室温が低く乳酸菌の活動が鈍いため新規に野菜を漬けることをお休みしているぬか床。↓
↑しかし、野菜を漬けずに「足しぬか」などを繰り返したせいで水分が不足し、パサパサ状態に。
そこで、ちょっとだけ野菜を漬けて水分補給を試みることにしました。
なす
漬けることにしたのはなす。
なすは、皮を剥かずに漬けるので、夏場は有機栽培のものを選んでいました。
しかし今は時期外れのため、有機栽培のものは売られていません。
そこで、農薬除去のため、買ってきた普通の(有機栽培ではない)なすをホタテ貝殻パウダー水溶液に浸けることにしました。
農薬除去
↑五分ほど浸けていると……。
↑何か浮いてきた……。
なすをホタテ貝殻パウダー水溶液に浸けたのは初めてだったのですが、やっぱり何か出てくるものですね。やって良かったです。
↑最終的によく水洗いして、塩をすりこみます。
これを! ぬか床に埋めて、三日ほどじっくり漬けます。
なすから出た水分でぬか床を潤わせつつ、なすの旨味でさらにぬか床の美味しさをアップさせることを狙います!
三日後追記:ナスのエキスをぬか床に足す
パサパサになったぬか床に水分を補うため、ナスを漬けてから三日経過。↓
↑今日、そのナスを引き揚げてみます!
ナスの水
掘り出したナスは、そのままだと、まだ水をたっぷり含んだ状態です。
そこで……。
ぬか床の上で、ナスを絞る!
↑ギューッと。牛の乳搾りってこんな感じなのかなと思いながら力を加えると、ポタポタッとしずくが落ちました。
↑よし! いい感じだ! ……せっかくのぬか漬けなのにこんなに水気を絞ったら漬物の味がスカスカにならないだろうか……と、ちょっとした懸念がよぎりながらも、いや、ここはそんなことは言っていられない! ぬか床に水を足さなければ!!
と、潔く、思い切りナスを絞りました。
結果、大さじ1杯分くらいのナスエキス投入に成功。心なしかぬか床もしっとりして、「ナスで水気を足す作戦」、まずまずの成果を得られました。
絞ったナスを食べる
↑水気を絞ったナスのぬか漬けは、ぬかを洗い落として食べます。
ナスのぬか漬けは、ナスにしみた「旨じょっぱいナスエキス」が美味しいのに、それをほとんどぬか床に入れてしまったからなあ。味、大丈夫かなあ。
↑と、心配だったのですが、食べてみるとナスエキスがまだ少しは残っており、美味しかったです。
ぬか床の味も戻ったし、あとはもう少し水気を足せれば完璧だな!
目的がぬか漬け作りからぬか床維持へ
……しかし、思うのですが、ぬか漬け作りって、だんだんその主眼がぬか床の維持・世話に移ってきますね。
最初、ぬか漬けを食べたくてぬか床を作ったのに、今は、ぬか床をうまく維持するためにぬか漬けを作っているという……
漬けた野菜から出る一番美味しいエキスも優先的にぬか床に与えちゃってるし。
ぬか床維持って大変なものですね!
でもこれからも、できるだけ長い間共に人生を歩んでいけるよう、自分の中の限界まで世話を続けようと思います。
追記:最後は水を足していた
2017年追記:上記、ぬか床を作って半年くらいの頃は、ぬか床がパサパサになったと思ったら野菜を漬けてその水気をぬか床に与えるようにしていましたが、そのやり方だとまどろっこしすぎるので、最終的には蒸留水を直接注いで水気を足すようになりました。
一度に50ml以上くらいは水を足します。ぬか床ってけっこう乾燥しますよね。