↑母が、きなこねじりという昔ながらのお菓子が急に食べたくなったと言って、材料を取り寄せて作ってくれました。
材料は「きなこ」、「もち米飴」、「塩」の三つ。
「つまり、きなこ餅(安倍川餅)にまぶすきなこ(きなこ+砂糖+塩を混ぜたもの)を固めたようなもの?」と聞くと「そうだよ」とのことで、だったら、きなこ餅のきなこをスプーンですくって食べていれば済むのではないか、わざわざ「きなこねじり」というものに加工する意味とは……。
と、若干疑問だったのですが、食べてみるとこれが意外に美味しい!!
きなこねじりのレシピ
というわけで「きなこねじり」のレシピをご紹介します!
きなこ…35g
もち米飴…36g
塩…0.1g
きなこ
↑今回使ったきなこはこちら。「オーサワの国内産有機きな粉」(100g 367円)。
もち米飴
↑甘味料は、「オーサワ もち米あめ」!(200g 493円)
もち米あめとは、もち米を麦芽で糖化させ、漉した汁を煮詰めたもので、とーっても自然な優しい甘みが特徴。べっこう飴のような奥深い風味があります。
煮詰めれば煮詰めるほど粘度が増すわけですが、この「オーサワのもち米あめ」は、ボトルから直接垂らして使えるようサラサラの液体に仕上げられており、直接なめて感じる甘さは、主観で蜂蜜の50%くらいです。
↑きなこに塩を入れて全体を軽く混ぜたら、もち米飴を入れ、ヘラですり合わせるように混ぜていく。
↑全体がひとかたまりになるまで混ぜる。
↑できあがった生地を手のひらに移したら……。
↑ころころと丸めて……。
↑横長に形を整える。
↑ラップに挟んで、6mm厚程度になるよう麺棒で伸ばす。
↑まな板の上にクッキングシートを敷いて、その上に移す。
↑長方形になるように、上下左右の端を切り落とす。
↑長方形の部分を六等分に切る。
↑皿にきなこを小さじ2(分量外)ほど出し、全体にまぶす。
↑中央を軽くねじって完成。
素朴な美味しさ
↑こうしてできあがったきなこねじり。
食べてみると、これが、意外と美味しいんですよね……。
歯にくっつかない程度のねっちりした食感で、きなこのふくよかな旨みが堪能できます。
最初は「きなこ餅のきなこを食べれば良いのでは」と思っていて、確かにあの味に近いのですが、きなこ餅に使うきなこには砂糖(粗糖)が混ぜてあるのに対し、きなこねじりの甘味料は「もち米飴」なので、甘さの種類が違うといいますか、とげとげしくない、まろやかな甘みが美味しいです。
固まっているので食べやすく、持ち運びもしやすいですし。そして意外と腹持ちも良い。食後に、おやつとして3きれも食べればかなり満足します。
体に良い材料しか使っていないので、食べていて気分も良いです。
良いおやつを知れた
見た目からして派手さからは遠く、その美味しさも想像しきれず、母が作らない限りは恐らく一生興味を持たないまま過ごしたであろう「きなこねじり」。
日本には江戸時代からあるお菓子のようで(*1)、今回、味を知れて良かったです(参考*1:札幌第一製菓)。
三つの材料で、火も使わず、力も要らず、簡単に作れるので、私も今度挑戦してみようかなと思います。なんだかクセになる味なんですよね!