10年前に購入したサブデジカメCanon PowerShot S2 ISが故障したことにより、手持ちのデジカメが一台になってしまいました。↓
デジカメ一台でも大抵のことは事足りるのですが、たまにサブ機が必要な状況が出てくるので、新たにサブデジカメを購入することにしました。
事前の詳細調査なしの段階で憧れていたのはSONYのRX100。
発売当初(2012年)からその口コミの良さが耳に届き、とても興味を持っていました。
ですから、RX100を第一候補として選定を進めたのですが、結局、私が購入したのはFUJIFILMのXQ2でした!!
富士フイルムXQ2
↑こちら!!
色は、「ツートン(シルバー)、黒、白」の三種類ありました。
最初は無難に黒を買おうと思っていましたが、白も可愛いかなと迷い始め、「迷ったときは危険な方に賭けてみよう」と岡本太郎理論を持ち出して白に決めました(笑)。
結果として、本当に可愛くて気に入っています。
パノラマ撮影機能が最優先条件
なぜこの富士フイルムXQ2を選んだのか? ということについてですが、XQ2に至るまでは紆余曲折ありました。
まず、私がカメラ購入に際して第一条件に挙げたのがパノラマ撮影機能でした。
たとえばこの写真。(「美瑛の雄大な風景に見入っていたら煙草の煙が漂ってきたので逃げる」より。)↓
↑北海道美瑛町の有名な「セブンスターの木」ですが、本当はこの右側にじゃがいも畑が広がっているわけです。
私としては、目の前に広がる180°パノラマビューの感動を写真に収めたかったわけですが、そうできないことが歯がゆく、「ああ~もうちょっと横長に撮れたらなあ」と思っていたのです。
私がメインカメラを買った2009年当時はパノラマ機能つきデジカメなんて聞いたことがありませんでしたが、ソニーRX100が発売されたとき(2012年)に口コミを読んでいたら、なんとRX100には「スイングパノラマ」なる撮影機能がついているというではありませんか。
今のカメラはそんなハイテクになっているのか!! と感動し、次に新しいカメラを買うときには絶対パノラマ撮影機能つきのものにしようと決めていたのです。
富士フイルムは候補外だった(パノラマ機能が無いと思い込んで)
そこで、ソニーRX100以外にパノラマ撮影機能があるカメラを探そうと思い、「デジカメ パノラマ」と検索をかけたところ、富士フイルムの「ぐるっとパノラマ」というサイトがヒット。
私は、「富士フイルムのデジカメにも今はパノラマ撮影機能がついているんだ!」と興奮しながらそのサイトを見ていたのですが、じゃあ、富士フイルムのどんなカメラにその機能がついているのか……と「対応機種一覧」をチェックしてみたところ、そこに載っていたのはもう売られていない古いカメラのみ。
これを見て、私は、富士フイルムの最新デジカメにはパノラマ機能がついていないんだと思い込んでしまいました。
「富士フイルムのデジカメには、以前はパノラマ機能がついていたけれど、今はついていないってこと? 廃止になっちゃったの? 人気の無い機能だったのかな……」と、がっかりしながら諦めてしまったのです。
憧れのソニー機以外では、愛着ある富士フイルム機はぜひ候補に加えたいと思っていたので、これは残念でした。
最終候補はソニーの二機種
そして、他のカメラの様々な口コミを読みあさり、最終候補となったのは以下の二機種。↓
↑しかし、どちらも一長一短あり、決定しかねていました。
RX100について
憧れのRX100は、
・センサーサイズというものが大きくて(1インチ)
・広角F値が小さく(1.8:数字が小さいほど明るく撮れる)
・画素数も高い(総画素数2090万画素)
ということで、画質の良さには間違いがないようでした。
ただ、口コミ(こちら等)を読んでいると、どうも持ちにくい(落としそうになる、グリップしにくい)という声がちらほらあるのが気になりました。
きちっとカメラを保持して撮る状況が多いなら問題ないのですが、私は、特に料理の写真を撮るときに右手で箸を持って料理をつまみ、左手(利き手と逆)でカメラを持ってシャッターを切るというようなアクロバティックな体勢を取ることもままあるので、「落としそうになる」ようなカメラというのは用途に向いていないかもしれないと思いました。
WX500について
では、同じソニー内で、他に良さそうなものは? と探して候補に挙げたのがWX500でした。
こちらは、光学ズーム30倍という驚異の望遠能力を持ち、遠くの山などを撮影したいときにはもってこいだと思えました。
ただ、F値(広角)が3.5というのが、手持ちのメインデジカメ(2009年購入のF200EXR)の「3.3」に勝っておらず、「どうせ新規購入するなら手持ちの物よりは画質に関わる数値が向上しているものが良い」という希望に沿いませんでした。
どんなカメラが欲しいか
あーどうしよう。私は夜、ベッドに入ってから考えを巡らせました。
私は一体、どんなカメラが欲しいんだろう。
そう考えて行き着いたのが、現在のメインカメラにパノラマ撮影機能がついたものという結論でした。
7年使ってきた富士フイルムF200EXR。↓
↑これ、使いやすいんですよ。特に色々いじらなくても、オートで綺麗に撮れる。マクロ(近接撮影)にも強いし、裏の液晶が大きく見やすく、不安定な持ち方をしても落とさないし、軽量小型で持ち運びもしやすい。
ただ、パノラマ撮影ができない。ここだけが唯一、不足を感じるポイントでした。
このカメラにパノラマ撮影機能がついたような、そんな、カメラがあったら良かったのになあ。
あ~、どうしてで富士フイルムは、新しいカメラからパノラマ撮影機能をなくしちゃったの?
