↑2013年に購入した「SATOデカタイマー」。
気づけばもう使い始めて九年目。
時間のセットが自由自在にやりやすくて、使いやすくとても気に入っていたのですが、先日、いつものようにタイマーをセットしようとしたらボタンを押したときの音がおかしい。
しわがれた声のような音
それまでは高く澄んだピッピッという音だったのが、ジッ……ジッ……と、しわがれた声のような音しか出ないのです。
これはどうしたんだと思いながらも、キッチンタイマーとしての機能は生きているようだったので取り急ぎ使ってみたら、時間が来たときの音がすごく小さくて、タイマーから半径1メートル以内の距離にいたのに鳴っているのに気づかず、目指した時刻を超過してしまいました。
(もずくの水切りを、20分で終わらせたくてタイマーをかけていたのに、鳴っているのに気づかなかったため、希望時刻から10分以上後に時計を見て気づいた。)
落として壊れたらしい
たとえしわがれ声のような音でも、聞こえれば使うのですが、ここまで聞き取りにくいとタイマーとして使えません。
つい昨日までは普通に「ピッピッ」と軽やかな音を響かせていたのに、急にどうしてこんなことになったんだろう……と不思議に思い、家族に聞いて回ったところ、どうやら、父が、台所仕事時に使用したときにレンジフードから床に落下させたのが原因らしいと判明。
……う~ん。落ちた衝撃で壊れてしまったのか……。
ブザー部を探る
ボタンを何度も押しているうちに直るかも……と思い、色々と試してみましたが良くならず、こうなったら新しいものを買うしかないか……と、キッチンタイマーの新規購入に動き出したのですが、どうも諦めきれず、私は、壊れたキッチンタイマーと向き合いました。↓
↑音が聞こえるのは、この、裏面の、丸く小さな穴が空いた部分。ここから金属板が見えていて、ボタンを押すと、その金属板に響くような感じで音が鳴る仕組みのようだ。
↑このブザー部分をどうにかしたら直ったりしないかなあ……。と、穴にヘアピンを差し込んで金属板を押してみます。それまで浮いていた金属板を、ピタッと奥に押さえつけるような手応えがありました。
ピンで押さえたままボタンを押す
↑そして、金属板をピンで押し込んだままボタンを押してみると……。
ピッ!
……おっ??
今、「ピッ」て言ったぞ!! 元の音だ!!
ヘアピンによる押さえを外すと「ジ……」という音に戻ります。
どうやら、ブザー部分の金属板を奥に押し込んだ状態のままにできれば、元の「ピッ」という音を保てるようだ。
穴にウレタンを詰めてみる
そこで、穴に何かを詰めて、金属を奥に固定する作戦を取ってみることにしました。
↑詰める物は、最初は消しゴムにしようかと思いましたが、事務椅子の肘掛けのウレタンが劣化してボロボロ取れてきていたのを、接着剤でくっつけたら再利用できるかもと思って捨てずにとってあったのでそれを使うことにしました。
↑ウレタンを、穴に入るくらいの細さにカット。
↑ブザーの穴に差し込みます。これだけだと固定できないので……。
↑指で押し込んで……。
↑押し込まれたところを……。
↑テープで留める(サージカルテープ使用)。
↑完成!!
使えるようになった
↑直したキッチンタイマーをレンジフードに貼り付け、ボタンを押してみると、「ピッ! ピッ!」と軽やかな音!
音が出る穴にミッチリとウレタンスポンジを詰めたので、ブザー音量は元々の状態より3割ほど小さくなってしまいましたが、それでも、台所で鳴っている音が、食堂、居間を隔てて和室まで届きます。
半径1メートル以内にいても音が聞こえなかった状態に比べれば雲泥の差で良くなった!!
これならキッチンタイマーとして使える!!(喜)
とりあえずこれでいく
↑キッチンタイマー裏面の四つ角はネジ留めされていて、そのネジを外して分解し、ブザー部の金属をテープか何かで固定した方が音が小さくならずに済むのかもしれないのですが、そこまでするのは少し面倒なので、とりあえず今回施した、応急処置的な「ブザー穴にウレタン詰め」で様子を見ようと思います。
気に入っているキッチンタイマーなのでまだ使えそうで嬉しいです。
新しいキッチンタイマーも買わずに済んで、節約できて良かった!(笑)