↑こちら、2011年末に購入して14年使っている日立の布団乾燥機「アッとドライ」(HFK-SD1)。
寒い時期、寝る前の布団温めに欠かせないアイテムなのですが、この機種がなんとリコール対象になっていることを数年前(2022年頃)に知りました。
リコール原因~発火事故
日立からのお知らせによると、2015年に、当該型式のふとん乾燥機の電源プラグ部が火元となった火災が発生したため、社告回収を行うことにしたとのこと。
窓口に連絡すれば改善品もしくは改善品と同等品に無料で交換してくださるとのことで、すぐにでも申し込もうかと思ったのですが、気になったのはどんな機種と交換されるのかということ。
交換品はマット(袋)タイプではないっぽいのが不安
今回リコール対象になった布団乾燥機は、昔ながらのマット(袋)に温風を吹き込むタイプで、私は、温風で膨らんだ袋を体の上にのせて温まりながら寝るのが好きなのですが、交換機種は、ネットでの体験記等を読むと、今どきのマット不要タイプっぽい。↓
↑こういう風に、アタッチメントから温風が出るタイプ。
う~~ん。袋タイプが良かったんだけどなあ……。
これは、乾燥機を作動させながら布団に入ったら、温風が直接足に当たる感じになるのだろうか。それって局所的に熱すぎたりしないかな。
今までのようにちゃんと温まることはできるだろうか。温風は上半身まで届くのだろうか。
等々、使い勝手が変わることに不安があり、なかなか交換申込みができないまま日が過ぎました。
不具合発生でついに交換申込み
しかし先月、それまで元気に動いていた布団乾燥機が、スイッチを押しても反応しなかったり、ちょっと不安定な様子を見せ始めました。
……これも、もう14年も使っているんだもんな。
リコール対象になるくらいの不安要素が元々ある製品だし、このまま放っておくと、それこそ、さらなる異状につながって火災の危険性も出てくるかもしれないよな。
う~ん。この布団乾燥機、まだ使えそうではあるし、使い続けたいんだけれど、そろそろ交換した方が安心なのかな……。
袋タイプではないことに不安はあるけれど……まあ、とりあえず使ってみて、使用感を確かめてからその先のことは考えよう。
ということで、ついに! 交換申込みをすることにしました。
交換品(HFK-V330)が届く
専用受付サイトの受付フォームに型式と製造番号を入力し、配送希望日時を指定して送信。
当日、「日立の協力会社の配送担当者」が来ると事前の説明があり、どんな業者さんなのかと思っていたら、やって来たのは佐川急便の配達員さんでした。
配達員さんが、リコール対象乾燥機と引き替えに置いていってくださったのはこちら!↓
↑事前の噂通り! 「アッとドライ」 HFK-V330!! (2016年11月発売)(現在は生産終了)
↑淡いラベンダー色が可愛いです。
ホースとアタッチメントは分離していた
↑本体上面のフタを開け、中の様子を確認してすぐ「ん??」と思いました。
あれ……アタッチメントって、ホースの先にくっついているわけじゃないの?
↑こちら、布団の中に仕込むことになっているアタッチメント。
↑このホースの先にアタッチメントを装着して使うのか!!
ホースに袋を接続すれば良いのでは?
私は、とても激しい思い込みにより、ホースの先にアタッチメントは最初からくっついていて取り外せないものだと勘違いしていました。
でも、ホースとアタッチメントがバラバラなのであれば、ホースの先に、旧製品の袋を取り付ければ、今までのように使えるのでは??
にわかに希望が湧いてきたぞ!!
旧製品の袋をホースにセットしてみた
↑ということで、新製品のホースの先に、旧製品の袋をセット! ヨシ! 行けそうだ!
選べる時間の選択肢が増える
↑旧製品では15分の次はいきなり38分でしたが、この新製品では30分というのが登場しており、選択に幅が出ています。
この、ほどよい感じの30分をチョイス!
運転を開始すると、旧機種より静かな音で温風が出始めました。
布団の中にもぐり、袋を自分の上にかけます。
袋に温風が吹き込まれて膨らみ、その温もりを感じながら、布団とともに自分も温まってゆく……。うん、なかなか良い感じ! 旧機種と同等の使用感!
温風の後に冷風が出て寒い
しかし。
もうすぐ指定の30分が経とうかという頃、急に、本体から出ていた温風が冷風に変わりました。
袋には「温風口」という穴があるのですが、そこから冷風が漏れてきて、寒い寒い!!
え゛っ!! 何これ!! やめて!! 運転ストップストップ!!
そう思って慌てているうちに30分が経過したのか、ピーピーという終了音が鳴り、風は吹き止みました。
送風で仕上げ運転をする仕様
何だこれはと思って私は説明書を開き、この冷風に関する記述を探しました。
そして、判明した衝撃の事実。
この布団乾燥機は、温風が出るコースのときは、運転終了前30秒~60秒間、送風で「仕上げ運転」というのを行う仕様だったのです……。
送風は寒い
送風というと、ドライヤーの「cold(冷風)」と同じで、体に浴びると普通に寒いんですよ!!
いや、そもそも、この機種は旧機種の袋(マット)を使う前提ではもちろん作られておらず、温風を浴びながら寝る想定もなされていないので、仕方ないというか、アタッチメントを取り付けて布団の中を温風で直接温める本来の使い方をするときにはこの「送風」も有効にはたらくものなのかもしれないのですが、私の希望する使い方においてはとても厳しい!!
冷風が出てくるまでの30分とか38分、しっかり温まっていても、60秒の冷風にさらされると冷えてしまう!!
旧機種では最後まで温風で、送風仕上げなんてなかったものですから、こんな仕様になっているとは!! まったく想定外だ!!
電源タップで強制終了
さて、どうするか。
このままだと、この布団乾燥機は使えない。
冷風を阻止するため、温風が出ている間に運転をストップできたら良いのですが、単に、本体の電源ボタン(運転切/入ボタン)を運転途中に押すだけではダメなのです。それをやると、なぜか、運転停止まで30秒~60秒冷風が出る(ファンが回る)仕様になっています(泣)。
そこで考えた末、故障を覚悟で、冷風が出る前に強制的に電源を切ってしまう(電気の供給をストップさせる)ことに決めました。
↑使うのはこちらの電源タップ。これを手元に置きます。
布団乾燥機→延長コード→電源タップとつなげて、布団乾燥機のコース時間を長めに設定して稼働させ、体が温まったと感じたら電源タップのスイッチオフで強制終了。
つなぎ方を図説するとこんな感じ。↓
↑これで、冷風が出る前に運転を止められるようになり、寒さで困ることがなくなりました!
布団乾燥機は袋(マット)タイプも売ってほしい
こうして、なんとか新機種の使用を続行することが可能になったのですが、調べてみたら、現在売られている布団乾燥機って、めぼしいメーカーのものはすべて袋(マット)不要タイプなんですね!!
三菱電機は唯一、袋も使える製品(袋無しでの使用も可能)を製造してくれていたようですが、すでに生産終了してしまっており、今買おうとするととても高い(例えば「三菱電機 ぽかサラ AD-PS50BB」は3万円超)。
確かに、袋は、布団の中にセットするのが大変というデメリットはあるのかもしれませんが、布団乾燥機を稼働させながら布団の中で温まりたいときには全身が温まって良いですよ!
そんな使い方をする人はあまりいないとは思いますが、袋タイプのファンっていると思うんですよね。
各メーカーさん、袋も使える布団乾燥機の製造を検討してくれたら嬉しいなあ~。
















