以前、購入した線香に、最初は車の芳香剤っぽさが気になったものの、最終的にはわりと気に入った「銘香五筆」(めいこうごひつ)というものがありました。↓
↑こちらの線香、「精華堂」というメーカーが出している「五筆」シリーズの一つ。
五筆シリーズにはもう一ランク上の「沈香五筆」があり、一体どんな香りなのか、沈香好きとしては前から気になっていたので、買ってみることにしました。
沈香五筆
↑こちら! 「沈香五筆」。
箱に「高級線香」とプリントされており、自ら高級を名乗っていくスタイルにプライドを感じます(笑)。
原材料は
・老山白檀
・古典的な香原料七種類
・沈香三種類
・天然植物製油(エッセン シャルオイル)配合(引用:香原 沈香五筆販売ページ)
とのことで、わりと天然原料を意識して作られているのかなという印象。
箱を開けてみると……。↓
↑おっ。けっこう鮮やかな黄色。
直接鼻を近づけて嗅いでみると、沈香というよりは、白檀寄りの甘く華奢な香りがします。
むせかえるような甘い匂い
早速焚いてみたところ……。
おおっ。
とっても、むせかえるような、粉っぽい、甘い匂いです。
サロン系トリートメントのような。汗の混じった制汗剤のような??(どういうことだ)
「銘香五筆」に、甘さとさらなる落ち着き(整髪料っぽさ)を加えた感じ。抹茶の要素も感じます。
「銘香五筆」と同様、自然な香木の香り系というよりはいわゆる「香水系」と呼ばれる匂いだとは思いますが、女性的で、きつすぎず、悪くないです。
残り香は強め
母は、この線香の匂いを「森林のような香り」と評し、わりと気に入ったようでした。
ただ、焚いているときの香りはさほど強くないのに、翌日、匂いが部屋にけっこう染みついているのには驚きました。この残り香の強さは歴代トップレベル。
「銘香五筆」も残り香は強めだったので、これは「五筆」シリーズの特徴なのかもしれません。
「沈香」と名がついているものの、沈香っぽい静けさよりは甘い華やかさの目立つ線香でしたが、五筆シリーズ最高峰だけあって安っぽさは無く、なかなか良かったです。
個人的にはもう少し抑えめの香りが好みですが、たまにはこんな線香も良いかな。