ハーゲンダッツを大人買いしたとき、実は、ハーゲンダッツの他に一つ、別のアイスクリームも買っていました。
それがこちらの「塩バニラ シチリアの塩使用」。森永乳業が作っています↓
↑セブンイレブン限定で、2013年12月4日に発売されたものです。公式サイトの説明によると、「イタリア産シチリアの塩」と「マダガスカル産バニラビーンズ」を使用しているとのこと。
「乳製品」とは?
↑原材料はこちら。「乳製品、砂糖、卵黄、水あめ、食塩、バニラビーンズ、香料」と添加物が香料だけというのは素晴らしいのですが、最初に来ている「乳製品」って何?
ハーゲンダッツの場合は「クリーム、脱脂濃縮乳」などと表記されておりわかりやすいのですが……。↓
ただ「乳製品」とだけ書く理由は何なのだろう。そのぼかし方が怪しい!
と疑心暗鬼になり調べてみたところ、wikipediaによると、「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」で「クリーム、バター、脱脂濃縮乳」などの25区分が「乳製品」として分類されているとのこと。
つまり、「乳製品」の中には、その25区分の中の単独、あるいは複数の原料が入っているということで、特に怪しいことがあるわけではなさそうでした。
なんだ……良かった。じゃあ乳製品なんて書かずに、ハーゲンダッツのように全部明らかにしてくれたら良いのに~~! その方が安心するのだが!
↑などと内心騒ぎながらもとりあえず食べてみます! バニラビーンズの黒いつぶつぶが見えて、高級感があり美味しそう!
しょっぱい
それではいただきます……ん……んんっ! なんだこれはっしょっぱい!
上品ななめらかバニラアイスクリームの風味の中で、かなり激しく主張する塩。
塩バニラ……。うん、 確かにバニラアイスクリームに塩を混ぜた味だね。しかしこれは思い切ったね。ここまで塩をきかせるなんて攻めてるね。
「ちょっとやそっとの塩味じゃ「これのどこが塩バニラなの? ただのバニラアイスじゃない?」と言われるから、「これは確かに塩バニラだ」と思ってもらえるよう、ちゃんとした塩味にしよう」という製作者の思いが伝わってくるような……。
1個を母と半分ずつ分けて食べたのですが、「なんだか塩分を摂りすぎてしまったかな」と心配になるほどでした。
↑そこで思わず塩分量を計算。ナトリウム250mg=塩分相当量約0.6gです。(参考ナトリウムから塩分相当量計算)
厚生労働省による「一日の塩分摂取量目標値」は女性で8g(男性10g)なので、0.6gというのはそう目くじらたてるほどの塩分量でもないですね。
甘い中に入っている塩分はよりきつく感じられるということなのでしょう。
シチリアの塩って何だろう
しかしその肝心な塩。
「イタリア産シチリアの塩」って自然塩だとは思うけれど、一体どういう塩なんだろう。
と思って「シチリアの塩」について調べたところ、シチリア島で採れる塩というのは有名らしく、岩塩と海塩の二種類がありました。
なるほど、ではこのシチリア島の岩塩か海塩が使われている可能性が高いとして、一体どっちなんだ?
これははっきりとはわかりませんが、同じく森永乳業の「カレ・ド・ショコラ塩メープル」という商品に入っているのは「シチリア産岩塩」と書かれているので、おそらく塩バニラアイスに入っているのも「シチリア産岩塩」なのだと思います。
できれば塩バニラの方にも岩塩か海塩か書いてほしかったなあ。
良い原材料はアピールした方が良い
というわけで……。なんだかたくさんの調べ物をしたアイスクリームでした。
せっかく良い原料を使っているなら、それをぼかさず明記してアピールした方が絶対にいいのになあ~とちょっと惜しさを感じました。
そのへん、ハーゲンダッツは売り込み方がうまいなあと思います。
日本の大手メーカーからは無添加系のアイスクリームがほとんど出ていないように思うので、森永乳業さんにはぜひ頑張っていただきたいところです。