テレビゲームは、私にとっては触れてはいけない禁断の箱……。
なぜならば! 私は元々ゲームが好きな質(たち)で、やり始めたら平気で6時間くらい、休憩無しでプレイできてしまうから!
ゲームから離れる
自分は、やらなければいけないことを後回しにして、ゲームをやってしまうことがある。
その自覚があったので、特にサイト運営を始めてからは、ゲームからは極力遠ざかっているように努力してきました。
2009年に大きく体調を崩して、横になって過ごすしかなくなったときに、心の慰めにPSP(携帯型ゲーム機)のゲームをしましたが(詳しくは「PSPは病人の友」参照)、体調が持ち直したらそれも封印。
その後は、携帯電話(ガラケー)に入っている花札ゲームとかちょっとしたRPGをたまにちょこちょこっとプレイするくらいで、本格的に腰を据えてやらなければいけないゲーム機からは徹底的に距離を置いていました。
欲求が枯れてきた
私には他にやらなければいけないことがある。ゲームをしている時間は無い。
私にとってゲームは、病気などで他にできることがなくなったときに、ささやかな楽しみとしてやるべきもの。今はまだダメだ。
そうやって自己を律して過ごしているうちに、私の中で、ゲームという存在が徐々に薄れていきました。
過去に輝きを放ったもの。しかし今は、それも思い出。
そんな風に一つの欲求が枯れていっていることを、私は成長だと思い、好ましいことだと思っていました。
しかし……。
そんな静かな心が、突如、揺さぶられる日が来てしまいました。
ゲームをしている夢を見た
それは、先月(2018年8月)の半ばあたり。
私は、夢の中で、昔好きだったテレビゲームをしていました。
目覚めてからも、夢の中で感じていたゲームへのワクワク感が、余韻として残っていました。
いやー……なんで今さら、こんな夢を見るんだろう。
そう思いながらも、私はその日、夢で見たゲームのことをネット検索。
そのゲームは1994年発売の相当古いゲームで、現在は続編がいくつも出ています。
その「続編」を私はプレイしたことがなかったので、どんなものなのか、YouTubeに上がっている実況プレイ動画をチェックしたりしてみました。
そしたら、それが、面白そうなんですよね……。
欲しくなってきた
実況プレイ動画で自分を満足させようと思いましたが、それはシミュレーションゲームで、人によって進め方が千差万別。
自分だったらこのパターンでやってみたいと思う方法でプレイしている人が、誰もいませんでした。
うーん、あのパターンでゲームを進めたらどういう展開があるんだろう。実際にプレイして確かめてみたい……。
と、そこまで思って、いや! いやいやいや! ダメダメ、そんな、実際にプレイなんて……。
販売価格を調べる
と、自分を制しながらも、「……買ったらどのくらいの値段がするのかな」と、そのゲームの販売価格をAmazonで検索。
すると、PlayStation2の古いゲームなのですべて中古販売となり、その価格は1円。
えっ……。1円??
そこに送料の350円が加わるので合計金額は351円となるわけですが、それでも、相当安い……。
351円なら、金額的なハードルはゼロに等しい。
どうしよう。久しぶりにゲームがやりたくなってきてしまった。
……自分が見た夢に刺激されてゲームがしたくなるってどういうことだよ!!(苦笑)
一ヶ月悩む
私はその後、そのゲームをどうするか、一ヶ月考え続けました。
静観しているうちに欲求が薄れればそれで良いと思っていたのですが、どうも、日が経っても思いは消えない……。
う~ん。これはどうしたものか。
……そして、一つの結論を出しました。
このゲームを買う。でも、やるのは、必ず、その日にやらなければならないノルマをこなした後!!
あれだけ自分に禁じていたゲームを許していいのかと少しためらいもありました。
けれど、そんな、枯れ果てた境地に自分を無理矢理追い込まなくてもいいんじゃないか?
やるべきことさえやるのなら、少しくらいの潤いは生活に必要じゃないか?
