今秋に予定している、母の定年退職記念旅行。
徐々に準備を進めていく中で、「これも、どうしても必要だな」というものが浮かびました。
それが、ICレコーダー! その場の音声を録音するものです。
食事の記録に使いたい
なぜ必要なのか……それは、食事の内容を詳細に記録するため。
私は今まで、外食時、必ずメモ帳を持って出かけていました。あとでブログなどの記事にするには、食材や味の記録が必要だからです。
ずっとこの方法でなんとか乗り切ってきました。「この蕎麦には何という蕎麦粉を使っているんですか?」なんて聞いて、お店の人に「
メモ帳記録の限界
しかしこの方法に限界を感じるときが来ました。
今年の夏、訪れたフレンチレストランで食べたランチ。(北海道上川町のフラテッロ・ディ・ミクニ。→そのときのレストランレビューはこちら)
平日限定の一番お得なコースを頼んだら、お品書きがありませんでした(他のコースにはあるのに)。
料理が運ばれてくるたびにウェイターさんが説明してくれるのですが、その情報が細かく大量なため、一発で記憶するのが難しい。
忘れてしまった内容を確認するため、その後もう一度ウェイターさんに説明を求めたりして、なんだかとても大変でした。
お品書きの無い夕食に対応する必要
そして、今回の旅行で泊まる「あらや滔々庵」。
ここの夕食は評判が高いので、ぜひ詳細な情報を記録したいと思っているのですが、こちらもお品書きがないのだそうで、メモ書き作戦を決行すれば苦戦すること必至。
もうこれは……ICレコーダーで録音するしかなくない?
食事中、ずっと録音しっぱなしにしておけば、仲居さんによる食材の説明も、食事に対する私や母の感想も、すべて漏らさず記録しておくことができます。
今回ICレコーダーを買っておけば、今後の外食時にも使えるし。
というわけで、ICレコーダーの購入を決定しました。
ICレコーダーに求める五条件
では一体、どんなICレコーダーを買えば良いのか?
私が最初に考えたのは以下のような条件でした。
音質はそこまで求めない(あとで聞いたときに何を言っているかわかれば良い)。
使用頻度は低いので、お手頃価格のもので良い。
録音していることを店の人に感づかれたくないので、なるべく目立たない薄く小さいもの。
持ち物を軽くしたいので、重量はできるだけ軽いもの。
録音した音声をあとでパソコンで編集できるもの。
メーカーは、防災用手回し充電ラジオの印象が良かったソニーにしようと思いました。
届いた
そして購入してみたのがこちら!↓
↑ソニーのICD-UX543F! 想定よりやや高価でしたがデザインに一目惚れしました。
届いてみると、思っていたよりも小さいですね!
手のひらより小さい
↑手のひらに完全に隠れてしまうサイズ(横36.6mm、縦101.5mm)。
↑携帯電話よりも一回り小さい。
↑幅に至っては、携帯電話の半分程度(10.5mm)。私の携帯電話は薄型タイプなので、それよりもさらに薄いことに驚きました。
これだけ小さく薄いと、たとえば旅館での食事中にこれをテーブルの上に置いておいても邪魔にならなそうだし、まったく目立たないと思います。それに、メタリックで洒落た外観なので、パッと見、レコーダーとはわかりません。
食事を運んできてくれる人に録音していることを感づかれたくないので、このこぢんまりした感じはありがたいです。
軽い
そして軽いです。49gと書いてあったので軽いんだろうなとは思っていたのですが、持ってみると、想像していたよりも軽い。扇風機に付属しているリモコンのような感じです。
↑付属品はこちら。必要最低限のものは一通り揃っています。
↑専用ポーチが気に入りました。フカフカしていて可愛いですし、これに入れたままでも録音できるのが良いです。
充電はUSBで
↑使い始める前に充電が必要なわけですが、そのときのポイントとなるのは本体横の「USBつまみ」。これをスライドさせると……。
↑本体下側面の、普段はシャッターが閉じている場所が開いて……。
