今年の五月に、「2017年8月生産分をもって」関東での販売が終了になると報じられた明治のスナック菓子「カール」。
その情報が出てすぐ、行きつけのスーパーのスナック菓子陳列棚からカール「チーズあじ」「うすあじ」が根こそぎ無くなりました。
値札を残したまま、カールの置き場だけ空っぽなのです。
いつまでも空っぽ
うわあ、「もう買えなくなる」となったら、やっぱりみんな欲しくなるものなんだなあ。
でも、8月いっぱいまでは関東用にも生産が続けられるみたいだし、「最後にカールを食べておきたい」勢(ぜい)の購入ラッシュが収まれば、そのうち補充も追いついてくるだろう……。
……とのんびり構えていたのですが、いつまで経ってもカールの置き場は空っぽのまま。
最後の生産月となる「8月」になっても戻らないカールに、このままだともう再びあの慣れ親しんだカールおじさんのパッケージを見られないままお別れをすることになってしまう……と、一抹の焦りを抱いていたのですが、8月も終わりになって、空っぽだった棚の半分にカールの姿が!!
戻ってきた「うすあじ」
それが、カールの「うすあじ」。
「チーズあじ」は相変わらず売り切れ状態のままですが、「うすあじ」が戻ってきたことで棚に華やぎが添えられました。
私は、カールを買うとすればいつも「チーズあじ」で、今まで一度も「うすあじ」って食べたことがありませんでした。
しかし! 生産終了間際のこのタイミングで姿を現してくれた「うすあじ」を見て、これはもう、ぜひ! 最後に味わってみたい。
買ってみた
そう思い、買ってみました。↓
↑「うすあじ」。……薄い味って、どういう味なのか。「風味豊かな和風だし」とあるけれど、和風のカールって何なのか。まったく想像ができません。
↑原材料はこちら。「こんぶエキス」「かつおエキス」「しょうゆ」「きのこエキス」など、確かに和風の素材がたくさん。
中でも目を惹いたのは「ゆずパウダー」です。ゆずパウダー……なんだか美味しそう。
それでは早速食べてみます!
食べてみる
封を開けて中を見てみます。↓
↑……おお~……。白っぽい。
「チーズあじ」はもっと黄色いので、「うすあじ」のシンプルな白さは見慣れない感じがします。
↑それではいただきます!
一つつまんで口に入れると……。
サク。おっ。柔らかい。
「チーズあじ」は、周囲に吹き付けられたチーズ調味料のせいかガリガリと固めな歯触りで、たくさん食べると上あごが荒れてしまったりしていたのですが、この「うすあじ」はサクサク柔らかいので口の中に優しいです。
お吸い物風
そして肝心の味ですが、これが、なんとも表現の難しい、ぼんやりした味なのです。
強いて言うならお吸い物。和風ダシに少し醤油の風味があり、ゆずが香るという。
この、「ゆず」が良いアクセントになっていると思います。
スナック菓子としては上品な味で、食べやすく、量がいけますね。
母にもなかなか好評で、母は「塩味の揚げ煎餅っぽい味」と言っていました。
最後に「うすあじ」を味わえて良かったです!
名残惜しいが
さて、このカール。もう8月も終わったので東日本用には新たに生産されることもなく、店頭での在庫が無くなり次第、本格的に販売終了なんだろうなあと思います。
でも、西日本では売られ続けるわけですし。ど~~うしても食べたい!! となったら通販で買えばどうにかなりそうですし。永久(とわ)の別れというわけではないんですよね。
でもやっぱり、いつもカールがあったあの場所にカールが無い……というのは、なんとなく寂しいですね。カールって、いつの間にか日常風景の一部だったのかもしれません。
せめて西日本での製造・販売が続けられることが慰めです。
これからもずっと、細々とでも、カールの製造が継続されれば良いなあと思います。