まだ自分はゲームをやりたいと思えるほど血気盛んなんだと、この欲求をプラスにとらえて、私はついに!! ゲーム購入に向けて動き始めることにしました。
そもそもPS2は動くのか
しかしここで重大な懸念点が浮上してきました。
そのゲームをやるのに必要なPlayStation2。そもそも……まだ動くだろうか??
うちのPlayStation2を最後に動かしたのは2010年。
東京に住んでいた妹が久々に我が家に帰省するということで、妹が退屈しないように、それまで埃をかぶっていたPlayStation2を引っ張り出して、プラズマテレビでも綺麗な画質で遊べるように「D端子ケーブル」を購入したりして環境を整備。
妹はそのPlayStation2でゲームを堪能し、また東京に帰って行ったわけですが、あれ以来、八年間、一切、PlayStation2に触ってないですよ!!
埃まみれ
八年も動かしていないゲーム機。密かに壊れていてもおかしくない。
せっかくゲームを買う気になったのに、本体が使えないとなったらがっかりだな……。
戦々恐々としながら、私はテレビ台の下段に放置されていたPlayStation2を引きずり出してみました。
すると、恐るべき埃の量。
本体上部全体が灰色の埃で厚く覆われ、とても気の毒な感じになっていました。
うわ~~と思いながら、私は、水で濡らしたキッチンタオルを何度も取り替えながら、本体の埃をぬぐい去りました。
起動させてみる
↑そして! ピカピカ黒ボディーが蘇ったPS2!!
さあ……これが果たして動くか……。頼む、動いてくれ……!!
↑背面の主電源を入れて……。
↑スイッチオンで緑のランプが点灯。
PS2から、「ウーーーン」とモーター音のようなものが聞こえ始めます。
真っ暗だったテレビ画面に一筋のノイズが走り、次の瞬間……。
↑あっ……!!
ついた!! ついたぞぉぉぉ~~~!!
ファーー!! すごすぎ!! 八年も動かしてなかったのに起動した!! さすがソニー! It's a SONY~~!!
日付も正確
↑本体の設定画面を出してみたところ、表示された日付が正確だったのには驚きました。
八年間、放置され、沈黙しながらも、内部ではずっと時を刻み続けていたのか、PS2よ……(涙)。
よく動いてくれたなあ!
ゲームも動かせた
ゲームのディスク読み取り能力は生きているか、手持ちのソフト(真・三國無双4)を試しに入れてみたところ……。↓
↑ホーッ!! ちゃんと読み込めた!! ゲームできる!!
このソフトは13年前に購入したものなのですが、オープニング画面を見ていたらその当時の自分が戻ってきたようで、なんだか、ハツラツとした気分になりました(笑)。
節度を守って
これで、ゲームをやる環境が整いました。
私はその、やりたかった、351円のゲームをAmazonに注文しました。順調にいけば、あと数日でうちに届くでしょう。
楽しみ! なのと同時に、今から、私は心を引き締めています。
ゲームをするのは、一日のノルマが終わってから。決して、ゲームばかりに心を奪われないようにね!!
多分大丈夫だと思うんだけど……う~ん(笑)。
日々のアクセントとして、節度を守って楽しんでいきたいと思います!
追記:一日一時間を守る
その後、ゲームが届き、私は、一日の最後に「一時間」だけそのゲームをプレイしました。
ゲーム実況動画では物足りなかった部分を、実際に自分で好きにプレイすることにより埋められて満足しました。
一度クリアしたあとも、違うパターンで最初からトライすること三度ほど。
四周目に入ろうかと思ったのですが、そのあたりで、なんとなく自然にそのゲームからは遠ざかって、私の八年ぶりのプレステ遊びは終わりました。
今回で、わりとゲームに対して節制が効くようになったことがわかったので、今後、もしまた遊びたいゲームがあれば手を出してみても良いかなと考えています。
ちなみに……ここまで読んでくださった方にだけこっそり、私がプレイしたゲームタイトルを告白。コーエーの恋愛シミュレーションゲーム「アンジェリークトロワ」です(笑)。