↑USB端子がシャキンと出てきます。これを、起動しているパソコンのUSBポートにつないで充電します(USB充電AC電源アダプターを購入すれば、コンセントからの充電もできます)。
わかりやすい
↑さすがソニー製品、大事なボタンが目立つ位置に配置されており、操作方法がわかりやすいです。黒地に白い文字のディスプレイも見やすいです。字はもう少し大きい方がより読みやすいかな? と思ったりはしますが。
トラックマーク
↑機能面で特に良いと思ったのがこの「トラックマーク」。録音している最中にこのボタンを押すと、その部分にしおりを挟んだような感じになって、あとで再生するときにその「しおり部分」からスタートすることができます。
↑トラックマーク(しおり)の数はこの旗マーク横の数字で表されます。一回の録音につき、トラックマークは98個までつけることができます。
たとえば、旅館での夕食時間中ずっと録音しっぱなしにするときに、新たな料理が運ばれてくるタイミングでトラックマークをつければ、再生を聞くときに「どの部分に料理の説明があるか」がわかりやすくなってとても便利です。
クリアな音声
録音音声はクリアで聞き取りやすいです。ノイズもまったくありません。
初期設定では「おまかせボイス」という、自動的に適切なマイク感度になるモードになっているのですが、これだと少し離れた場所にいる人の音声が遠い感じがしたので、手動で「マイク感度:高」に設定し直しました。
「マイク感度:高」だと、近くの声も遠くの声も同じように大きく聞こえるので、喋っている内容がはっきりわかって良いです。
FMラジオも聴ける
↑あと、このICレコーダーはなぜかFMラジオを聴ける(&録音できる)ようになっているのですが、このラジオが妙にとっても音が良いのでびっくりしました。(ラジオは、必ずイヤホンを差して聴く仕様になっています)
ラジオとは思えません。CD再生を聴いているようです。ラジオ機能はおまけくらいに考えていましたが、その「おまけ」がけっこうな高品質だったので得した気分です。
PC用付属ソフトSound Organizer が便利
↑また、ICレコーダーをパソコンに接続すると、「
(その他、音声の転送、CDの作成等、色んなことができます。)
旅行時に役立った
その後、予定していた旅行に行き、帰ってきてから「金沢・福井旅行記」というサイトを開設したのですが、このサイトを作成する際にICレコーダーが大活躍しました!↓
宿泊したホテルでは二つとも、夕飯のお品書きがありませんでした。
ですから、メニュー名を知るには、店員さんが料理を目の前に置いてくださるときに「こちら○○でございます」とおっしゃる、その一言だけが頼り。
レコーダー購入前はそれを必死に記憶してメモしたり、店員さんに聞き直したりと大変でしたが、レコーダーがあればそれを稼働させてテーブルに置いておくだけでOK。
その場では悠々と食事を楽しみ、帰宅して記事を書く段になってメニュー名や料理の詳細を知りたくなったら録音を聞けば良し!!
これは、相当楽でした。
それに、食事中の会話も録音されるので、思い出にもなりました!
総合的に満足
総合的に、私の使用目的にはとても合ったものを購入できたと思います。まず、「小さく、薄い」から、レストランでも目立たずこっそり録音可能。
「軽い」から、バッグに追加しても負担にならない。
操作の仕方もわかりやすいし、録音した音も良いし。電池の持続時間は、一回の充電で26時間とスタミナも十分。
内蔵メモリー(4GB)による最大録音時間は44時間(標準録音時)で、それだけ録音できるならどんなに食事時間が長引いても安心です。
(万が一容量に不足が出てくれば、microSDカード、microSDHCカードを本体に挿して使うこともできます)。
デザインも可愛いので持っていて気分も良いですし。
今後、外食時には欠かせないアイテムとなりそうです!!
追記:新モデル
上述したように、2023年現在、上記ICレコーダーの新モデル(ICD-UX570F)が発売されています。前方の音をしっかり録音できる「フォーカス録音」という機能などが加わり、さらに便利になったようです。↓