↑ラグビー日本代表の主将・リーチマイケル選手についての記事を目当てに、「財界さっぽろ」という渋い雑誌を購入しました。
さかなクン
実際に読んでみると、リーチマイケル選手が札幌山の手高校時代に「びっくりドンキー」(北海道に本社があるハンバーグレストラン)によく通い、400gハンバーグを一度に二つ食べて体を大きくした(*1)……という内容ももちろん興味深かったのですが、それ以上に、さかなクンの記事に衝撃を受けました。(参考*1:財界さっぽろ 2015年11月号 p.214)
↑帯広に親戚がいるというさかなクンが、気に入っている北海道の魚を紹介してくれていたのですが、そこで挙げられたのが「オオカミウオ」。↓
↑さかなクンの説明にはこうありました。
『アイヌの人々のオオカミウオの呼び名は「チップ・カムイ」。「チップ」はお魚、「カムイ」は神様という意味です。お魚の神様として大切にしてきました。』(引用:財界さっぽろ 2015年11月号p.74)
これを読んで、あれ? と思いました。
アイヌの人々にとっての神様の魚といえば鮭なんじゃないの?
鮭?オオカミウオ?
↑先月、アイヌ民族の法要祭がテレビで紹介され、鮭の串焼きがあったことから興味を持って調べたら、アイヌ民族は鮭を「カムイチェプ」(神の魚)と呼んで大切にしてきたと知りました。
でも、オオカミウオも「チップ(チェプ)・カムイ」なの?
(チップ、チェプはどちらも「魚」の意味参考:wikipedia)
日本大百科全書の解説によると、確かに、オオカミウオの項に『アイヌ語で「チップカムイ」(神の魚)』とあります。
『この魚がとれるとニシンが豊漁となるという言い伝えがある』とのことで……。
どちらも神の魚
アイヌ民族にとって、
鮭…普段の食生活を支えてくれるありがたい魚
オオカミウオ…獲れると縁起が良く神秘的な魚
といった感じなのでしょうか?
そしてそのどちらも、それぞれの意味でカムイチェプだと……。
鮭は「カムイチェプ」、オオカミウオは「チェプカムイ」で、語順が違うので、そこにニュアンスの違いがあるのかもしれませんが……。
とにかく、アイヌ民族が「神の魚」と呼んでいるのは鮭だけと思っていたので、他にも「神の魚」がいたことにびっくりしました。鮭だけじゃないんかい! みたいな。
食用…
オオカミウオ。日本では食用にされていませんが、『ヨーロッパやアメリカでは切り身にして「ロックサーモン」と称して販売されている』(*2)とのこと。(引用:*2日本大百科全書)
う~ん。どんな味なのか気になるような、神の魚としてそっとしておきたいような。
さかなクンには面白いことを教えてもらいました。