母の定年退職祝いを兼ねた福井旅行まであと五ヶ月あまり。
旅行の準備を整えていく中で、どうしても買いたいと思っていたもの。
それが……キャリーバッグ!!
伸ばせる取っ手とキャスターがついていて、道路上をコロコロと引っ張って歩けるバッグです。
ボストンバッグ時代の大変な経験
それまでの旅行はすべて、ボストンバッグで済ませてきました。
ボストンバッグはそれ自体が軽く、コンパクトで場所も取らないし、ひょいっと気楽に持ち歩けるのが利点です。
しかし、荷物の重さが直接体にかかってくるので、長時間持って歩くのは辛い。
だったら、あまり荷物を持って歩かないで済む旅程を組めばいいじゃない!
重たいボストンバッグを抱えてうろうろした過去
ということで、泊まるホテルなども駅から近いところを選んだりして工夫してきたのですが、2008年に母と姫路旅行に行った際に事件が起きました。
……駅から徒歩五分ほどのところにあるはずのホテルが、どこまで行っても見つからない。
地図を見ながらキョロキョロするも、それらしき建物が見当たらない。
母も私も、荷物がパンパンに入ったボストンバッグを持っていました。
しかもその日は、急勾配の続く姫路城内を二時間以上歩き回っていたので、すでに足が棒。
脚力が限界なのに、重たいボストンバッグを抱えながらホテルを探して歩き続けるのは本当に辛く、母も「もうイヤだ~」と半べそだし、「もう、何でこんなに重いの? 次の旅行のときには絶対にキャリーバッグを持っていこう!」と顔をゆがませながら決意したのです。(ホテルはその後、さらに五分ほど歩いて見つけました。)
キャリーバッグに求める条件
さて、そのキャリーバッグ。
どんなものを買うか、様々に検討したところ、外せないと思ったのがキャスターストッパー機能。
キャリーバッグを持って移動することを想像したとき、一番不安だったのがバスや電車内でのことです。
荷物入れや網棚などに収納できれば良いけれど、そうできなかった場合、車両の動きに合わせてキャリーバッグが動いてしまうのではないか。それを防ぐためずっと取っ手を持って緊張していなければいけないのもイヤだな……。
というわけで、私の第一条件はキャスターストッパー!
その他の条件として
日本製
なるべく軽い
四輪
機内持ち込み可能
ソフトタイプ
というのを挙げてみたところ、それらをすべて満たしたのがプロテカの「ソリエ」というキャリーバッグでした!
プロテカのソリエ
私が想定していた予算をかなりオーバーしていたのでためらいましたが、母の「持っていて、きちんとしていて素敵で、気分良く旅行できるバッグが良い。そういうバッグならば少しくらい高額なのは当然だ」という意見で購入を決意!
↑プロテカの「ソリエ」27L。
重さ2.8㎏。100席以上ある国内線への機内持ち込み可能。
色は、三色の中から、女性らしいボルドーを選んでみました。高級感があって良い感じ!
↑持ち手を伸ばすとこんな感じ。キャスターストッパー
↑注目のキャスターストッパーがこちら! 持ち手近くにあるこの灰色のボタンをカチッと下に押し込みます。 ↑押し込む! ↑すると、ブレーキがかかったように、キャスターが四輪ともピタッと転がらなくなります。ふ~む、なるほど! これで動く車両内でも安心!小物収納
↑収納は、前面にファスナーつきのものが二つ。
↑中を開けるとフタ側に小物収納が三つ(大ポケット×1、小ポケット×2)。メイン側には荷物固定ベルトつき。
↑キャリーバッグを立てたままフタを開けた際、ガバッとならないように留めるバンドもついています。移動中、ちょっとした物の出し入れをしたいときに便利ですね!気に入った
とてもしっかりした感じのキャリーバッグで、荷物もたっぷり入りそうだし、動かしやすく、気に入りました! これできっと楽に移動できます!
実際に旅行で使ったら、また改めて使用感をレビューしたいと思います!