富士機にパノラマ撮影機能がついていた
というわけで、富士フイルムへの未練から、私は、富士フイルムが発売している最新のコンパクトデジカメ「XQ2」にどんな機能がついているのか、念のため確認してみることにしました。
すると……。
ん??
↑「ぐるっとパノラマ360」って書いてありますが??
何これっ。どういうこと? 富士フイルムは、パノラマ撮影機能を廃止してしまったのでは?
さらに詳しく調べようと、ネット上でダウンロードできる取扱説明書(PDFファイル)を読んでみたところ、やっぱり、XQ2にはパノラマ撮影機能がついているらしい!!
……じゃあ何で「ぐるっとパノラマ対応機種一覧」には古い機種しか載せていないんだよっ。商売下手かっ。
と内心で突っ込みを入れながらも、私の希望だった「F200EXRにパノラマ機能がついたカメラ」を発見できたかもしれないと胸が躍りました。
購入決定!
機能を詳細に見てみたところ、F200EXRに比べ、XQ2が数値的に劣っていたのは
・光学ズームの倍率(F200EXRは5倍、XQ2は4倍)
くらいなもので、その他、
・有効画素数が同じ(1200万画素)
だったこと以外はすべての項目(センサーサイズ、F値、シャッタースピード、液晶のドット数、最短撮影距離等)で上回っており、新規購入するのにはふさわしい性能。
口コミから、持ちやすさについても大丈夫そう(F200EXRが持ちやすかったので、このへんはあまり心配していなかった)。
値段も3万円弱と、手を出しやすい範疇。
というわけで、色々としっくりきたので、FUJIFILMのXQ2購入に至りました。
XQ2を使ってみた感想
届いて、早速使い始めているわけですが、このカメラの第一印象は、「F200EXRより思った以上に進化している(笑)」ということです。
今までのメインデジカメ「F200EXR」にパノラマ機能がついたカメラを求め、そのようなカメラを購入したつもりで、もちろん数値的にかなり向上しているのはわかっていましたが、実際に使ってみてそこまで違いを感じるものでもないだろうと思っていました。
しかし、違うんですね。特に室内での写真。
室内が明るく撮れる
(ホテルグランヴィア京都室内)↑今までは、白熱灯や蛍光灯の下で写真を撮ると感度が上がって画像がざらざらになりやすかったのですが、XQ2はレンズが明るい(F値1.8)おかげか、室内でもざらつきのない明るい写真が撮れます。
暗い場所を明るく撮るのが得意なカメラという印象です。
ただ、ここが諸刃の剣でもあって、周囲が暗ければ暗いほど、XQ2は頑張って明るく写そうとしてくれるのです。
ですから、暗い場所を暗いままに暗く撮りたいという場合は、露出(光の量)をマイナスに設定しないといけません。
たとえば、真っ暗な室内で、テレビだけつけて、そのテレビ画面を撮影したいとき。
XQ2は周囲の暗さを察知して精一杯光を取り込もうとします。すると、テレビ画面の光が妙に増幅されて、写真に撮ったときにテレビ画面の明るい部分が発光しているような写りになります。↓
↑これを、肉眼で見たままの写りにしたいときは、露出を「-3」くらいにする必要がありました。
食べ物が美味しそうに撮れる
あと、私が気に入ったのは「フィルムシミュレーション」という機能。
カラー撮影の際、
「PROVIA(スタンダード)」
「Velvia(ビビッド)」
「ASTIA(ソフト)」
の中から全体的な発色の雰囲気を選べるのですが、この中の「Velvia(ビビッド)」で撮った食べ物が、色濃く美味しそうに写るのが嬉しかったです。
↑手作りピザ。
↑ブルボンのお菓子ミルファス。
実際の見た目よりも美味しそうな色合いで撮れたかも?? と感じたのはこのカメラが初めてです。(本当は画像編集ソフトでもう少し明るさを上げた仕上がりにしたいところですが、今回はあえて加工せずXQ2で撮ったそのままの画像を掲載しています)
マクロが綺麗
それと、感動したのはマクロ(近接)撮影です!
