↑こちら、2008年に購入した圧力鍋(アサヒ軽金属のスーパー活力なべ)。
玄米を炊くことを主目的に購入して、ずっと、玄米炊きに活躍させてきました。
けれどいずれ、あと五年以内くらいには、この圧力鍋では玄米が炊けなくなることがわかっています。
なぜなら……鍋フタのパッキングがそのくらいで限界を迎える予定だから!!(泣)
生産終了
↑この、鍋フタ内側に沿ってはまっているパッキング。
使っているうちに劣化して蒸気が漏れるようになり鍋を焦がすことが増えたので、圧力鍋購入から九年後(2017年)に一度交換しました。(詳しくは「圧力鍋を再び焦がした~鍋フタパッキングの劣化が原因でパッキング交換」を参照)
今後も、パッキングが劣化するたびに取り替えていければ、この圧力鍋で玄米を炊き続けられるはずなのですが、ショックなことに、この鍋は2009年で生産終了となっており、消耗部品の販売もそこから十年後の2019年に終了してしまっているのです……!!
だからもう、パッキングが劣化しても、交換することができない。つまり、今使っているパッキングが劣化して蒸気漏れを起こすようになったら、それで終わり……。
次は何 で玄米を炊くか
この圧力鍋が使えなくなったら、次は何で玄米を炊いたら良いか。
そのことについては、もう数年前からたびたび考えてきました。
また新たに圧力鍋を買えたら良いんだけれど、圧力鍋って高いし、買ったとしても玄米を炊くことにしか使わないし、だったら、今うちにある炊飯器の玄米モードを使って炊くのが、余分な出費も発生せず無駄がなく一番良いんじゃないか。
本当に玄米モードで炊けるのか不安になる
と、「いざとなれば炊飯器の玄米モードでなんとかする」とぼんやり決めたのは良いのですが、次第に心配になってきたのは、その玄米モードを実際には一度も使ったことがないということ!!
↑こちら、2011年頃購入した、象印の炊飯器「極め炊き」(NP-RC05)(2023年現在の最新モデルはNP-RT05)。
それまで使っていたナショナル(パナソニック)の炊飯器(玄米モードなし)が壊れて買い替えたものなのですが、この炊飯器を買ったときには既に玄米炊きに圧力鍋を使っていたため、炊飯器の「玄米モード」は一度も使うことなく今日まで来てしまっていたのです。
「圧力IH炊飯ジャー」への期待
一応、「圧力IH炊飯ジャー」ということなので、圧力鍋のように圧力をかけつつ、それなりに上手く玄米を炊いてくれるのだろうとは思えるものの、本当に、大丈夫なのだろうか……。
ということで、実際のところを知るべく、圧力鍋フタのパッキングが本格的に使い物にならなくなる前に、一度、炊飯器の玄米モードで玄米を炊いてみることにしました!!
玄米2合浸水
↑まずは玄米(2合)をよく洗い、たっぷりの水に浸して冷蔵庫で60時間(二日半)置きました。
ちなみに、炊飯器は3合炊きのものなので、当然玄米も3合まで炊けるのかと思ったら、なんと玄米の場合は2合までしか炊けないと説明書を読んで初めて知りました。
玄米は、炊飯に必要な水の量が白米より多いため、3合炊こうとすると容量オーバーになってしまうのかもしれません。
こんなことなら5.5合炊きを買っておくべきだったかな……とチラっと後悔の念がよぎりましたが、でもまあ3合炊きはコンパクトで取り回しが良いという利点もあるから、これはこれで良いと思うことにしました(でも、次買うことがあれば、玄米炊飯を念頭に5.5合炊きを選びたいかも)。
内釜に玄米を入れ、炊飯!
↑浸水が終わった玄米をザルにあけて水切りし、内釜に入れます。
↑玄米2合の線ちょっきりまで新しい水を入れます。
↑炊飯器に内釜をセットし……。
↑フタをして、「玄米」モードを選んでスイッチオン!!
