↑先日、運転免許証の更新手続きに行ってきました!!
私にとって、免許証の更新といえば五年に一度の大行事なわけですが、今年の更新はいつもとはひと味違う!
なんと今回は、事前にオンラインで優良運転者講習を受講済みなのです!!
更新時講習は時間の無駄が多い
運転免許証更新時には必ず30分(*1)の講習を受ける必要があるわけですが、この講習というものには毎回だるさを感じていました。(*1:優良講習の場合)
その他の手続きをせっかく早めに終わらせても、講習の開始時間まで20分以上くらいは待たなければいけないし。講習自体も30分ガッツリ拘束されるし、講習が終わってからも、新しい免許証を渡されるまで少し時間がかかります。
講習自体は30分でも、そういう諸々を合わせると講習にまつわることだけでも一時間はかかり、そのせいで、会場(免許試験場)に入ってから新しい免許証を受け取って帰るまで合計二時間くらいは要することになるので、「余分な時間の無駄さえなければもう少し早く帰れるのに」と、いつもため息まじりの気分になっていました。
オンライン優良運転者講習
そして昨年。免許更新を来年(2022年)に控えて、「あ~もう免許更新の時期なのかあ。大変だなあ」と思っていた私に朗報が!!
なんと、優良運転者オンライン更新時講習モデル事業というのが「北海道、京都府、千葉県、山口県」の4道府県で2022年2月1日~2023年3月31日まで実施される(*2)というではないですか!!(参考*2:北海道警察)
なんでも、あの講習を、パソコンかスマホによる動画視聴で事前に済ませられるらしい!!
ぬわにぃぃぃ~~?? オンラインで講習が受けられるだってぇぇ?? それはイイーー!! 絶対それ受けるーー!!
対象となる人
対象となる条件は主に以下の通り。↓
更新連絡書(ハガキ)に記載の講習区分が「優良」
マイナンバーカードを持っている
高齢者講習対象(70歳以上)ではない
↑幸い、条件を満たしているぞ!
パソコンでの受講時に必要な準備
必要な機器
私はスマホを持っていないのでパソコンによる受講になるのですが、その場合、以下のものが必要になるようでした。↓
ICカードリーダーは持っているので問題なかったのですが、webカメラは無かったため購入。↓
↑バッファロー WEBカメラ BSW100MBK(購入時1580円)(このwebカメラのレビュー記事はこちら)。
動作環境
意外と厳しいのが動作環境。↓
OS…Microsoft Windows 10
ブラウザ:Microsoft Chromium版Edge(79.0.309.65以上)またはChrome(69以上)
↑Macがダメな上に、Windowsでも「Windows10」限定というのがなかなかシビア。
ちなみに、スマホの場合の動作環境は以下の通りです。↓
マイナポータルアプリのインストール
また、マイナンバーカードを読み取るために「マイナポータル
いよいよ受講!
それでは、準備も整ったところで、いよいよ受講していきます!
↑オンライン優良運転者講習モデル事業のページにアクセスし、ハンドルのイラストをクリックして開始します。
↑マイナンバーカードの認証を求められるので……。
↑ICカードリーダーをパソコンに接続し、マイナンバーカードを差し込んで読み取りを開始します(この際、マイナンバーカードの「署名用電子証明書パスワード」の入力も必要になります)。
↑その後、免許証番号を入力すると、講習が始まります!
講習開始!
↑始まりましたー!
動画は、一時停止、音声のオンオフと音量調整ができます(音声なしでも、ずっと字幕が出ているので内容はわかります)。
動画は三つのチャプター(章)に分かれていて、チャプターが一つ終わるごとに○×形式の確認テストが出されます。
上記確認テストの後、顔写真をwebカメラで撮影します(動画内で三回撮影)。
顔写真の撮影について
↑顔写真の撮影は、①「撮影に同意してカメラを起動する」にチェックを入れ、②「顔画像を撮影する」をクリックして行います。
首から下は写らない
動画開始前の注意書きに、「顔のみを撮影し、背景は撮影しません」とあったので、まあ、自分の後ろが多少片付いていなくても良いんだなと安心して撮影に臨んだのですが、撮影後、送信する顔画像の確認画面で出てきたのは本当に背景はおろか、首から下は一切写っていないレベルの顔写真でした。↓
↑イラストで表現するとこんな感じ。撮影画像から顔部分がさらに自動的に切り取られてこうなるようです。
首から下も多少写ると思って、家着ではなく、少し良い服を着ていたのですが、これだったら家着のまま撮影しても良かったなと思いました(笑)。
講習終了!
↑そして無事、講習動画の視聴を終了!!
え~、これで、免許更新に出向いた当日、講習を受けなくても良いの?? 何だか信じられない気分だけど嬉しい~~!!
免許試験場にて
↑そしてやってきました! 旭川運転免許試験場! ここで、免許更新の手続きをしていきます!
