食料品を買うのによく利用しているネットショップで、昨日、いつものように注文手続きを済ませたところ、翌朝に「配送日時確認」として以下のメールが届きました。↓
↑私が今回指定した配送希望日が注文日より十日以上先で、そんなに遠い日を指定した注文を今までしたことがなかったためか、本当にそんなに先で良いのか、指定日を間違っているのではないかと、親切心で聞いてくださっているようでした。
回答の三択ボタン
↑配送希望日に間違いはなかったため、その旨を返信しようと思ったのですが、目に留まったのは、メール下部に表示されている返事の三択ボタン。
はい。
はい、大丈夫です。
なしでお願いします。
というボタンが表示されており、何? これ。これを押せば簡単に意思伝達できるようなシステム? これのどれかを押せばそれで事足りるのかな? と、そのハイテクさに驚きつつ、「はい、大丈夫です。」あたりのボタンを押そうかと考え始めていました。
仕組みが気になる
しかし。そんなシステム、一体、メール上でどうやって実現してるわけ?
複雑なHTMLが組まれているのだろうか?
今回、三択ボタンが表示されていたのは「Gmail」なのですが、元々、当該のメールは、別のメールサーバーに来たのをGmailに転送したものなので、大元(転送前)のメールは別のサーバーにも存在しています。
その、別のサーバーでは、当該メールの三択部分がどのように表示されているんだろう……。と思い、確認してみると……。↓
↑あれっ……。メール本文だけで、あとは何も表示されていない。
GmailのAIの仕業だった
大元のメールにはあの三択ボタンは存在していない……。
じゃあ一体、あのボタンは何なんだよ?? 押すとどうなっちゃうんだよ??
と思って調べると、どうやらあのボタンはGmailの「スマートリプライ」という独自システムで、GmailのAI(人工知能)が受信したメールに基づいて三つの返信候補を表示してくれているということがわかりました。
押しただけで自動的にその意思表示が店(メール送信元)にされるわけではなく、ただ、押したボタンの文言で始まるメール作成画面に移行するだけのことっぽい。
ボタンを押してみる
ボタンを押しただけでは特に何が起こるわけでもない……。
とわかり、試しに押してみようと思いましたが、本当かよぉぉぉ~~押したら、その文言だけのメールが送信されちゃうんじゃないの? そういうこと絶対ないの? 怖いんですけどぉぉぉ~~!
と、なかなか勇気が出ず、数時間以上はパソコンの前でためらい続けていました(苦笑)。
でも、よくよく「スマートリプライ」の仕組みを確認し、大丈夫だろうと思えたので、思い切って!! 「はい、大丈夫です。」のボタンを押してみたところ……。↓
↑確かに!! 「はい、大丈夫です。」から始まる返信メールの作成画面が立ち上がりました。
なるほど。この「はい、大丈夫です。」のまま送ることも可能だし、そこに文章を足したり、それを消して一から文章を書くことも可能というわけか。
説明がほしい
結局私は、スマートリプライの機能は使わず、文章を一から自分で作成してお店に送信したのですが、こんなシステム、注釈なしでいきなり表示させないでくれよおおおと思ってしまいました。
せめて、スマートリプライによるボタンが初めて表示されたユーザーには、スマートリプライの機能説明も一緒に出すなどしていただきたかった。
便利だが依存しないよう注意
ただ、まあ、この機能、便利といえば便利ですよね。どう返信するか考えあぐねているときに言葉のヒントをくれるというか。
でもそこに依存しすぎると自分で考える能力が退化するような気もするので、使うとしても、あくまでも補助的に利用したいなと思いました。
選択肢の進化に期待
しかしながら、三択のうち、二つが「はい。」「はい、大丈夫です。」って、ほとんど同じじゃん!!(笑)
選択肢の一つは、「違います、8月○○日にしてください」あたりにしてほしいところです。
人工知能のさらなる進化に期待したいです(笑)。