裏庭の芝桜を撮影してみて、おやっ! と思いました。↓
↑中央の花にピントが合い、後ろがぼけている……。なんだか一眼レフっぽい写りじゃない??
こういう写真、撮ってみたかったんだよねーー!! と盛り上がりました。
↑こちらは、伊勢旅行時に伊雑宮への道すがらに咲いていた、小さな紫陽花のような花(ランタナ)。肉眼で見たとおり、とても色鮮やかに撮れました!
オートもいける
↑こちらは、走る車の中から撮影した、夜になりかかる駅前の大通り。雨に濡れたアスファルトに信号や街頭の光が反射して綺麗だなと思い、「アドバンストSRオート」(カメラが自動で最適な撮影モードにして撮ってくれる)でシャッターを切ったら「夜景」モードで撮れました。
夜の屋外撮影は慣れていないのでどうしたら良いのかわからなかったのですが、オートでカメラ任せにして撮ってこの仕上がりなら大満足です。
肝心のパノラマ撮影
そして! 私の念願だったパノラマ撮影機能ですが!!
この、XQ2レビュー記事のために!! 美瑛まで風景を撮りに行ってきました!!↓
↑朝の美瑛! 180°のパノラマ写真です!!(画角は120°、180°、360°から選べます)(元々は5760ピクセル×1080ピクセルの巨大写真ですが、ブログ掲載のため1/10ほどに縮小しています)
この写真を切り取ると……。↓
↑こんな感じ! ちゃんと、セブンスターの木と隣のじゃがいも畑を一緒に収めた写真にすることができました!
けっこう簡単にパノラマ写真を撮ることができて嬉しい! こういうパノラマ写真は、たとえばホームページの背景とかトップ画像に使うと良いんじゃないかと思っています。
あと、旅先で、ホテルの室内をぐるっと広く撮りたいときなんかに重宝しそうです。
ちなみに、360°のパノラマ写真も10枚ほど撮ってみましたが、360°パノラマ写真はカメラを持ったままその場でくるっと一回転しなければいけないので、目が回りました(苦笑)。↓
↑でも360°パノラマが撮れるなんてすごい!! 特に、北海道のような、辺り一面ぐるっと大自然ポイントが多い場所では、360°パノラマを撮る意義ありありですね。
おまけ美瑛写真
↑じゃがいも畑を単独で。朝の光が降り注ぎます。
↑足元に生えていたクローバーとたんぽぽの綿毛。綿毛の一本一本まで数えられそうな繊細な写りです!
おまけ写真2
↑こちらは、ところ変わって福井県の平泉寺白山神社境内。苔の絨毯の鮮やかな黄緑色を、そのままXQ2が記録してくれました!
メインカメラに昇格
富士フイルム機を使い慣れているせいもあって操作もしやすく、コンパクトなサイズ感、軽さ(206g)も気に入りました。
↑裏面の液晶に写る画像も、今までのものよりかなり滑らかで綺麗になりました。まったく期待していなかっただけにそこはびっくり。たとえて言うなら、プレイステーションのゲーム画面で納得していたのに、プレイステーション2のゲーム画面を見て驚いた感じです。
このXQ2は、壊れたサブデジカメの代わりに……と思って購入したもので、あくまでもサブ機として使うつもりでしたが、色々触ってみた結果、メインに昇格させようかなと思っています。
生産終了
しかし、このカメラ……。2015年2月に発売されて、まだそれから一年半も経っていないのに、すでに生産終了となっているようなのです(現在はまだ売られていますが、「在庫限り」という状況のよう)。
なぜ?? 早すぎない?? しかも、次のシリーズ(XQ3)が出る気配も無い。
富士フイルムは低価格帯(1万円台)のコンパクトデジタルカメラから撤退すると2013年頃に聞いていました(参考)が、XQ2くらいの、3万円前後のデジカメからも撤退してしまうつもりなのでしょうか??
