土曜日に、歯医者に行ってきました。これが、予想以上の大打撃でして……。
まず、二次カリエス(金属下の虫歯)を取り除くためにインレー(金属の詰め物)をドリルで削って外したのですが、これが響く響く! ビビビギャギャギャ! と口の中でものすごい衝撃です。
麻酔を打ってあるのに痛みが走り、「痛い」と思う間もなく足がビクッとしました。耐えてみようかと少しだけ我慢しましたがやっぱり無理で、手を挙げて歯科医に訴えます。麻酔が追加されました。
もう一つの虫歯発見
その後、ようやくインレーが外れ、虫歯を削ってほっとしたのも束の間、ふと見た歯のレントゲン写真に不審な影を見つけ、私は自分で申し出ました。
「あの、今治療している歯(左上6番)とは関係ないのですが、この歯(左上7番)の根元に影が出ていて気になるのですが……」
「ああ~ここね。ちょっと見てみましょう。……引っかかりがありますね~。クラウン(金属冠)を外して削っていきます」
2回目の大工事
……と、急遽二つめの金属を外すことに。
再びの大工事。口の中に飛び散る金属粉。その歯の虫歯は歯肉の下にまでおよんでいたため、電気メスで歯肉を切って虫歯を削りました。
合計二時間。
身も心もへとへとになって、帰宅したのち、私はカバンを下ろす元気もないままにソファーに倒れました。
歯をダメにした後悔……
ああ……なぜそもそも虫歯にしてしまったのだろう。小学生のとき、あまりに歯に対して無知すぎた。歯に金属を入れると歯が強くなった気がして嬉しかった。早く全部の歯に金属が入らないかと思っていた。
金属を入れたが最後、その下に虫歯が再発するリスクを背負い続けなければいけないことなど知らずに~!
金属と歯の間にわずかな隙間があるなんて、思いも寄らなかったのです!
2008年に親知らずを抜歯しなければいけなくなったときに歯について毎日調べまくり、意識が急激に高まって、以来、歯のケアに精を出すようになったのですが。
2008年より前の自分の、歯に対する悪行が、虫歯再発という形で今の私に波のように押し寄せて返ってくるのです。
もうどうしたらいいの。今さら歯に対して一生懸命になっても、過去は取り返しがつかないよ。めそめそ……とティッシュを濡らし……。
青じそ冷や奴
↓そんな私を元気づけてくれたのがこの「青じそ冷や奴」。
↑豆腐の上に、青じそ5枚を千切りにしたものをのせ、さらにおろし生姜もたっぷりと。めんつゆをかけて食べます。とても爽やかで美味しいです。(追記:この「青じそ冷や奴」、その後青じその量を二倍に増やして「特盛り青じそ冷や奴」にバージョンアップしました。)
豆腐は、親知らず抜歯後にも食べた、よく噛めない人のための応援食。
歯肉を切ったり虫歯を削ったりであちこちズンズン痛む口内にも、豆腐は優しいです。栄養もあるし。
この冷や奴を食べ、デザートに好物の桃(桃も、噛まずに食べられるのでありがたい)を食べ、しばらくくよくよしたのち、私は立ち直りました。
痛みあってこそ
これくらいの失敗なんて、誰にだってあるわ。歯の苦労があればこそ、より痛みのわかる人間になるのよ。
痛みのわかる人間である方が、人の役に立てるのよ。
この悩み痛みを、絶対にそれだけで終わらせはしない。自分を強くするための肥やしにして、「あー、あのとき歯でくよくよして良かった!」って言えるようにするんだ。
歯科治療はやはりどうしても苦手ですし、後悔もしてしまいますが、それも、流れゆく人生の中の一つの経験。
自分を成長させるための試練として、ときにがっくり膝を折りながらも、なんとか気を取り直して前向きに取り組んでいこうと思います。
(家族の中で、ここまで歯に対して色々憂うのは私だけのようです。私以外は、「歯なんて、虫歯になれば削ればいいんだよ。抜かなきゃいけなくなったらそれはそれでまた手があるし」と楽観的。どうすればそこまで達観できるのか……。すごすぎる……。)