↑今日のおやつは大福です。
え、ラップの上にのっているし、なんだか手作り感あふれてる……って?
そうなのです! この大福、餅から手作りなのでーーす!
餅つき機を購入
臼と杵で餅つきでもやったのかって? いやいや、そうではなく……。
↑おはぎを頻繁に手作りし、そのもち米だんごの美味しさに魅せられていく中でどうしてもつきたて餅の大福が食べたくなり、餅つき機(エムケー精工「かがみもち」)を買ってしまったのです!! ↓
エムケー精工の餅つき機を選んだ理由~上蒸し式
餅つき機は、ざっと調べたところ↓
↑以上の四機種があり、機能や値段も似通っており、どれにするか迷いましたが、最も注目したのは蒸し方の違い。↓
↑四機種中、エムケー精工の餅つき機だけが「上蒸し式」という、もち米の上から蒸気を当てる方式を採用しているのです。
上蒸し式の利点~余分な水気がつかない
上蒸し式は、水蒸気を上フタの蒸気口から強く吹き出させ、もち米に均一に圧力を加えながら蒸す方法。
これにより、余分な水気が下に抜け、もち米がムラなくふっくら蒸し上がり、雑煮にしても煮崩れない、コシが強くてよく伸びる美味しい餅につき上がるとのこと。(参考:YouTube エムケー精工 かがみもち)
他社は「下蒸し式」だった
他の三社は、もち米の下から蒸気を当てる「下蒸し式」を採用。↓
下蒸し式でも問題はなさそうだが
普通、「蒸す」といえば、下からの水蒸気で蒸すのが一般的であり、別に「下蒸し式」でも問題はなさそうで、「上蒸し式」にこだわることもないとは思いました。
しかしながら、餅つき機においては、蒸し器でもち米を蒸すときに使う「蒸し布」を用いません。↓
↑そのため、下蒸し式だと蒸し布を使えば吸収されるはずの余分な水分がもち米についてしまうことは確かに考えられ、蒸し器で蒸すもち米のできあがりにより近づけたいのならば「上蒸し式」というのが良いのかなと思い、それを採用しているエムケー精工の餅つき機「かがみもち」を選ぶに至りました。
エムケー精工「かがみもち」の注意点
「みそ羽根」が無い
ただし、エムケー精工の餅つき機にも注意点はあります。
それは、味噌を造るためにゆでた大豆をすりつぶす機能が無いということ。
他の3社では、「みそ羽根」を使うことでゆでた大豆をすりつぶしてそれを味噌造りに使うことができます(「みそ羽根」は、「東芝、タイガー」は別売りで、「象印」は付属しています)。
ですから、餅つき機で「ゆでた大豆をすりつぶして味噌を造りたい」と考えている方は、エムケー精工以外の機種を選ぶ必要があります。
うどん生地をこねるのに別売りの羽根が要る
また、四社ともにうどんの生地を練ることができるのですが、エムケー精工だけは、うどん生地を練るのに別売りの「粉用羽根」を買う必要があります(他の三社では付属)。
わざわざ別売りの羽根を買うというのも大変ですから、うどん生地を練ることを重視したい方はこの点に留意なさってください。
次点は東芝
今回最終的に購入したのはエムケー精工のものですが、私が次点を選ぶなら東芝「もちっ子生地職人」です。↓
東芝餅つき機の特長は、以下の四点。↓
少量のもち米(2合)で作れる
もち米の浸水を約40分で終わらせる「一気ひたし」機能がある
パン生地は練りから一次発酵までできる
「蒸し台」が付属していて茶碗蒸し等の調理ができる
(参考:東芝 もちつき機 商品紹介ページ)少量OK
2合のもち米から作れるという点に関しては、他社は最小量が「5合」ですので、食べきり量の餅を作って食べたい人にはもってこい。(作れる最大量は四社とも1升)
浸水時間短縮
また、通常であれば長時間(12時間)のもち米浸水が必要なところを、約40分の浸水で終わらせられる機能があるというのも、餅作りのハードルを下げてくれます。
パン生地作り機能が強い
四社の餅つき機すべてでパン生地練りができますが、その後の一次発酵までできるのは東芝だけです。
