毎年、元日に届くよう、郵便局推奨の「12月25日までの投函」を目指してなるべく早めに作るようにしている年賀状。
今年も、12月10日には絵が仕上がり、「あとはプリンターで印刷するだけ」という状況になっていました。
早めに終わらせるつもりが
その、プリンター(2007年購入のキヤノンMP610)。
今年の夏に『「黒」だけ印刷できなくなる』というトラブルに見舞われたのですが、印刷用紙設定を「写真用紙」に設定することでなんとか黒が印刷できるようになり、買い換えの危機を免れていました。↓
↑しかしながら、ヘッドの水洗いなど、かなり荒っぽいことをやったので、いつ故障するかわからない。
故障が判明した場合、「プリンターを買い換えてから年賀状印刷」という流れになって時間がかかるので、そうなっても良いように、年賀状印刷には例年以上に早めに取りかかろう。
……そう、思っていたのです。
油断が生じる
けれど、「あとは印刷するだけ」という状態になって、ホッとして、私はつい、油断してしまいました。
夏に試し刷りをしたときはうまく印刷できていたもん。
あれから4ヶ月くらいしか経っていないんだから、そんな短期間のうちに急に壊れるってこともないでしょ。
おかしかったのは「黒」だけで、あとの色は印刷できたんだから、その「黒」が出るようになった今、そこまで急がなくても大丈夫なはず。
そしてダラダラと日は流れ、12月18日。
さ~て、そろそろ印刷するか。と腰を上げた私を悲劇が襲うのです。
セピア色
私が今年作った年賀状はこちら。↓
↑これが、パソコン内の画像データです。これをプリンターで印刷するわけですが、いざ、印刷してみると……。↓
↑……えっ……??
何これ、めっちゃセピア色やん!! しかもなんだか変な縦のシマ模様も出てるし!!
故障
印刷用紙設定を変えれば直るかと色々試してみましたが直らず。
え、なんで?? 夏の試し刷りのときは、こんなセピア色にならず、正常な色が出ていたのに!!
私は慌てて、プリンターの調子を確認したいときにはお決まりの「ノズルチェックパターン」を印刷してみました。すると……。↓
↑う~~ん!! なんだこの色合い!! すごく褪(あ)せてる!
↑8月時点で印刷したものと比べると、その色味の違いは歴然。しかも、一番下、「BK」の下半分まで消えている。
限界
これは……もう限界か。
褪せた色のまま印刷して、「今年の年賀状はセピア色風味にしてみました」ということにしようかとも思ったのですが、自分的に、今回の年賀状で一番こだわったのは女の子の着ているタンクトップの鮮やかなマゼンタ。
あの華やかな色を使いたかったのに、現状では小豆色のようになってしまっていて、う~~ん、それは残念すぎる。
しかも縦縞も気になるし。
……夏に黒インクが出なくなった時点で、もうだいぶ故障に近かったのだろうな。
少しだけ延命できたけれど、ここまでか。
水でインクヘッドをザブザブ洗ったりしたから、そのせいで、インクの色が水で薄まってしまった感じもする。
最初から「印刷用紙設定を写真用紙にする」という手段をとっていればまた違った結果だったかもしれない……とも思うけれど、過ぎてしまったことは仕方ない。
……こうなったらもう、新しいのを買うしかない。
一週間しかない
うわあ~~……と頭を抱えたい気持ちで、私はカレンダーを見ました。
もう、12月18日なんだよ? 今からプリンターを選んで注文して、届いてから印刷して……。
12月25日までに間に合うのかなあ??(泣)
プリンター選定
とにかく、善は急げと、12月18日の夜にすぐプリンターの選定に入りました。
すでに時刻は22時を回っていましたが、寝る前に注文を済ませたい。
……いつも家電は一週間以上じっくり色々検討して決めるのに、数時間で決めなければいけないとか、殺生(せっしょう)すぎる……。
一応、夏の時点で、次に買うならこれだと目をつけていたプリンターはありました。
しかし、そのときから時間が経ってまた新たな機種も販売されているようだったので、改めてCanonのプリンターラインナップを確認。
なるべく価格は抑えたい
独立インクタンク
スキャン機能つき
以上の条件を満たしたCanonのTS6130を購入することにしました。
(最初に目をつけていたTS8×××シリーズの方が、TS6×××シリーズより高機能で高価。年賀状印刷程度にはTS6×××シリーズで十分。)
TS6130は2017年9月発売の最新機種。
これとほぼ機能が同等の旧機種「TS6030」(2016年9月発売)の方が4000円ほど安く、どちらを買うか迷いましたが、母の「どうせなら最新機種がいい」という意見でTS6130の方を買うことにしました。
到着
12月18日の深夜にプリンター注文。
クリスマスシーズンでお店も忙しいだろうし、出荷も遅れるかと心配していましたが、12月20日に出荷連絡がありました。
そして、12月22日に到着!!↓
↑おおーーっ! 12月25日までまだ三日ある! この調子なら間に合いそうだ! 早く発送してくれたお店と、クリスマスで物流が大変だろうに頑張ってくれた運送会社に感謝!(泣)
セットアップ
それでは早速開梱して初期設定(セットアップ)をしていきます!
