北海道産米「ゆめぴりか」が美味しく炊ける水加減とは~おにぎりにすると最高に美味しいお米

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ゆめぴりか

うちは、主食は玄米ですが、寿司飯や丼物などには5分づき米を使っています。

その、5分づき米。

2016年に初めて食べたつや姫が気に入って、以来、ずっとつや姫一筋だったのですが、先日、家の在庫がなくなって買い足そうとしたときにちょうど売り切れだったため、前から気になっていた別の品種を試してみることにしました。

それが、ゆめぴりか!!

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北海道米の最高峰・ゆめぴりか

北海道 ゆめぴりか

ゆめぴりかは、2009年に、10年の研究期間を経て北海道で誕生した品種(*1)

米に含まれる「アミロース」と「タンパク質」の割合が低く(「低アミロース」=粘りが強い。「低タンパク」=食味が良くなる(*2))、米の食味ランキングで最高位「特A」を13年連続受賞(*3)している、北海道米の最高峰と言われるお米とのこと。(参考:*1JAグループ,*2農林水産研究所,*3北海道米LOVE

その名前は知っていて、地元産のお米でもあるのに、今まで一度も食べたことのなかった「ゆめぴりか」。

興味はあったので、どんなお米なのか、楽しみ!

水加減が難しかった

しかし!! このゆめぴりか、いざ炊いてみようとすると、水加減がとても難しかった!!

結果的に、3回目でようやく上手く炊けました。

基準は米(白米)1合に水200g

まず、前提として、炊飯時の水加減は米(白米)1合(150g)につき水200g(水は、米の重さの1.33倍)が基本とされています。

米は最初、乾燥状態で量ります。研いでいる最中に水を吸って重くなるので、研ぎ終わったらザルで水気を切ってもう一度計量。吸った水の分だけ加える水の量から減らします

(例:米150gと水200gを用意→研ぎ終えたら米が水を20g吸って170gになった→炊飯器の内釜に、研ぎ終えた米170g(150g+20g)と、水180g(200g-20g)をセットして炊飯。)

5分づきは白米よりは水加減を増やす

5分づき白米より皮が厚いため、白米より水加減を増やします。

具体的には、うちでいつも食べていた「5分づきのつや姫」の場合、米:水=1:1.4」(水の量は米の重さの1.4倍(米450g+水630g))で炊いていました。

1回目:水が多すぎ(米:水=1:1.4)

それを踏まえ、とりあえず「つや姫(5分づき)」と同じ水加減(「米:水=1:1.4」(水の量は米の重さの1.4倍(米450g+水630g))で炊いてみたのがこちら。↓

ゆめぴりか 炊き方 水加減多め 軟らかすぎ

↑見た目は特に問題はないのですが、これがかなり軟らかい

おかゆとまではいかないものの、ご飯としてはべちゃっとしすぎていて、もう少し粒が立った感じにしたいところ。

いつも5分づきのつや姫ではこの水加減で上手くいっていたため、違いに戸惑いました。

2回目:水が少なすぎ(米:水=1:1.26)

ゆめぴりか 炊き方 水加減少なめ 固すぎ

↑そこで、水の量を米の重さの1.26倍(米450g+水567g)にして、水加減を少なめにして炊いたのがこちら。

1回目がかなり軟らかく炊けたのでこのくらい水を減らしても大丈夫かと思ったのですが、実際に炊いてみたらこれが硬い!!(笑)

芯があるわけではないのですが、モソモソしていて、噛みにくい

もう少し軟らかい方が良いわ~~~(ヒエ~水加減が難しい~~)。

3回目でようやく成功(米:水=1:1.3)

ゆめぴりか 炊き方 水加減適量

↑そして!! 三度目に水の量を米の重さの1.3倍(米450g+水585g)にして炊いたのがこちら!!

ゆめぴりか 炊き方 水加減適量

↑うん、この水加減良い! やっとふっくら良い感じで炊けた!

ゆめぴりかは軟らかい米

つや姫」は、5分づきだと、一般的な白米の適正水分量(水=米の重さの1.33倍)よりは水を増やさないと硬い炊きあがりになるのに、「ゆめぴりか」は5分づきでも一般的な白米と同じ水分量で上手く炊けてしまうのですから、米として軟らかい品種なのだとわかります。

ということは、「ゆめぴりか」は、白米で炊くときには、一般的な水加減よりは減らさないとべちゃついてしまうでしょうね。

米自体の味が濃い

改めてゆめぴりかご飯をよく味わってみると、このお米は、米自体の味が濃いですね!

おかずと一緒に食べたときにご飯の味が負けないというか。ご飯の味が主張しているというか。

つや姫はどちらかというと米自体の味わいが上品で、おかずの味を引き立てるような感じだったのですが、ゆめぴりかはご飯もおかずの一種というくらい、ご飯に味を感じます。

軟らかく粘りがある

そして、米が軟らかく、粘りがあります

つや姫はしっかりと弾力のあるプリプリ食感ですが、ゆめぴりかはベタベタというかネバネバというか(笑)、さすが低アミロースで粘りがあるといわれているだけある感じで、米の甘みを口の中でしっかりと感じられます。

おにぎりにすると最高!!

ゆめぴりか おにぎり 美味しい

↑一緒に食べるおかずとしては昆布の佃煮ニシンの甘露煮なんかがすごく合っていましたが、中でも、ゆめぴりかの良さを最高に引き出すのはおにぎりだと思いました!!

ゆめぴりか おにぎり 鮭 美味しい

↑ゆめぴりかで作った鮭おにぎり。

ゆめぴりか独特の強い粘りが、具・塩・ご飯・海苔の一体感をもたらして、ゆめぴりかご飯そのものの旨みも相まって本当に!! こんなに美味しいおにぎり食べたことがないというくらい美味しかったです!!

個性派なお米

というわけで初・ゆめぴりか

上手く炊くのが難しくて(水加減の許容範囲が狭い)、ちょっと上級者向けのお米だと思いました。

食感や味わいも個性的で、どんな料理にも合うというよりは、ピンポイントで、ものすごく合う料理があるという感じ。

ご飯の味・香りが強いので、おかずとご飯の渾然一体とした味わいを楽しむ料理(親子丼、オムライス、中華丼、納豆ご飯、おにぎり等)に向いていると個人的には思いました。

(おかずの味わいを独立して生かしたいような場合(海鮮丼とか寿司系)はつや姫の方が合っているかもしれません。)

とても気に入ったおにぎり以外にも、「これは絶対ゆめぴりかで作ると美味しい!」というような料理があるか、これから色々探してみるのが楽しみです!

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