以前、高野山の金剛峯寺(こんごうぶじ)でも使われているという銘香 高野霊香という線香を買いました。↓
↑この線香は、気に入って、現在でもご先祖様供養時に使用しています。
しかし、線香の探究に終わりはない!
ということで、今度は、かの有名な福井県の永平寺で使われているという、薫明堂の零陵香(れいりょうこう)なる線香を取り寄せてみました!
零陵香
↑こちら! 「零陵香」!
一本当たり4.75円で、線香としてはお手頃な部類です。
これで良い香りだったらお得で良いなと思いながら箱を開けてみます。↓
↑お! 黄色っぽくて色鮮やかな線香だ。どれどれ、どんな香りなんだ……。
と鼻を近づけて、「えっ?」と思いました。
何この匂い、すごく変わってる!(汗)
個性的な香り
甘さのない、酸っぱい木のような香りといいますか? 今まで嗅いだことのないような、個性的な香りです。
販売店の説明文には
白檀をはじめとする天然香料をふんだん使ったお線香です。昔ながらの香りのお線香です。
とあるのですが、私としてはまったく「昔ながらの香りのお線香」とは思えない。相当先進的な香りの線香です。
焚いてみる
この線香が、焚くと一体どんな香りになるのか……。早速、ご先祖様供養に使ってみることにしました。
火をつけ、灰に差し、上がった煙の匂いを嗅いでみます。
すると……ウッ! 煙たい! ちょっと、煙草の煙に通じるような香りです。
でも、線香って、ちょっと離れたところに漂ってくる香りはまた別のものになるんだよな。
そう思いながら、供養部屋のドアを閉め、廊下や階段に漏れ出てくる匂いを確認することにしました。
洗濯洗剤のような
するとやがて、薄甘い砂糖水のような香りが漂ってきました。
白檀のようなミルキーな甘さではなく、もっとあっさりした甘さで、香りは弱め。
洗濯洗剤のような香りというのが一番近いかもしれません。
以前、宅配便の荷物を届けに来てくれた配達員の人からこんな香りがしていたなあと思いました。
永平寺っぽい気もする
この香りが、永平寺に漂っているのか……へえ~……。
と思いながら目を閉じて、永平寺を思い浮かべます。
すると、確かに、冬が似合うというか、凍えるような廊下や厳しさを感じさせる香りである気もしてきました。
華美ではなく、簡素。永平寺ににつかわしい香りと言えるかもしれません。
線香の強い香りが苦手な人に
というわけで初・零陵香。とても興味深かったです。
「目隠しして様々な線香の中から零陵香を探すゲーム」に参加したら、絶対当てられそう。そう思えるくらい、特徴的な香りの線香でした。
さりげない香りではあるので、線香の強い香りが苦手な人でも使いやすいかもしれません。
永平寺を思い浮かべながら、ありがたく使っていきたいと思います。