先日、奥野晴明堂の「名香 薫翠」という線香のレビュー記事を書きました。↓
↑この「名香 薫翠」にはもうワンランク上の姉妹品があり、「2000円以上で送料無料」の条件を達成するために何かもう一つ買う線香として価格がちょうど良かったので、購入してみました。↓
↑それがこちら! 「吟撰 薫翠」!!(324円)
「名香 薫翠」は90本入りでしたが、こちらの「吟撰 薫翠」は、同じ価格で、数えたところ59本入りで、確かに1本あたりの値段が高くなっています。
名香 薫翠…3.6円
吟撰 薫翠…5.4円
↑ただ、「名香」よりは高いですが、この「吟撰」の「1本5.4円」というのも、線香としてはそこまで高価な部類ではなく、どちらかというと経済的な方に入ってくると思います。
沈香ベース
↑この「吟撰 薫翠」は、
沈香を主原料に、「甘松」「桂皮」「丁子」等の十二種の漢方生薬を厳選し、練り上げられた神秘的で優雅な香り(引用:吟撰 薫翠 商品説明)
とのことで、焚く前の匂いを嗅いだところ、確かに、「沈香系」に分類される線香らしい、甘さの少ない、男性用香水のような香りを感じました。
自然な香木の沈香というよりは、もっと派手な、人工香料っぽい沈香です。
たとえて言うなら、シティーホテルとか、空港を思い出すような匂い(どういうことだ。笑)。
焚いてみた
↑この線香をご先祖様供養時に焚いてみたところ、なんだか、香りがとても渋い。
わりと高年齢のダンディーな男性がつけていそうなコロンを思わせる香りです。
匂いは弱めで、供養部屋を閉め切っていればあまり外に漏れては来ず、そこは好印象でした。
数ヶ月後、匂いが弱まりまくる
……ここまでの経緯であれば、まあ、線香としては普通なのですが、この線香が他と違ったのはここからでした。
私は、線香のレビュー記事を書く前に、線香の匂いを「見極める」ならぬ「嗅ぎ極める」ために、日を置いて焚くことを繰り返し、香りの印象を確認するのですが、この「吟撰 薫翠」、購入から四ヶ月も経った頃には、匂いがすっかり弱くなってしまったのです。
焚く前の匂いはもう「ゼロ」レベル。
焚いてみたら、香りらしい香りはなくて、煙っぽい匂いだけというか、強いて言うなら段ボールのような香り……?
時間の経過で香りが飛ぶ度、私の経験では歴代ナンバーワンです。
咳き込んだ
加えて、その煙の匂いを嗅いでいたら、ゲホゲホと咳き込んでしまったんですよね。
線香の煙でむせて咳き込んだのは初めてです。
「名香 薫翠」も匂いで体調が優れなくなってしまったし、私の体質にはこの「薫翠」シリーズは合っていないのかなあ? と、若干の挫折感が漂ったりしています(苦笑)。
線香としては悪くない
ただ、この線香、線香としては悪くないと思います。
そこそこ手を出しやすい価格で、匂いも上品な部類ですし、時間経過とともに匂いは弱まりますが、その煙っぽい匂いも、どぎつすぎる人工香料系の香りよりは全然マシというか。
私は、個人的に少し体質に合わないところがありましたが、それも人によりけりだと思うので、低価格のお試し線香で確認してみるのは良い手段かなと思います。
(2024年追記:現在、お試し線香は販売されていないようなので、以下に通常品のリンクを貼っておきます。↓)