ここのところ、具入りの食パンをホームベーカリーで作ることにハマっています。
第一弾:金時豆の甘煮入り食パン
第二弾:イチジク入り食パン
そして、次に作りたいと思ったのが、王道のレーズン(干しぶどう)入り食パン!!
↑早速!! 有機レーズンを購入!
↑原材料等はこちら。有機JAS認定商品です。
レーズンを単純に混ぜれば良いのか
↑あとは、ホームベーカリーの「レーズン・ナッツ投入モード」を使い、食パンの生地にこのレーズンを混ぜれば「レーズン食パン」のできあがり……。
だとは思うのですが!!
私は前から、レーズンをパンに混ぜたときの仕上がりについて、納得のいっていない点がありました。
レーズンをジューシーにしたい
↑たとえば、2010年に、レーズン入りの丸パンを焼いたのですが、このとき、パン生地に、袋から出したレーズンをそのまま練り込みました。
そうすると、できあがりは、当然のごとく、「パンの中に干しぶどうが点在している」感じになります。
噛めば、「パン、時々、干しぶどう」。
……なんというか、干しぶどうがポロポロしていて、パンにまったく馴染んでいないんですよね。
それはそれで良いのですが、昔、小学生のときに、スーパーのパン屋で焼きたてのレーズン食パンを買って食べたことがあり、そのレーズンがもっとふっくらジューシーでパンによく馴染んでいた記憶があるんですよね。
袋から出しただけのレーズンをパン生地に混ぜるだけでああなると思っていたのに、実はそうではないらしい。
何かをすれば、あのジューシーレーズンに近づけられるのだろうか?
せっかく、初めてレーズン食パンを作るのであれば、以前の「レーズン丸パン」の仕上がりよりは改善させたい!!
レーズンの戻し方
……というわけで、レーズンの下処理方法というものがあるのかどうか調べてみたところ、あるらしいんですね。
あの、乾燥した状態のレーズンに水気を含ませて戻すらしい。
ハーーッ!! なるほど。やっぱり、プロは何か一手間加えてたんだ。
じゃあ私も今回はレーズンを戻してから使おうと思って、どのやり方でやろうか色々と検索して回り、一番簡単で失敗がなさそうだと思えたこちらの方法を試してみることにしました。
熱湯…600ml
レーズン120g
(分量に特に決まりは無いのですが、今回、私は上記の量を使いました。)お湯を沸かす
↑まず、小鍋に湯を沸かします。
レーズンに湯をかける
↑ザルにレーズンを入れ、その上から、まんべんなく湯を回しかけます。
水気を拭う
↑三枚重ねほどしたキッチンタオルの上にレーズンを広げます。
↑上からもキッチンタオルで押さえ、水気を吸収させます。
↑キッチンタオルで押さえてもほとんど水がつかないくらいになれば、これで完成です! 小鉢などに入れ、粗熱が取れるまで冷まします。
パンに入れる
あとはこれを食パン生地に入れるだけ!
↑「レーズン・ナッツ投入モード」で仕掛けた食パン生地に、ブザーが鳴ったら湯戻ししたレーズンを投入!!
強力粉…250g
粗糖…17g
バター…15g
塩…付属の小スプーン1(約4g)
氷水…150ml(氷30g+水120g)
ドライイースト…付属の小スプーン山盛り一杯(約3g)
レーズン…120g(湯戻ししておく)(ブザーが鳴ってから入れる)
↑一袋分全部入れました!
↑再びブザーが鳴り、「練り」が開始され、レーズンが生地に取り込まれていきます……。
焼き上がり
そして……。
↑焼き上がり!! レーズンを入れすぎているせいかあまり高さは出ませんでしたが、美味しそう!
↑パンの側面までレーズンぎっしり!
↑切ってみました!
ジューシー
↑さあ、レーズンはどんな感じになっているかな……?
早速食べてみると……。
……おっ!!
すごい!! レーズンが、ちゃんとほどよくジューシーに戻っている!! ただお湯をかけただけなのに、下処理なしのレーズンとは全然違う状態になっている!
↑レーズンにみずみずしさがあるおかげで、パンとの馴染みが良いです!! 美味しい!
いや~、ちょっとしたことなんだけれど、この湯戻し方法、良いですわ~!
ラム酒加えバージョン
湯戻しレーズン食パンが上手くいったことに味をしめ、後日、私は湯戻ししたレーズンにラム酒をかけるアレンジを試してみることにしました。↓
↑レーズン120gを湯戻しして水気を拭い、小鉢に移すところまでは同じ。そこに、ラム酒を小さじ1杯かけ、全体的によく混ぜ、50分ほど置いておきます(置いている間に、レーズンがラム酒を吸収します)。
↑ラム酒レーズンを入れた食パンの焼き上がりはこちら!
↑食べてみると、しっとりもちもち、ラム酒のおかげでレーズンの甘さにほろ苦い旨みが加わって、より高級感! よりパンとの馴染み度アップ! 美味しい!
「レーズンだけバージョン」は、甘めで、シンプルな味わい。「ラムレーズンバージョン」は、甘さ控えめで複雑な味わい。
ラムレーズンバージョン、気に入りました!
一手間で大違い
それにしても。「レーズンに熱湯を回しかける」というほんの一手間で、仕上がりにかなりの差が出るものなんですね。
すごく美味しいレーズン食パンが焼けて満足です。今後、必ずこの下処理をしてから作っていこうと思います!