地元にお気に入りの大福があります。
最後に食べたのはもう五年以上前。久々に食べたくなって、その大福を置いてある店に問い合わせたところ、すでに売り切れ。次の日に入荷する大福を予約することにしました。
翌日店に行くと、予約した大福はすでにラッピングされて袋に入れられていました。お金を払い、ほくほくして持ち帰ったのですが……。
変化
↑袋から取り出しパッケージを見ると、どうも昔とはデザインが違います。製造元も変わっている様子。
まあ、五年も経ってるし変化もあるよなと思いながら原材料に目を移すと……。
↑えっ。あれっ? 黄色4号(合成着色料)が入ってる!
あれ、この大福、黄色4号なんて入ってたっけな。そんなの入ってなかったと思うんだけどな。もし入ってたなら食べないはずだし……。
製造元が変わって、原材料も変わったのだろうか?
動揺しながらも、手持ちの『食品添加物の危険度がわかる事典』(渡辺雄二著)で黄色4号について調べました。もし毒性が許せる範囲なら一個くらい食べたいと思ったからです。
しかし、書いてあったのは私をさらに打ちのめす事実のみ。
危険度は、5段階中の4(発がん性や催奇形性が疑わしいもの。または急性毒性や慢性毒性が強いもの)。(p.24)
『染色体異常試験は陽性である。人間に、ジンマ疹を起こすことが知られている。』(p.66)
せ、染色体異常~~? 蕁麻疹~~?? そんなのいや~~!
食べられない……。いや、でももったいないよ。うん、確かにもったいない。でも今後何かの病気になったとき、「あのとき黄色4号とわかってて食べたせいかもしれない」って悔やんだらイヤじゃない? それを悔やむ可能性があるなら食べない方がいい。
どうしよう……どうしよう……。私は、目の前にある美味しそうな大福を見つめながら葛藤しました。
どうして黄色4号なんて入れるの? そんなもん入れなくていい。
せっかくその他の添加物が一切入っていないのにもったいない。
ああ~口惜しや~口惜しや~。大福製造現場に行って、真っ白い餅に黄色4号を入れる手前でストップをかけたい。ああそれだけで私はこの大福が食べられるのに~~。
せめてクチナシ色素
この大福は、餅に黄色いつぶつぶの雑穀が混ぜてあるのが売りで、その雑穀の色を強調するために黄色く色づけたくなる製造者の気持ちも想像はできます。
でも、同じ着色料でももっと安全性の高いものがあるのですから、使うのであればそういうものを選んでほしいです。たとえばカロチノイド色素(危険度2=毒性は低い)。
それが無理ならせめてクチナシ色素。
確か、昔入っていたのはこのクチナシ色素だったと思うのです。クチナシ色素は天然色素で、危険度は3。合成着色料(黄色4号)よりはマシなのです。
結局、大福は食べずに冷凍しました。冷凍したからといって食べる予定もないのですが捨てるに忍びなく……。とても食べたくて買った大福なので心底残念でした。
今後、改善されることを願っています。そのあかつきにはたくさん食べたい!