一週間ほど前、パソコン作業を終えて立ち上がり、居間に行くため歩き始めたとき、右肘に、筋を違えてしまったような痛みが走りました。
特別な動きは何もしていません。ただ、歩行時の自然な腕の振り方をしただけです。
曲げられない! 伸ばせない!
ちょっとひねっちゃったかな? まあ、一晩寝れば治るだろう。と楽観視していたのですが、これが、どんどん悪化してくるのです。
翌朝は肘の痛みで目が覚め、起きて肘を動かしてみると、痛くて、90度以上曲げることもできないし、まっすぐ伸ばすこともできない。
おわーっ。これはえらいこっちゃ。
肘は、指先の動きと直結しています。肘が痛いと、まともにタイピングができません。
少し様子を見て、治らなかったら母が膝痛で通っている整形外科に行こう……。と思いながら、この症状の正体と原因を調べました。
変形性肘関節症
日本整形外科学会のサイトによると、私の症状は変形性肘関節症によく似ていました。
「肘関節の酷使」が原因とありますが、私は肘を使うようなスポーツも、重労働もしていません。
していることといえば、長時間のタイピング……。タイピング??
タイピング時の肘角度
私は、自分がいつもタイピングしているときの体勢を取り、それを写真に撮ってみました。すると、肘掛けの高さが手首より低く、肘が下がっている(90度より鋭角に肘が曲がっている)ということがわかりました。↓
↑パソコンを使うときの姿勢によると、タイピング時の肘は「90度以上」が望ましいとされています。
今までタイピング時に肘が下がっていたため肘に負荷がかかり、それが積もり積もって痛みが発生したのでは?
肘掛けを高くする
だとすれば! 肘掛けをもっと高くしなければいけない!!
しかし私はすでに、限界まで肘掛けを高く設定して使っていました。さらに高さを上積みするためにどうしたら良いか? 購入したのがこちら!↓
↑低反発素材のリストレスト。本来、平たいマウスパッドの手前に置いて手首のクッションとするものです。
↑肘掛けの上に……。
↑このリストレストを並べる! 並べただけだと簡単にずれたり落ちたりするので……。
↑タオルで包んで縛って固定!
リストレストの高さは2㎝ありますから、肘掛けの高さを2㎝アップすることに成功。これで、タイピング時に手首と肘の角度がほぼ水平になり、肘への負担が減りました。
痛みは治まる
肘の痛みは、数ヶ月続くことも覚悟するほどひどいものだったのですが、湿布を貼って包帯を巻き安静にしていたところ二日ほどですっかり良くなりました。
肘の位置の低さが今回の肘痛発生の原因になったかどうか、はっきりとしたことはわからないのですが、今回の肘痛のおかげでタイピング時に肘が下がっていたことに気づき、改善することができたので良かったです。
肘の大切さに気づく
それにしても肘って、普段あまり意識していないのですが、色々な場面で活躍している関節なのですね。
たとえば顔を洗うとき。肘が90度以上曲がらないと、手が顔に届かないのです。
髪を後ろで一本に縛ることもできないし。蛇口をひねる動作も痛いし。頭もうまく洗えないし。座っているとき、「手を支えにして体勢を変える」ということができないし(腕に力を入れると肘が痛むため)。
今まで肘に感謝が足りなかったと思いました。日常生活を支えてくれている肘を、これからはもっと大切にして過ごそうと思います。
追記:肘掛けクッション
2017年追記:この記事を書いた当時(2014年)は手首用の小さなクッションを肘掛けに並べるしか方法がありませんでしたが、現在、「ひじ掛けクッション」という、肘用の長いクッションが売られています。
もしかしたら2014年当時からこういう商品はあったのかもしれませんが気づけませんでした。最初から肘掛けに置くことを想定されて作られたクッションで、固定用のバンドもついていますから便利ですね!↓