追記:実際に使ってみた感想
「金沢・福井旅行」に向けて購入したキャリーバッグ、プロテカの「ソリエ」。
その後、旅行に行って、実際に使ってきました!!↓
↑それまでボストンバッグで通してきた私にとっては初・キャリーバッグで、一体どんな使い心地なのか興味津々だったのですが、結果としてはボストンバッグに比べ体にかかる負担がかなり軽減されて、本当に楽でした。
軽快な走行
まず、屋内の通路。これは、かなりスムーズです。特に、デパート内や空港内など、ツルツルした滑らかな床では本当に抵抗なく、スーッとバッグを動かすことができます。
普通のアスファルト道路では、やや凹凸が増えるため滑らか度が減りますが、それでも力をほとんど必要とせず走行可能。
地面の凹凸が増えれば増えるほど車輪が重たく感じ、「ゴーッ」という走行音も大きくなります。
また、カーペットの上もやや重たく感じます。
点字ブロックの上などを横切らなければいけないときはさすがに車輪にかなりの抵抗を感じますが、勢いをつけて乗り越えるようにすると、引っかかることなく通過できました。
キャリーバッグはどんな道でも楽々……というイメージがあったので、スムーズとばかりはいかない場面もあることがちょっと意外ではあったのですが、それでも、四六時中重たい荷物を肩にかけて歩くよりは総合的にとても楽でした。
キャスターストッパー
また、私は、キャリーバッグを選ぶ際に「キャスターストッパー付き」というのを重視したのですが、これは本当に良かったです!↓
↑これは、電車内で座席に座っているところ。電車の床はツルッツルなので車輪がとても動きやすいのですが、キャスターストッパーをONにするとこれがピタッと動かないので、リラックスして乗車していられました。
駅のホームでベンチに座って電車を待っているときも、キャスターストッパーを効かせていると安心できました。
座席後ろに置くときに便利
↑特急電車で、車両の最後部座席を予約して、キャリーバッグを座席後ろのスペースに置くこともあったのですが、その際も、キャスターストッパーをきかせられたので荷物が動くこともなく良かったです。
狭い場所にキャリーバッグを入れてからでも、腕を伸ばしてボタンを上からポチッと押し込むだけでストッパーがきかせられるのは楽で、地味に便利でした。
上に荷物を載せて持ち運べるのが便利
↑また、こちらはホテル日航金沢の前で撮影したものですが、赤い円内に私のキャリーバッグが写っています。
↑上に、母の手提げバッグが載っています。旅行中はずっと、こうしてキャリーバッグの上に母のバッグを載せて移動していました。このように、ちょっとした荷物だったら、上に載せて一緒に持ち運べるのも利点です。
キャリーバッグの注意点
注意点があるとすれば、これはソリエに限ったことではなくキャリーバッグというもの全般について言えるのですが、エスカレーターが怖いということでしょうか。
キャリーバッグの車輪が段を踏み外すと大変なので、エスカレーターに乗る際はかなり慎重にタイミングをはからなければなりません。
怖いので、旅行中、エスカレーターは一度しか利用せず、あとはすべてエレベーターを使いました。
また、ボストンバッグと違い、バッグ自体に重さ(2.8kg)がすでにあるので、荷物をパンパンに入れるとけっこうな重量になることにも覚悟が必要です(空港で計量したところ9㎏程度になっていました)。
電車の乗り降り時にはどうしても一瞬、キャリーバッグを持ち上げなければいけません。そのときは「うわっ、重たい!」と思いました。
もう少し大きいものでも良かったかも
「27L」というサイズについてですが、これは、「一人用の二泊分」には十分だと感じました。今回は母の分も荷物を入れたのですが、それだと少し入りきらないものが出て、その分だけ、母が別途ボストンバッグで持つことになりました。
「27L」は小ぶりで機内持ち込みもOKですし、身軽に行動するにはとても良いのですが、母の分の荷物も入れることを想定すると、もっと大きいものを買った方が良かったかなと思っています。
購入時、そこまで気が回っていませんでした。
今だったら、「27L」ではなく「33L」を選ぶかもしれません。
でも、もう「27L」を購入してしまったので、それはそれで適応して、大事に使っていきたいと思います。
気に入った
小分けポケットも便利で、シンプル、かつ丈夫なプロテカの「ソリエ」。奮発した甲斐のある良いキャリーバッグです。
落ち着いた見た目で、高級感があり、ジーパンにも合うけれどフォーマルな出で立ちの母が持っても似合うというのが気に入りました。今後も末永く使っていけそうです!
追記:三回の旅行に使用~まだまだ現役
2014年に購入してしてから六年。
↑合計で三回の国内旅行(合計10泊)にソリエを持って行って使い倒しましたが、まだまだピカピカで、車輪の調子も良く、元気です。
ちなみに、当初は自分用のつもりで購入したのですが、ソリエ一つに母と私、二人分の荷物を入れるのが困難なため、このソリエは母に譲り、現在はこのバッグは母が使っています。
(私は別にもっと安価で大型のキャリーバッグ(エース製)を購入しました。)
母のお気に入りポイント
↑母が特に気に入ったと言っているのはこの前面のポケット二つ。
↑このように、キャリーバッグを本格的に開けなくても、ポケットティッシュ等をすぐにさっと取り出せるのが便利だったとのこと。
また、60代後半であまり器用なことのできない母でも取り回しがしやすく、ハンドルもしっかりしており、走行にも安定感があって使いやすいとのことで、いずれこうして母が使うことになるのならなおさら、このくらいの高級品を買っておいて良かったです。
また、ソフトキャリーバッグの良さとして、「傷つかないからいつまでも綺麗」というのも、六年使ってみて感じます。
意外と汚れもつきにくくて、未だに外観がまったくへたれずきちっとした雰囲気を保っているのはすごいなあと思います。
これからも、母の旅行の友として、長く伴走してほしいです!