昨日、掃除機が不調になったため新しい掃除機を注文したことを記事にしました。
↑検討の結果注文に至ったのはこのパナソニックの紙パック式掃除機だったわけですが、なぜ、サイクロン式ではなく紙パック式にしたのか?
これは、紙パック式が母のたっての希望だったからですが、なぜ母は紙パック式が良いと言うのか?
母の苦い経験
……それは、今をさかのぼること40年。
ちょうどオイルショックで、紙資源が不足し、ちまたのスーパーでトイレットペーパーの買い占め騒動が起こったりしていた頃。
当時大学二年生だった母は、アパートに引っ越したのを機にそれまで持っていなかった「掃除機」というものが欲しくなり、電器屋に赴きました。
当時から紙パック式というものは売られており、なんとなくそれを買う気でいた母に、店主が強く言ったそうです。「オイルショックの紙不足で、これから紙パックというものはなくなりますよ。そうしたら、紙パック式の掃除機なんて使い物にならなくなりますよ」
そして勧められたのが、紙パックを使わない
勧められるままこの布袋式の掃除機を買った母は、その後、1995年に次の掃除機(紙パック式)を買うまでの22年間、フィルター掃除のたびに舞い上がる埃でえらい目に遭うことになるのです。
くしゃみ・鼻水
私も覚えています。布袋フィルターを掃除する際、必ず外に出て作業し、くしゃみと鼻水が止まらなくなっていた母の姿を……。
母は、サイクロン式掃除機に、布袋式掃除機の面影を見るそうです。
「掃除機内のゴミを捨てるときに埃が舞うでしょう? そしたらマスクとか、大変な装備をしなければいけないし大変。紙パックならそこまでしなくて良いでしょ。紙パック代はかかっても、あの楽さはお金に換えられない!!」
……というわけで、母の希望は「絶対、紙パック式!」なのです。
虫を吸い込んだときが地獄
私自身は、サイクロン式というものの仕組みをよく知らなかったこともあり、紙パック式とどちらが良いか最初からそこまではっきりと考えがあったわけではないのですが、母の「虫を吸い込んだときが地獄だよ」という一言で「ワーッ!」と思い、確かに紙パック式の方が良いと思うようになりました。
北海道は害虫がほとんど出ませんが、それでも、夏場はやっぱり、高温と湿度によるものなのか、得体の知れない虫が出没したりもします……。
それをキャーキャー言いながら掃除機で吸い取ったりするわけですが、サイクロン式だと、ゴミを捨てるときにそやつをまた見なければいけなくなるんですよね? ウヒョー。
無理っ。無理無理っ。
すべてを紙パックの中に閉じこめて、何事もなかったかのようにポイっと捨てられる……。そんな掃除機がうちには合っているようです。