先日、普段使いできる良い香りの線香を求めて「福運白檀」を買ってみました。↓
↑このとき、実は、もう一種類の線香も一緒に注文していました。
それが、銘香五筆(めいこうごひつ)。
伽羅系
↑「銘香五筆」。50本入り一箱540円という試しやすいサイズで売られており、口コミの良さで前から気になっていたので買ってみました。
一本当たりの値段は約11円で、高めですが、まだ手の出しやすいレベル。
これで香りを気に入れば、普段のラインナップに加えられるかな……との期待があったのですが、箱を開ける前から匂いが強い!
↑系統としては「風韻 伽羅」に似ており、つまり男性用整髪料の匂いっぽくて、高級線香としてすごく頑張っている香りだなあとは思ったのですが、伽羅とは似て非なるというか、車の芳香剤寄りの香りの強さがあり、「ウッ……」となってしまいました。
車の芳香剤
私は車の芳香剤が苦手なのです。嗅ぐと、車酔いしたときのように気分が優れなくなります。
こうなったのには理由があります。
まだ小学校に上がる前、父に連れられて行ったカー用品店で、暇をもてあました私は芳香剤コーナーに置いてあった芳香剤を「良い匂いだなあ」と思ってずっとクンクン嗅いでいました。
最初はただの良い香りでした。青リンゴの香りだったり、花の香りだったり。でも、嗅ぎ続けているうちに、なんだか具合が悪くなってきてしまったのです。
ある種の、化学物質過敏症のようなものでしょうか?
以来、車の芳香剤の匂いを嗅ぐと、「ウッ……」とくるようになってしまったのです。
その、私の苦手な香りを、「銘香五筆」に感じる……!!
でも……せっかく買ったのだから、一回くらいは試してみないと……焚いたら印象が変わるかもしれないし……。
と思って、ご先祖様供養に使ってみました。これが、線香が家に届いてすぐ、今から12日前のこと。
ダメだと思った
すると、やっぱり、車の芳香剤っぽい。
供養部屋のドアを閉めて一階に下りても、強い香りがプンプンと漂ってきて苦しい(笑)。
決して、悪い匂いというわけではないのです。車の芳香剤っぽいのですから、良い香りの種類ではあるのです。
けれど、どうも体が受け付けない。
翌日、供養部屋に残った香りもすごかったです。
これは、もう家の中では使えない。ちょっと失敗しちゃったかな、まあ、一度は試してみたかった線香だから良いか……。と思っていたのですが。
体調が良くなかったせい?
なんとなく、「本当に「銘香五筆」を「車の芳香剤っぽいきつい香り」と決めつけて良いのだろうか」という思いが、ずっと残っていました。
初めて銘香五筆を焚いた日は、ちょっと寝不足だったりして体調が良くなく、匂いにも余計に敏感に反応してしまった気がする。
もう少し体調の良い日に、あと一度だけ、確認のために銘香五筆を焚いてみよう。
後日再挑戦
そう決めて、一度焚いたきり12日間放置していた銘香五筆に、今日、再び手を伸ばしてみたのです。
この線香は箱を開けなくてもすごい匂いがしたんだよな……と思いながら箱の外側から匂いを嗅いでみます。すると……おや? あまり匂いがしない。
箱を開けて直接線香の匂いを嗅いでみると、……おや?? なんだか……匂いが弱まってる?
私の好きな天然の香木線香「風韻 沈香」に、石鹸っぽい甘い香りを足したような、なかなか本物に近い香り。
何だ?? 匂いの成分が飛んだのか??
良くなってる
火をつけ、供養部屋を閉め切り、一階に下ります。
前回(12日前)は、整髪料のようなきつい香りが一階にまでプンプン届いて苦しかったのですが、今回は全然そんなことがない!
かすかに、上品な線香の香りが漂うだけ。
これはびっくりです。12日間放置していた間に、線香の匂いが弱まりました。
きつい香りの成分が飛び、香木っぽい静けさを感じる香りになりました。
うわ~、時間の経過でここまで香りが変わる線香って初めてです。こういうこともあるんですね。
最初の一回で諦めなくて良かったと思いました。
というわけで、「銘香五筆」、無事に使っていけそうです!!
匂いがきつすぎると感じる線香は、放置しておくと匂いが弱まって使えるようになる場合があるという、新たな知識を得られました。
追記:使い切った
2017年追記:その後、この銘香五筆、気分良く使い切りました。高級感のある良い香りで気に入りました。リピートしても良いと考えています。