん? ……なんだか、全然粘着性を感じないのだが??
昼間、乾いた指で触ったときには確かにサージカルテープっぽい粘着力を感じたのに、スキンケアを終えた潤いのある指先だと、全然ペタペタしない!! ただの紙みたい!!
……これでガーゼを本当に固定できるのだろうか? とやや不安になりつつも貼ってみたところ……。↓
↑う、浮いたーーー!!(笑)
お風呂上がりで、体の皮膚も湿り気を帯びているせいでしょうか。なんだか、とてもテープのくっつきが良くない!!(笑)
手のひらで押さえてくっつける
いや、これは確かに脆弱な皮膚用というだけあるわ。すごく優しい粘着力。
でも、とりあえずガーゼを固定できないと困るんだよなあ……。
と思いながら、手のひらで全体を押さえるようにしてしばらく圧着したところ、なんとか、貼り付かせることに成功。↓
↑このまま下着で覆って寝たところ、翌日にはわりとピッタリと普通に貼り付いていてくれていて、ガーゼ固定ができていました。
かぶれなかった
その後、このスキナゲート メッシュでガーゼを固定し、入浴後に貼り替えるという日々を40日ほど送りましたが、かゆくもならず赤くもならず、かぶれることなく、傷が癒えるまで無事に過ごすことができました。
テープでかぶれても、短期間のことであればなんとかなるかもしれないのですが、長期間同じ箇所にテープを貼り続けなければならない場合、貼る箇所の皮膚に炎症が起きてしまうと辛いので、皮膚に優しい、かぶれにくいテープを選ぶということは重要になってくると思います。
今回購入したスキナゲート メッシュ、思った以上に肌に優しくて良かったです。
湿った肌には貼り付きが弱くなるなどの注意点はありますが、それをわかった上で対処すれば使い勝手の良いテープだと思います。
今後も、サージカルテープを直接肌に貼らなければならなくなったときにはお世話になりたいと思います!
スキナゲート三種
ちなみに、サージカルテープとしてのスキナゲートには、今回購入したメッシュ以外に2種が存在します。↓
↑すべて低刺激性で肌に優しいことには変わりないのですが、それぞれに特徴があり、まとめると以下のようになります。
スキナゲート…固定力が最も弱い。テープがよく伸びるので、肌の動きにテープが追従してくれる。
スキナゲート メッシュ…固定力が最も強い。汎用的に使える。(今回購入)
スキナゲート スパット…ゴム手袋にまとわりつきにくくなっているので、ゴム手袋をしたまま作業したいときに最適。ハサミを使わなくてもまっすぐ切れる。
ガーゼ固定の用途には「メッシュ」がお勧め
個人的には、スキナゲート メッシュが、「(スキナゲートの中で)最も固定力が強くてあれなの?(その割には粘着力弱いね)」という感じだったので、かぶれたくはないけれど、ガーゼを肌に固定できないと困るというような場合は一番お勧めできるんじゃないかと思います。
顔なんかに貼ったりするのには、よく伸びるスキナゲートが良かったりするかもしれませんね。
機会があれば、「メッシュ」以外の二種も買って試してみたいところです。