先月、家で初めて握り寿司を作ったわけですが、ネタを決めるのに刺身を見回っていて驚いたのが、この、生で食べられる銀鮭の存在↓
↑こちら。宮城県産の「みやぎサーモン」として売られていました。
鮭には寄生虫がいるから刺身はダメなのでは?
回転寿司なんかで「サーモン」と呼ばれて売られているものは「鮭」ではなくて「トラウトサーモン(ニジマス)」で、「トラウトサーモン」は養殖されていて寄生虫の心配がないから刺身で食べられるけれど、「鮭」には寄生虫(アニサキス)がいるから刺身では食べられないと聞いたことがあり、実際に刺身コーナーでも生食用の鮭なんて見たことがなかったので、「鮭=要加熱」という印象が強くありました。
それなのに「刺身用 生銀鮭」だって……。どうして大丈夫なの??
みやぎサーモンにアニサキスがいない理由
そこで、実際に購入する前に調べてみたところ、「みやぎサーモン」とは宮城県で人工配合飼料(魚粉、大豆等)で養殖された銀鮭のことで、アニサキスの幼虫を宿している「オキアミ」を食べることがないため、アニサキスが体内におらず、生で食べることが可能であるとのこと。(参考:サーモンガレッジ!,地理的表示産品情報発信サイト)
思い切って買ってみる
なるほど……。そういうことなら確かに、鮭でも、生で食べて大丈夫なのだろう。
刺身で食べて問題が起きるようなら、こうして平気な顔で売られはしないだろうし……。
ということで、生の鮭というのがどんな味なのか興味があったこともあり、思い切って「みやぎサーモン」を寿司ネタの一つとして買ってみたのでした。
「みやぎサーモン」と「ドナルドサーモン」の違い
そしてできあがった!! 寿司六種!↓
↑「みやぎサーモン(銀鮭)」の他に「ドナルドサーモン(ニジマス)」も買ったので、どういう違いがあるのか、食べ比べてみることにしました。
↑まず
食べてみると、うん、臭みもなく、あっさりとした中に旨みがあって美味しい。これぞいわゆるサーモンという感じ。
↑それではこのみやぎサーモンはどうなのか?? 色味はものすごくドナルドサーモンに似ているけれど……。
寄生虫はいないとわかっていてもちょっとビクビクしながら口に運んで味わってみると……おっ。うん、なるほど。
ドナルドサーモンより少しホロッと崩れやすい軟らかな身。
味わいは、ドナルドサーモンに基本的に似ているんだけれど、もうちょっと脂がのっていて、濃い旨味があり、マグロのような少し鉄っぽい香りがするかな。
へえ~っ、生の鮭ってこんな味がするのかあ~!
美味しかった
ということで、初めて食べた生の鮭、思ったよりクセがなくて美味しかったです。
ただ、「生の鮭=寄生虫」という先入観が自分の中で強く、みやぎサーモンを食べてからしばらくは「アニサキスによる腹痛とか発生しないよね」とちょっと不安でした(笑)。
でも、食べてすぐから一ヶ月以上経過した現在に至るまで何の症状も出ていないので、どうやら本当に大丈夫だったようです。(一安心……)
またいつか握り寿司を作る機会があれば、再び「サーモン」と「みやぎサーモン」の二種を買って、その微妙な味わいや食感の違いを楽しみたいと思います!