母は、元々柿(かき)が好物なのですが、今シーズンは柿欲求がいつになく高まったらしく、箱買いを数回していました。↓
(私もつられて柿を食べ過ぎ、便秘になったりしました。↓)
そして、冬も深まり、生の柿が出回らなくなった頃。
柿はまた来年だな……と思っていた私に、母が、新たな要求を起こしてきました。
あんぽ柿
「美味しそうなあんぽ柿が売られているから取り寄せてみたい」
……あんぽ柿? なんだそれは。初めて聞きました。
「あんぽ柿って何?」
「水分がたっぷりの、やわらかい干し柿。40年前、大学生の頃に一度食べたことがあって、その当時はあまり美味しいと思わなかったんだけど、今、あまり歯が良くないから、あのやわらかいあんぽ柿が食べたいと思って」
「ふーん、そうなんだ」
というわけで、なんだかよくわからないながらも、母の熱意に押されるように、言われるがままに「あんぽ柿」というのを注文してみました。
到着
↑クール便で到着。
↑箱を開けてみるとこんな感じ。個包装で高級感があります。
↑添えられた柿の枝が可愛い。
特別栽培・無燻蒸
↑この柿は奈良県の「菊井農園」で、「除草剤・化学肥料不使用」の「特別栽培」にて育てられたものなのだそう。
また、干し柿というのは通常は酸化防止・防カビのため硫黄(いおう)で燻蒸(くんじょう)処理をするそうなのですが、この菊井農園のあんぽ柿は無燻蒸。
無燻蒸だと柿のオレンジ色が保たれず黒くなりやすい等の不利点もあるようですが、安心度は高いです。
(もちろんその他の添加物も不使用です。)
みずみずしい
↑それでは、皿に一つ出してみます。ポテンとした雰囲気。私の知っている、いわゆる「干し柿」(小さくて固く、粉が吹いている)と全然違います。
水分たっぷりって言うけど、それってどんな感じなんだ……。と思いながらナイフを入れてみると……。
↑おわっ。中がツヤッツヤ。
何、これが干し柿なの?
↑わー!!
甘い!
なんだこれはという驚きを抱えたまま口に入れてみると……。
わっ。すごくやわらかい! ねっとりしてる!!
それで、もんのすごく甘い。喉が渇くくらい甘い。
母は、「柿のあんこみたい」と言いながら嬉しそうに食べています。
柿のあんこ。確かに、これ一つで和菓子として通用しそうな味わいです。
「大学生のときに食べたあんぽ柿はもっと水っぽくてグズグズして、単なる『熟れすぎた柿』みたいだったけれど、このあんぽ柿はズルズルしていなくて、甘みも強くて美味しい」と、母。
まだ残りがたくさんあるのに「もう一度注文する」と鼻息を荒くしていました。
あんぽ柿。初めて食べましたが、こんな干し柿もあるんですね。砂糖不使用でここまで甘いというのが最強の自然派お菓子だなと思いました。
売られている期間が短いようですが、販売されている間に、もう一回はリピート購入したいです。