↑「名寄岩の生誕100年記念展」が開催された「名寄市
線路も、1989年に廃線となった旧名寄本線のものがそこだけ残されて使われています。
キマロキ
↑「キマロキ」とは、排雪用編成列車の前から順に
・「機関車」の「キ」
・「マックレー車」の「マ」
・「ロータリー車」の「ロ」
・「機関車」の「キ」
と頭文字を取ってつけられたものです。
全国でも、このキマロキが展示されているのは名寄だけなのだそうで、平成22年には「JR北海道 準鉄道記念物」に指定されています。
型式9600型蒸気機関車
↑先頭の、「型式9600型蒸気機関車」。大正10年から51年間運行しました。1000馬力で、後ろの「マックレー車」を引っ張ります。
マックレー車
↑続いて、「マックレー車 キ911号機」。左右に張り出した羽で、両側の雪壁を崩し、線路の中央に集めます。こちらは36年間運行。
ロータリー車
↑マックレー車の後ろは「ロータリー車」。マックレー車が集めた雪を、赤い回転羽で巻き上げて、上の排雪口から勢いよく遠くへ飛ばします。自分では動けないので、後ろから機関車で押してもらいます。36年間運行。
型式D51型蒸気機関車
↑1500馬力でロータリー車を押す「型式D51型蒸気機関車」。愛称「デゴイチ」。『世界的にも狭軌鉄道最大の傑作』(*1)とされています。
最高速度は時速85㎞。けっこう速いですよね。34年間の運行で、237万2301㎞(地球を60周分)走行しました。(引用*1:名寄市北国博物館 キマロキパンフレット)
車掌車
↑最後尾は「車掌車」。前の「型式D51型蒸気機関車」に引っ張られて動きます。
鉄道ファン
この「キマロキ」の記事を書くにあたり、初めて蒸気機関車というもののことについて調べたのですが、蒸気機関車って、そのものすごい馬力で他の車両を引っ張ったり、押したりする役割を持っているものなんですね。
よくテレビや映画で、黒煙を吐きながらシュッシュッポッポと走る蒸気列車を見たりしますが、全体がスムーズに動いているため、「先頭の蒸気機関車が後ろの客車を引っ張っている」というイメージを持っていませんでした。
重たい客車や雪かき車を、真っ赤になって必死で引っ張る蒸気機関車……。
力自慢のところが力士にも似ていて、なんだか蒸気機関車ってカッコイイなと思いました!
船にも通じるようなロマンを感じます。鉄道ファンの気持ちがちょっとわかるような気がしました。