まず、本体はこちら!↓
↑おお~。黒いピカピカボディでかっこいい。
コンパクト・軽量化
↑旧プリンター(Canon PIXUS MP610)と比べると、サイズが一回り小さくなっています。
そして、軽くなりました。
旧プリンターは10㎏あって、持ち上げるときに腰を痛めないか心配になりますが、新プリンターは6.2kgとのことで、持ち運びがだいぶ楽です。
付属品
↑付属品はこちら。インクタンクがついているというのが嬉しかったです!
(セットアップCD-ROMは「プリンタードライバ」のインストールに使いますが、「プリンタードライバ」はネット上でダウンロードもできるので、パソコンに光学ドライブ(CD-ROMを入れる場所)がついていなくても大丈夫です。)
操作方法がアニメで説明される
電源を入れ、インクタンクをセットしていくわけですが、そのとき、操作パネルに手順説明のアニメが表示されてびっくりしました。↓
↑こういう風に手元に操作手順が表示されれば、「説明書を見て、プリンターを見て……を繰り返す」という苦労をしなくて済みます。
プリンターもずいぶんハイテクになったもんだなあと思います。
USBケーブルは自分で用意
インクセットが済めば、プリンタードライバをインストールして、パソコンとつないで終了……なわけですが、パソコンとつなぐ際、自分で用意しなければいけなかったものがありました。
それが、パソコンとプリンターをつなぐためのUSBケーブル。↓
↑こちら、旧プリンターに付属していたUSBケーブルをそのまま使うことにしました。
どうも、無線(Wi-Fi)でつなぐことが前提になっているためUSBケーブルは付属していないようなのですが、うちのように、パソコン関係のものはいまだすべて有線でつないでいる環境の人間からすると、有線でつなぐために必要なものが付属されていないというのにはちょっとした戸惑いを覚えました(笑)。
世の中はそんなに無線化が進んでいるんですね。
USBケーブルの種類に注意
そして! USBケーブルを用意するときに注意しなければいけないのがその種類。
↑このように、パソコン側は平たく、プリンター側は四角い、「A-Bタイプ」というUSBケーブルでなければいけません。↓
↑このプリンターを有線でパソコンとつなぐ予定の方はご留意ください。
↑USBケーブルを挿す場所は、本体背面の右、電源コードを挿す場所のすぐ上にあります。
印刷!
こうして、無事セットアップが完了。
揺れない
早速、年賀状を印刷してみたところ、おおっ、すごい、印刷中にプリンターが揺れてない!
プリンターって、ヘッドの左右の動きに合わせて派手に左右に揺れるものだと思っていたのですが、このTS6130、全然そういうことがない!
昔、華奢な作りの棚にプリンターを載せて印刷していたら、プリンターヘッドの動きに合わせて棚が左右に揺れ、「なんだか大変だなあ」と思っていたのですが、それが解消されているのはすごい!
色鮮やか
↑そして、刷り上がったのがこちら(はがきにプリントアウトしたものをスキャンしました)。鮮やかなマゼンタが、セピアがかることなくうまく表現できました!
使ってみて気づいた点
実際に印刷してみて、旧プリンターと比べて使い心地が変わったと思った点がいくつかありました。
用紙ガイド合わせは楽になった
↑旧プリンターのときは、このように右側が固定で、「用紙ガイド」をスライドさせて紙の端に自分で合わせる必要がありました。
↑ですから、力加減を間違うと、「用紙ガイド」を押しつけすぎてこのように紙がたわんでしまいます。こうなったとき、これをちょうど良く微調整するのが少し手間だった。
↑しかし! TS6130は、このように、右の「用紙ガイド」をスライドさせると左の「用紙ガイド」も連動してスライドし、紙にピタッと合わせやすい!