↑入り口を入ると女性の係員さんが待ち受けており、「免許の更新ですか」と尋ねられたのち、免許証と更新連絡書(ハガキ)の提出を求められました。
更新申請書の作成
わたわたしながらそれらを手渡すと、内容を確認され、「優良講習を今日これから受講なさいますね?」と問われたので、「講習はオンラインで済ませたのですが……」と答えると、「オンライン受講済みなのですね。わかりました」と、何やらタッチパネル式の機械に免許証を挿し、テキパキと操作を進めていってくださいます。↓
↑こちら。「更新申請書作成機」というらしい。前回(五年前)はこんなのなかったなあ……進化してるなあ……と思っていたら、係員さんに免許証の暗証番号(四桁)を決めて入力するように言われたので画面をタッチして入力。
オンライン講習受講済みの付箋
↑機械から排出された更新申請書に係員さんが「オンライン講習受講済み」の付箋を貼って、これからの手続き方法を説明しながら手渡してくださいました。
交通安全協会で収入証紙を買って更新申請書に貼る
更新申請書に必要事項を記入する
質問票(別紙)に回答を記入する
記入済みの書類を「オンライン講習済み申請窓口」に提出する
窓口で顔のチェック
↑そこで、言われた通りに書類を持って「オンライン講習済み申請窓口」へ。
書類を提出すると、窓口の係員さんが手元の機器を操作し、恐らくモニターか何かに私がオンライン講習受講時に撮影した顔写真が映されていたのでしょう、「マスクをちょっとずらして顔を見せていただけますか」とおっしゃいます。
そこでマスクを外して顔を見せると、モニターと私の顔を見比べた係員さん、「はい、いいですよ、それではこの書類を持って視力検査を受けてください」と書類を返してくださいました。
受講済みであることの証明がなくてもOK
……オンライン講習を受け終えたからといって、受講済みであることを証明する何かが発行されるわけではないので、当日、「受講済みだと確認できないから講習を受けてくれ」なんて言われたらどうしようと思っていましたが、ちゃんとそのへんの情報は当然のことながらオンラインで共有されており、特にこちらが何か用意しなくても向こうで把握してくださっていてホッとしました。
視力検査、写真撮影
↑視力検査を終えたら……。
↑写真撮影へ。
↑写真撮影が終了したときに、係の方にこの「免許証交付案内」を手渡され、名前が呼ばれるまでロビーで待つように指示されました。
新しい免許証をもらう
↑10分ほど待つと名前を呼ばれたので免許証交付窓口へ。先ほどの「免許証交付案内」と引き替えに……。
↑新しい免許証が交付されました!!(一緒に、古い免許証(穴が空けられて無効になったもの)と、茶封筒入りの交通教本が渡されました)
合計35分
会場入りしてから新しい免許証が交付されるまで、かかったのは合計35分!!
早いッ!! 早すぎるッ!!!
これよこれこれ、私が求めていたのは!!
ここから講習を受けるとしたら、講習開始まで20分待ちで、講習が終わるまでさらに30分。免許証が配られるまでさらにちょっと時間がかかって、最終的にプラス一時間は見込まなければならないところだった。
それが!! もう終わり!! もう帰れる!! あっけないほどスピーディー!! 嬉しい!!
メリットが大きい
事前にマイナンバーカードを作らなければならなかったり、ICカードリーダーやwebカメラの準備も必要だし、少し大変な面もあったけれど、そのデメリットをメリットが大きく上回る感じです。
1.好きな日時に受講可能
まず、免許証更新期間内の好きな日時に受講できるというのは他に代えがたいメリットですよね。
24時間いつでも受講可能というのはスゴイ!!
私は17時頃にオンライン受講したのですが、会場(免許試験場)で受ける場合は14時スタートなので、17時なんて遅い時間に講習を受けているというのがなんだか不思議な気分でした。
2.快適な室温の中で受講できる
あと、自分にとってちょうど良い室温の中で受講できたのも良かったです。
前回、免許試験場で講習を受けたとき、講習会場の冷房がやけに効きすぎていて寒かったんですよね。
一応上着(ジャケット)を持って行っていたのでそれを着込んだのですが、それでも寒く、風邪をひきそうで怖かったです。
その点、自宅で講習を受けられるとなると、室温が自由に調整できるのが良いですね。
3.自宅を出発する時刻がルーズで良い
会場で講習を受けるときは、余裕を持って講習開始時刻(14:00)の一時間以上前くらいに会場入りして他の手続きを済ませていたのですが、自宅で受講済みだと単に受付時間内(13時~17時)に更新手続きができれば良いだけなので、家を出発するとき慌てず済んだのが良かったです。
(※上記の講習開始時刻等は会場によって違うので、詳しくはお手元に届いた運転免許証更新連絡書をご確認ください)
4.免許試験場での手続きが早く終わる
そしてこれは上述したことでもありますが、講習が無い分、免許試験場での手続きが35分で済んだのは時間の無駄がなくて本当に良かったです!
帰りにどこかに寄る時間の余裕もできますし。精神的消耗も少なく済みました(笑)。
オンライン講習、イイ!
こうして、初のオンライン講習を経ての免許証更新手続きを終わらせることができたわけですが、総合的にすごく良かったです!
ただ、あの免許更新の講習って、教室みたいなところに見ず知らずの老若男女が集まって講師の話を聞くという、一種独特な雰囲気を味わうことができる場でもあるので、ああいう空気感が好きな人もいるのかな? だったら、そういう人にはオンラインよりも対面講習の方が良いのかな? なんて思ったりもしました。
オンライン講習はとてもドライで合理的。私は時間の無駄(単なる待ち時間とか)が苦手なタチなので、オンライン講習は魅力的に感じました!
2024年度末には全国展開
この、ゴールド免許のオンライン講習は、ひとまず2022年度末にその試行が終わりますが、その後一年かけてシステム改修を進め、2024年度末には全国実装される計画(*3)とのこと!!(参考*3:くるまのニュース)
次回の免許更新時(2027年)にもぜひオンライン講習を受けたいので、ぜひぜひ! それまでに全国実施されるようになっていれば良いなと思います!
PCでのオンライン講習受講時に必要なものその1「ICカードリーダー」
PCでのオンライン講習受講時に必要なものその2「webカメラ」