手の出しやすい価格(3万円前後)で、機能がぎゅっと盛り込まれて、小さく軽い、このXQ2のようなカメラは、ぜひ存続させてほしいのですが(泣)。
富士フイルムさん! XQ2のようなデジカメを、細々とでも良いので売り続けていただけたら嬉しいです!!
購入から一年後追記
2017年追記:このカメラを購入してから一年が経過しました。
その間、主に室内で撮影を続けてきましたが、このカメラの映りに感心する瞬間が多々ありました。
レンズが明るいおかげで周囲が薄暗くてもブレにくいのは本当にありがたい。
それと、やっぱり料理の色合いが良いですよ。鮮やかに、美味しそうに撮ってくれます。
コスパ最強
XQ2の一番の売りはコスパだと思うんですよ。
私は、XQ2を2万6260円で購入したのですが、2万円半ばでこの性能ってのが凄いと思うわけですよ。
やっぱり、「物」って、「安くて性能が良い」のが一番じゃないですか。お金がザブザブあるならいくらでも高いのを買いますが、限られた予算内では、なるべく安くて、それでいて良いものが欲しい。
XQ2は、限界まで安くして、その中で限界まで性能を高めたカメラなんだと思っています。庶民の味方。富士フイルムの良心。みたいな。
でも、時代の流れで、本来ならXQ2ユーザーとしてターゲットになるような「手軽にカメラを使いたい人々」はスマホでカメラ機能をまかなうようになり、富士フイルムが「コスパの良いカメラを売る」ビジネスを継続できなくなったのかなと思います。う~ん。残念。
でも、未来はどうなるかわかりません。もしかしたら、富士フイルムがまたXQ2のようなカメラを開発する気になってくれるかもしれない。
その可能性にちょっとだけ期待しつつ、デジカメ界の流れを見守っていきたいと思います。
追記:五年後、サブ機にRX100購入
2021年追記:購入後五年が経過しました。
まだまだ絶好調に使えるのですが、数ヶ月前、シャッターを半押しできない(=シャッターを切れない)瞬間が発生して、急に故障された場合に替えがないと困ると思い、サブ機として、かの有名なソニーRX100を購入しました。
そして、XQ2をメインにしつつRX100の探究も進めているのですが、RX100を使えば使うほど、XQ2のすごさが身に染みています。
XQ2は簡単に良い写真が撮れる
RX100も良いんですよ。特にボケ味の表現が良くて、「雰囲気の良い写真をビシッと撮りたい」なんてときにはもってこい。
けど、特に室内や料理の写真において、「何も考えずにバシバシ撮る」ということができないんですよね。いちいちちょっとした調整を施さないと、暗すぎたり、ボケすぎてたり……。
その点、XQ2は、「P」で適当にバシバシ撮っても、平均90点の写真が安定して撮れる。
被写体にカメラを向けてから撮るまでのスピードが早いので、急いでいるときとか、外食の料理写真を撮りたいときなんかは助かります。
XQ2を買っておいて良かった
XQ2を買うときにRX100にしようか迷いましたが、XQ2を買っておいて良かったなと思いました。
万民にお勧めできるのがXQ2。RX100は写真愛好家とか、セミプロとか、記録ではなく作品として写真を撮りたい人向けだと思います。
やっぱり富士フィルム、いいなあ~。と思い、現在の富士フィルムのデジカメラインナップを確認しましたが、すべて10万超え(ガクッ)。
今となっては超貴重な、富士フィルムの廉価高性能デジカメですね。XQ2。
追記2:RX100もそこそこ扱えるようになる
上記のぼやき(笑)を書いてからもRX100との格闘を続け、なんとかそこそこ使えるようになったかなと思えたので、購入からそこまでの経緯を「RX100購入レビュー」として記事にまとめました。
せっかく買ったのだから、なんとかRX100の強みを生かした写真を撮っていけたらいいなと思っています。
(でもやっぱり、メインカメラの座は、完全に壊れない限りXQ2!)