これは、さすが、旧プリンター(MP610)から十年後の機種だけあって、進化しているなと思った点でした。
スキャン時の紙合わせ位置は遠のいた
不便になったと感じる点もありました。
↑それは、スキャン時の紙合わせ位置なのですが、旧プリンターでは、原稿を右手前に合わせるようになっていました。これは、原稿台カバーを開けてすぐの場所なので、見やすく便利です。
↑しかし、新プリンター(TS6130)ではそれが左奥に。
左奥だと、ちゃんと原稿が角に合っているか目が届きにくいので、これはできれば右手前のままにしておいてほしかったなと思いました。
操作パネルは引き上げ型に
↑操作パネルも大きく変更されました。まずはその位置。旧プリンターではこのように本体上部についていたのですが……。
↑新プリンター(TS6130)では、コンパクト化のためか前面に。このままでも操作できますが、見にくいのでパネルを開いて(引き上げて)使うことになります。
↑こんな感じ。すると、適度なロックがかかって、ボタン類を押しても簡単には閉じたりしないのですが、この、「操作パネルが空中に浮いた感じ」が、旧プリンターの「ボタンを押してもびくともしない」ガッシリ感と比べるとやや心もとなくもあるような?(使用するのに問題はありませんが)
タッチパネル
↑操作パネルの大きな変更点には、もう一つ「タッチパネル式になった」というのがあります。
物理ボタンで操作するのはごく一部で、あとは画面を押して操作するのです。
旧プリンターではすべて物理ボタンによる操作でしたから、ここにもハイテク化を感じます。
私はスマホを持っていないので、日頃、タッチパネルで何かを操作する機会はほぼ皆無。
ですから、このプリンターをタッチパネル操作で動かすのが新鮮でした。
追記:母でも操作しやすい
後日、母がこのプリンターを使って書類をコピーする機会がありました。
そのとき、私はちょうど他の仕事をしていて手が離せず、機械に強くない母が一人でプリンターと向き合うことに。
しかし、初めての操作にも関わらず、母は、無事タッチパネルを操作して、コピー時の文字の濃度まで指定して、書類コピーを成功させていました。
「わかりやすかった」と母。母でも直感的に操作できたというのはすごいことだと思います。
「ハイテク化=あまり若くない人には使いにくくなった」という側面もあるのかなと思っていたのですが、そうではなく、ちゃんと誰にも使いやすいように工夫されているんだなと感じました。
電源が自動的に切れるエコシステム
あと、一つ驚いたのは、新プリンター(TS6130)には自動的にプリンターの電源を切る設定がついているんですよね。
プリンターをつけっぱなしにしていたら、あるとき「ピー」と言って勝手に電源が切れたので気づきました。
この設定は無効にもできるのですが、初期設定では240分間(四時間)何も操作がなかったら電源が切れるようになっていて、便利だなと思いました。
プリンターの電源っていちいち切るのがちょっと面倒で、旧プリンター時代、電源をつけっぱなしにしたまま何日も放置なんてことがよくありました。それが予防できるのはありがたいです。
スムーズに移行
……と、まあ、旧プリンターとの違いは色々とあるものの、わりとスムーズに新プリンターに移行できたと思います。
使っていたら、すぐに慣れました。
無事に年賀状印刷終了
そして!! 無事、年賀状を印刷。
家族の分も合わせて140枚ほど刷りましたが、付属していたインクで十分に間に合いました。
12月23日に投函完了。目標だった「12月25日までの投函」を達成できてホッとしました!
まあ納得
私は、毎年ほぼ年賀状印刷にしか使っていないプリンターを買い換えることに抵抗があり(たいして使っていないのにどうして買い換えなければいけないんだという思いが強かったため)、今回の買い換えもかなり渋々な感じだったのですが、新プリンターを使ってみて、まあ、納得はできました。
特に、用紙ガイドの合わせ方が楽になったのは嬉しかったです。印刷中左右に揺れないのも良いし。
全体的に、洗練された感じになったと思います。
年末に2万円ほどの急出費となったのは痛かったですが……。
あとは、このプリンターがどこまで長持ちしてくれるかですね!
願わくば10年!! 頑張れTS6130!!
追記2:スキャンがやりやすい
2018年4月追記:このプリンターを購入してから約四ヶ月経過しました。
その間、スキャン機能をわりとよく使ってきたのですが、これがけっこう使いやすい!
色々と細かく設定してスキャンすることもできますが、「おまかせスキャン」というのがあって、これを押すと自動的に最適な感じでスキャンしてくれるので楽です。
スキャンしたファイルは付属のソフト(Canon My Image Garden)に自動的に取り込まれてパソコン画面に一覧が表示され、「印刷」ボタンワンクリックで簡単にプリントアウト可能。
機械に疎い母でも、この一連の「スキャンからプリントアウト」という流れを実行できてしまうのがすごいです。前の機種ではこうはいきませんでした(やるたびに、「これどうやってやるんだったっけ」と操作方法を聞かれた)。
操作方法がシンプルになって母世代にも簡単に扱えるようになったのは良かったと思います。
有線LAN接続ができない
ただ、この機種で残念だな~と思うのは、ネットに有線LANでつなげない点。これは、使い始めてしばらくして気づいたのですが。
対応しているのが無線LANだけなんですよ。
調べたところ、数年前までの機種には有線LAN接続機能がついていたようなのですが、この機種(TS6130)ではそれが省かれてしまった模様。
うちは、ネット関係はすべて有線でつないでいるので、プリンターを有線LANでネットにつなげないというのはがっかりしました。
時代の趨勢というやつなんでしょうかね。でも、有線でもネットにつなげるようにしてほしかったなあ~~。