うちにはホームベーカリーがあるのでこの点にはこだわりませんでしたが、餅つき機でパン生地を作りたい方には良い機能だと思います。
「蒸し台」つき
四社の一升タイプ餅つき機の中では唯一の「蒸し台」つきで、練り容器の中にこの蒸し台をセットすることで魚のホイル蒸しや茶碗蒸し等の調理ができるようになります。
(蒸し台が無い機種でも、赤飯やおこわなど、もち米を蒸す料理はできます)
オールマイティーさが魅力
東芝の餅つき機は、四社の中では一番「最先端技術」な雰囲気があり、どこかパナソニック的といいますか、さすが大手家電メーカーだけあるなという印象です。
少量(2合)から大量(1升)まで対応し、また、もち米の浸水時間も短時間(40分)から長時間まで自分で好きに選べるので、気軽にも、本格的にも餅作りを楽しめるのが良いです。
また、パン生地も「練り」から「一次発酵」までできて、蒸し台まで付属しており、餅作り以外の用途にも幅広く使えるオールマイティーさが魅力です。
四社の餅つき機・主な性能比較
以上に述べた点と、その他の主な特徴を下にまとめましたので参考になさってください(一升タイプの機種の比較になります)。四社の中でも優れていると思われる項目は背景を黄色にしてあります。
(蒸し方に関しては、「上蒸し式」と「下蒸し式」のどちらがより良いのかよくわからないのですが、個人的な判断で「上蒸し式」を優位とさせていただきました)↓
補足:エムケー精工の小型餅つき機「ミニもっち」
私がエムケー精工の餅つき機(かがみもち)を購入した2010年当時は「5合~1升」タイプが最小だったと思うのですが、その後、2016年に、「3合~5合」タイプの小型餅つき機「ミニもっち」が発売されています。↓
↑こちら、本体の重さが約5㎏と、軽量なのが売り。
また後発の商品だけあって多機能化しており、
急速浸し機能がついている(60分でもち米の浸水が完了)
蒸し台付属で、茶碗蒸し等の調理が可能
と、小ぶりで、使い勝手の良いものを求める方には魅力的な機種となっています。
蒸す方式はもちろん、エムケー独自の「上蒸し式」です。
補足2:さらに小型のエムケー精工餅つき機「プチもっち」
上の「ミニもっち」発売から三年後の2019年、エムケー精工からさらなる小型餅つき機が販売開始されました。
それがこちらの「プチもっち」。↓
↑なんとこちらは「もち米1合」という極少量から対応(最大量は2合)。
質量は驚異の3.3㎏(軽い!)。
もち米と水をセットしてスイッチオンするだけで、全自動で餅が作れます。
「つきたてコース」が面白い
また、市販の「切り餅」と水を加熱しながら攪拌し、つきたて餅のようにする「つきたてコース」なるものがあって、これは非常に興味深く思います。
切り餅は7枚まで使用可能。切り餅をつきたて餅のようにできるのは、すごくお手軽で良いなと思います。
注意点:蒸せない
ただし、こちらの機種は、もち米を「蒸す」のではなく「炊く」方式なので、従来の餅つき機のように蒸し料理などに使うことはできません。
また、餅自体の仕上がりも、蒸したもち米を使うものよりもやはり食感や風味は物足りないものになるのかなと思いますので、そのへんにこだわりたい方には注意が必要かもしれません。
注意点2:パン生地、うどん生地が練れない
それと、通常、餅つき機では「パン生地」や「うどん生地」の練りができますが、この「プチもっち」は餅に特化していて、パンやうどんの生地を練ることはできません。
小型餅つき機ならエムケー精工
1升タイプならば各社出揃っていますが、小型(少量専用)餅つき機はエムケー精工の独擅場です。
軽量・小ぶりで場所を取らない餅つき機を希望、または少量の餅をサッと手軽に作りたい方は、エムケー精工のラインナップが有力候補になると思います。
以下に、エムケー精工の小型餅つき機「ミニもっち」と「プチもっち」の性能をまとめます。
エムケー精工餅つき機による餅の作り方
さて!! それではここから、エムケー精工「かがみもち」による餅の作り方を紹介します!