炊きあがり
そして待つこと一時間半……。
炊きあがりのメロディーが鳴り、いよいよフタを開けるときがやってきました。
果たして、上手く炊けているのか……ドキドキ。もし芯が残るような炊きあがりだったらどうしよう。水を足して鍋で煮直すとかしたら良いかな……。
なんて、失敗したときの想定をしつつ、緊張しながらフタを開けてみると……。↓
↑…………おっ?? これは、わりと良い感じじゃないですかね??
↑けっこう上手く炊けている気がする!!
食べてみる
↑茶碗によそってみました。ふっくら美味しそうです!
↑早速いただきます!!
口に入れてみると……オッ!!
ふわふわふっくらな炊きあがりで、まるで白米みたい!! 甘みがあって美味しい!!
玄米の皮(ぬか層)から中身(白米)が弾けてはみ出ている感じで、プチプチした食感もあって楽しい。
へえ~~っ、象印、玄米を炊くの、上手じゃーーーん!!!
圧力鍋炊きの玄米と食感が全然違う
↑こちら、圧力鍋で炊いた玄米。
圧力鍋で炊いた玄米は、圧力がより強く(長時間)かかっているせいか、もっとギュッと圧縮された感じで、おこわのようにモチモチ感が強い炊きあがりなので、炊飯器のふわっと軽い炊きあがりには驚きました。
圧力鍋のモチモチ玄米を気に入っていて、炊飯器の玄米モード玄米がそれより劣っているのではないかと心配だったのですが、別物という感じで、決して劣るということはなく、白ごはんのようにフワフワ食べやすくて美味しく、これなら圧力鍋が玄米炊きに使えなくなっても大丈夫だと思えて安心しました。
ぬか臭さの有無だけは圧力鍋に軍配かも
ただ、炊飯器の「玄米モード」で炊いた玄米は、玄米ご飯だけでよ~~く味わっていると、最後の方でかすかにヌカ臭さが鼻に抜ける感じがありました。
おかずとともに食べればまったくわからない・気にならない程度ではあるのですが、圧力鍋で炊いた玄米はなぜか不思議なほどヌカ臭さが皆無なので、比較してしまうと、その点だけは圧力鍋炊きの玄米に軍配が上がるかなと思いました。
しかしながら炊飯器の玄米モード、優秀で感心しました。
今回は初回だったので玄米だけで炊きましたが、今後、いつものように小豆を入れたり、雑穀を混ぜたりした玄米も炊いてみたいです!
追記:玄米活性モードで炊いてみた
その後、「玄米活性モード」という、炊飯に約3時間半かかるメニューで玄米を炊いてみました。
なんでも、最初に2時間、鍋内の温度を40℃に維持して玄米を活性化させてから普通の玄米炊飯に移行するモードとのことで、
栄養素(ギャバ:アミノ酸の一種で血圧を下げる等の効果あり)が通常の1.5倍
通常よりやわらかく炊きあがって食べやすい
という特長があるとのこと。
↑炊きあがりの様子はこちら! 普通の玄米モードより「蟹穴」(炊飯時に強い火力でうまく対流が起きた証拠で、ご飯にむらなく熱が行き渡った証)がたくさんあります。
↑実際に食べてみると、通常の玄米モード炊きに比べて、
見た目にツヤがある。食感がプチプチしていてキュッと締まった感じの噛み応え。(通常玄米モードはもっとフワフワしている)
ヌカ臭さが低減されている。
と感じました。
プチプチ感やヌカ臭さの弱さなど、圧力鍋で炊いた玄米の感じにちょっと近いかもしれません。
やわらかさ・味わいに、通常玄米モードとの違いはあまり感じませんでした。
総合的に、「玄米活性モード」玄米もとても美味しかったです😃
そのときの気分でモードを使い分けて楽しんでみたいと思います。