↑2007年に初めて食べて以来、その美味しさに感激して、うちの定番梅干しとなっているムソー有機梅干し。
原材料も、
有機梅(奈良県産)
食塩(天日塩)
有機しそ(奈良県産)
と超優秀!
しっかり酸っぱく、塩気も強い、THE・王道かつ高貴な味わいの梅干しで、どなたにも自信を持ってお勧めできる逸品です。
しかし、一時期は毎日のように食べていたのが、いつの頃からか遠のいて、ここ数年はほとんど食べる機会がありませんでした。
乾燥して塩吹き
その結果……。
↑2014年(6年前)に買い置きしたまま手つかずだった未開封の梅干しがガッチガチに乾燥して、塩吹き状態に(汗)。
↑賞味期限は2016年(4年前)。
↑しかもそれがこんなにたくさん(6パック)。
いや~、もったいない。このままで終わらせるわけにいかない。なんとか、全部食べきりたい。
というわけで、塩吹き梅干しの復活作戦を決行していくことにしました。
固すぎる
それにしたってこの梅干し……。↓
↑末期状態に乾燥してカラカラすぎる。
↑塩の結晶がガチガチです。
未開封であればわりと状態を保って保存できるのかなと思っていたのですが、やはり軟らかめのプラスチックパックなので、完全密封とはいかず、こうして乾燥してしまうんですね。
さてこの梅干しをどうするか。
霧吹き作戦失敗
とにかく、乾燥した梅干しに水気を戻してふっくらさせれば良いのかなと思い、霧吹きで梅干しに水をかけて一晩おくという方法をまず試してみたのですが、これだとまったく変化なし。
ゆでる作戦も検討
熱湯でゆでてみるということも考えました。ゆでれば塩は完全に溶けそうだし、梅も軟らかく戻るかも。
けど、そうすると貴重な梅干しエキスまでお湯に流れ出てしまいそうだな……。
蒸してみる
そこで、熱と水気を同時に与える方法として試したのが蒸すということ。
梅干しエキスの流出を防ぎながら熱い水蒸気で塩を溶かしつつ梅干しに水気も含ませられるのでは?
↑そして、蒸してみたのがこちら!
短時間だとあまり変化がなく、一時間は蒸す必要がありました。しかし結果は上々!
↑細かい塩の結晶は残っていますが、大きなものは溶け、カチカチだった実も、一応、箸先でこそげられるくらいに軟らかくなっています。
元の姿からは遠いけれど、全然食べられないというレベルから、一応食べられる状態になったのは大進歩!! これで消費できる!!
面倒すぎる
……けれど。
「蒸す」という方法にも問題がありました。それは、面倒すぎるということ。
梅干しを食べるたびに一時間もかけて蒸すなんて、大変すぎてやりたくない。光熱費もかかるし。
6パック分、一度に蒸してしまえば良いのかもしれませんが、蒸した梅干しというものの保存性がどのくらいのものなのか不安があるため(塩分濃度が下がっていてカビやすくなっているかもしれないし)、それも現実的ではなく。
湯戻し
じゃあどうしたらいいかなあ……と考えて思いついたのが、いつも、レーズン食パンを作るときにレーズンをふっくらさせるためにしている湯戻しという方法。↓
↑このように、ザルに入れたレーズンの上から熱湯を回しかけることで、レーズンが適度に水気を含んでジューシーになり、パンに馴染みやすくなります(レーズン食パンの作り方はこちら)。
これを、梅干しにも応用させてみたらどうなるだろう?
熱湯をかけてみる
↑というわけで早速小鍋に熱湯を沸かし……。
↑塩吹き梅干しにかけてみました。
↑するとこんな感じ!
↑大きな塩の結晶が溶けずにそのまま残っていて取り除く必要がありますが、
↑塩の結晶をすべて取り除いたものがこちら!
↑梅干し6個につき、こんなにたくさんの結晶が摘出されました(汗)。
梅干しとして美味しい
↑湯戻しした梅干しをかぼちゃ粥にのせて食べてみました!
塩の結晶を取り除いてあるので塩気はだいぶ弱まっていますが、ちゃんと、梅干しとして美味しい!
実もほどほど軟らかくなっているし、これなら食べられる!
熱湯をかけて塩の結晶を摘出する……という手間はありますが、一時間蒸すことに比べればだいぶマシで、実行が苦でないレベル。
この方法で6パック消費しよう!
6パック食べきって新品を買う
そうして、湯戻しした梅干しを、お粥にのせたりおにぎりの具にすることで半年ほどかけて食べきることができました。
それまで長らく遠ざかっていた「梅干し」でしたが、この半年で梅干しを食べる習慣が再び根付き、塩吹き梅干しを消費しきったのを機に、久しぶりに!! 新品の梅干しを買ってみました。↓
↑こちら!
↑フタを開けると、うわ~~っ、しその良い香り!! そしてとってもふっくら!! みずみずしい!!
↑噛んでみると、プチュッととてもジューシーで、もう、今まで食べていた湯戻し梅干しと全然違う。
この梅干しって元々はこんなにみずみずしかったのか。果物みたい。久しぶりすぎて感動~~!!
密閉容器に移す
↑すぐに食べない分はガラスの密閉容器に移しました。
もう再びあのようなガチガチ梅干しにさせないために、今後は、梅干しは一度にたくさん買いすぎず、買ったらそのまま放置しないで、乾燥しないうちに密閉容器に移し替えたいと思います。
梅干しの健康効果
それにしても梅干しって、体に良いのはわかっていましたが、改めて調べるとやはりすごい。
特に、梅に含まれる植物ポリフェノールの「梅リグナン」が良いはたらきをするようです。
胃潰瘍・胃がん予防
インフルエンザウイルスの増殖を抑制
抗酸化・抗炎症作用
その他、
疲労回復効果
動脈硬化の抑制
食中毒予防
高血圧の抑制
などなど!
中でも私は胃への効果を感じることが多いです。胃もたれで気分が優れなくても、梅干しを食べるとすっきりしてくるので。
継続したい
梅干しって、そのまま食べても良いし、おかずにもなるし、常温で長期保存できるし、薬クラスに体に良いし、美味しいし、本当に良い食材だなと思います。
このタイミングで梅干し習慣が復活して良かったです。これからも継続して梅干しを食卓に登場させていこうと思います!