もち米を水に浸ける
↑まず、もち米を水洗い(水がにごらなくなるまで)し、たっぷりの水に浸けて冷蔵庫に入れ、一晩(12時間ほど)おきます。
説明書では、もち米の最小量は「5合」となっていますが、「5合」だとできあがった餅の消費に時間がかかるため、うちでは「3合」のもち米で餅を作ることが多いです。3合でもうまくできます。
↑浸水の終わったもち米はザルにあけ、15分ほど水切りします。
本体に練り容器をセットする
↑本体と付属品はこちら。
↑本体のフタを開け、中に「蒸気抜き」、「ねり容器」、「もち用羽根」の順にセットします。
↑セットし終えた本体内部はこんな感じ。
もち米を蒸す
↑ここに、水切りを終えたもち米を入れます。
↑蒸しムラを防ぐために、表面をしゃもじで平らにならします。
↑ボイラー(水を入れる場所)のフタを開けます。
↑階段状になっている目盛りの上の段まで水を入れます。
↑水を入れ終えればボイラーにフタをして……。
↑本体のフタも閉め、「むす」のスイッチオン!
↑約35分後に蒸し上がり、ブザーが鳴るのでフタを開けます。
もち米をつく
↑もち米が蒸し上がったら、本体のフタを上に引っ張って取り外します。
↑続いて「つく・こねる」のスイッチオン!
↑「もち羽根」の回転が始まり、もち米がつきあげられていきます。
↑つき時間は「10分~14分」。つき始めから10分の時点で一度目のブザーが鳴ります。
餅を取り出す
↑つき始めから14分経つと二度目のブザーが鳴るので、取っ手を持って反時計回りに回し、練り容器を取り外し……。
↑素早く、餅を台の上に出します(うちでは、クッキングシートを敷いた上に出しています)。
↑真っ白で滑らかな餅がつきあがりました!!
↑できあがった餅は、んびよ~~んと驚異の伸びを見せました! 母と一緒に大興奮!
分割
↑スケッパー(パン生地を切る道具)で餅を8分割ほどにします。
お雑煮に入れる!
↑それを!! 正月のお雑煮に入れてみたのがこちら!!
↑よく伸びる!! 滑らかでキメ細かく、歯ごたえしこしこ!!
ボリューミーで美味しい餅がたっぷり食べられて幸せ!!
餅つき機の餅は美味しい
餅つき機で作った餅というのは、密度が高く、滑らかでコシが強く、餅の味が濃くて美味しい!! です。
スーパーで売られている切り餅でも、一番高級なものあたりであればそれなりに十分美味しく、満足もできます(たとえば、「たいまつ食品 こがねもち」)。
しかしやっぱり、たまに餅つき機の餅を食べると「餅つき機の餅は違うねえ~~」となります。
ボリューム感が良い
まず本当にもち米の香りが高い。味わい濃厚。
水っぽくなくて、餅の中身が詰んでいる。
ボリューム感(嵩(かさ)・厚み)がすごいのもなんとも言えず良いんですよね。
分厚いシコシコ餅にかぶりつけるのは、餅つき機で作った餅ならではの醍醐味だと思います。
杵と臼で搗いたもちを簡単に再現
たま~に、杵と臼(うす)で搗いた美味しいお餅をどうしても食べたくなる衝動に駆られるときがありますが、そんなときに、杵や臼なんて大仰な道具がなくても、簡単にそれを実現できてしまうというのが本当に嬉しい。
好きなもち米で作れるというのも楽しいですし。
頻繁に使う家電ではないですが、つきたて餅を食べたいときに食べられるという安心感は良いものです!
今後も、餅つき機を活用して、色々な餅料理を探究していきたいと思います。
私が購入した餅つき機(上蒸し式が特徴)↓
次に選ぶならこの機種(もち米浸水時間を短くできる「一気ひたし」機能)↓
小型・軽量タイプが良いならこちら↓