最近、グルテンフリーという言葉を耳にする機会が増えました。
単純に言うと、小麦粉抜きという意味。
なんでも、小麦粉に含まれるグルテンを摂ると小腸の粘膜に問題が生じて炎症が起きる「グルテン不耐症(過敏症)」の人が増えているのだとか。
そのような人は、グルテン摂取により、便秘や下痢などの消化器系トラブルの他、頭痛、めまい、イライラ、関節痛、疲労感などの不調がもたらされるとのこと。(参考:その不調、小麦粉が原因かも?!)
グルテンフリースパゲティ
私自身は、グルテンフリーというものに興味は少しあるものの、実際に短期間でも試してみるかと言われると「ちょっとそこまでは……」と首をかしげたくなる感じではあるのですが、スパゲティ麺を買おうと思ってネットショップをうろうろしていた際、「グルテンフリースパテゲィ」というものが売られているのを見かけ、どんなものなのか気になったので買ってみました。↓
↑こちら! アルチェネロ 有機グルテンフリー・スパゲッティ!!(250g 459円)
とうもろこし粉、米粉
↑気になる原材料はこちら。有機とうもろこし粉、有機米粉。
なるほど。小麦粉の代わりにとうもろこし粉と米粉を使っているというわけか。それ、どんな麺になるんだろう? 興味津々。
↑有機JAS認定品です。
綺麗な黄色
封を切って麺を出してみると……。
↑うわっ! 綺麗な黄色!
↑こんな色の乾麺、見たことないです。とうもろこし粉の色なんでしょうね。美味しそう~。
ゆでてみる
↑それでは早速ゆでていきます!
↑袋裏の説明には標準ゆで時間が「9分~10分」と書かれていますが、私は軟らかめの麺が好きなので、最終的に18分ゆでました。
↑完成!
食べてみる
↑どんな味なのか、まず麺だけで食べてみます。
とうもろこしの香りとかがするのかな? と思っていたのですが、食べてみると、……ん? 意外と、とうもろこしの香りはほとんど感じません。
無味無臭に近い。(ゆでる際にお湯に塩を入れているので少しの塩気と、とうもろこし由来と思われる優しい甘さのようなものはありますが。)
そして、18分もゆでたにも関わらず、まだちょっと硬いですね。もう少しゆでれば良かったかな?
グルテンが入っていないだけあって、「モチモチ」という食感からは遠く、「ポロポロ」という感じ。
あと、麺の表面にざらつきがあり、母は「蕎麦っぽい」なんて言っていました。
具をのせてみた
↑具をのせてみました。
↑合わせて食べてみると……うん、なんというか、麺は硬めでポロポロしているけれど、普通に、スパゲティとして美味しく食べられます。
小麦粉スパゲティ麺の代替品として、そこそこ満足して使えるレベルではある。
けれどやはり比べてしまうと、小麦粉スパゲティ麺の方が、小麦粉の香りやモチモチ食感が楽しめるので、美味しさという点では上回るかなあ。
消化が良い
しかしながら、このグルテンフリースパゲティの絶対的な美点も発見しました。
それは、消化が良いということ!!
どうも、小麦粉製品って、パンでもパスタでもお腹の中でダンゴっぽくなるというか、翌日までもたれやすい感覚があったのですが、このグルテンフリースパゲティは食べた翌日の胃がスッキリしていて、その点は素晴らしいと思いました。
安心感
「グルテンフリー」ということで、そういう意味での安心感があるのも良いですよね。
「グルテンフリー」という概念を知って以来、小麦粉製品を食べるたびになんとなく「グルテンが小腸に悪さをするかなあ~」なんて少し気になったりしていたので(それでも美味しさに負けて食べてしまうのですが)、そういうことを一切気にせず食べられるというのはせいせいしていて良いです。
グルテンフリー実践時に
私もいつか、グルテンフリーという食事法を試してみることもあるかもしれないので、そのときにはこの「グルテンフリー・スパゲッティ」がすごく有用なアイテムになるだろうなと思いました。
グルテンフリーを実践していないときでも一袋くらいは常備しておいて、目先の変わったスパゲティを楽しみたいときにゆでて食べようかな。
追記:水に浸けたら美味しくなった
【2021年追記】上記のとうもろこし麺、2018年に購入して一度食べたきり、そのポロポロの食感がどうも好きになりきれなくて手が伸びず、たっぷり余したまま食品庫の隅に置き去りになっていました。
それを最近見つけ、これはどうにかしなければいけない、でも食べるのあまり気が進まないなあ~。
なんて考えていたらひらめいたのです。
全粒粉パスタに使う手法
私は、全粒粉100%のパスタを、いつも2時間~半日水に浸けてからゆでています。↓
↑こうすることで麺が芯から軟らかくなり、食べても消化不良を起こさず済みます。
この手法を「とうもろこし麺」にも応用したら、食感が改善するのでは??
三時間水に浸ける
↑というわけでとうもろこし麺を水に浸けてみます。
↑三時間後。
↑全粒粉パスタを水に浸けたときほどは軟らかくなっていませんが、箸で持ち上げるとぐにゃりと曲がる程度にはなっています。
18分ゆでる
↑沸騰した湯(塩分濃度1%)で、18分ゆでました(途中、鍋のフタは閉じました)。
↑ゆでている途中、だいぶお湯が濁って、ふやけた麺が溶けてしまうのではないかと心配になりましたが、意外と、まったく大丈夫でした。
↑ゆであがり。
美味しくなってる!!
↑ミートソーススパゲティにして食べてみます。
すると……おっ? おおっ??
水に浸けずにゆでたときはポロポロパリパリだったのに、この三時間水浸け麺は、ちょっとモチモチ感が出てる!! 軟らかくなってる!! 小麦粉のパスタに近い!! これなら美味しく食べられる!!
水浸け作戦大成功です。次回食べるのをためらうレベルから、進んでまた食べたいと思えるレベルまで、かなり格上げされました!
こうして、美味しくゆであげる術を知った「とうもろこし麺」。献立がスパゲティの日に順調に消費して、無事食べきることができました。
半日浸けてもあまり変わらなかった
ちなみに、三時間ではなく、もっと長時間浸けたらもっと軟らかく美味しくなるかもと思い、試しに半日(12時間)水に浸けたこともあったのですが、結果として、できあがりの食感は三時間水に浸けたものとあまり変わりませんでした。↓
↑いくら水に浸けても、軟らかくなる限界があるようです。
ですから、「とうもろこし麺」は、三時間水に浸ければ美味しく食べられると覚えておけば間違いなさそうです(それ以上浸けてもOKだけれど、あまり変化はない)。
今後、またこの「とうもろこし麺」を買うことがあれば、必ず水に浸けてからゆでたいと思います!