2010年にご先祖様供養を開始して以来、色々と線香を試した結果、2016年現在、
を焚くというやり方に落ち着いています。
華やか、かつ経済的
ただ、前々から、「くすの木せんこう」と「風韻 沈香」の中間に位置するような線香が欲しいという思いがありました。
↑「くすの木せんこう」は、経済的(一本約4.6円)で、無添加で安全。
食べ物で例えれば玄米のような感じで、飽きないし、枯れ草を燃やしたときのような煙の香りも安心感があって好きなのですが、もう少し香木系の華やかな香りを楽しみたいかなと思うこともある。
↑「風韻 沈香」は、天然の香木(沈香)使用の無添加線香で、香りがとても良く、気に入っているのですが、高品質な分だけ値段も高級で、線香一本あたりの価格は約31円。
これを気軽に使えたらベストなんだろうけれど、値段を考えると、やはり特別な日にしか使えない。
中間の線香
……「くすの木せんこう」よりも華やかな香りの、「風韻 沈香」よりも財布に優しい線香はないだろうか?
というわけで、「くすの木せんこう」と「風韻 沈香」の中間に位置する線香を新たに探してみることにしたのです。
香り弱め希望で「福運白檀」
ちなみに、「くすの木せんこう」、「風韻」以外に今まで使ったことがあるのは「好文木」「香樹林」ですが、現在はそれらの線香は香りが強すぎるように感じて使っていません。
香りが弱めの線香が希望で、口コミ等から良さそうかなと思って買ってみたのがこちら。↓
↑福運白檀。(120g(約370本入り) 2200円)
価格は、一本あたり5.9円で、安くはないけれど、風韻よりはだいぶマシ。
問題はその香り。
こちら、公式サイトに、『他の香りの材料を使わず、厳選した白檀を練り上げた純粋白檀線香』とあったので、香木の質素で上品な香りが楽しめるのかな? と思ったのですが……。
↑封を開けてみると、牛乳石鹸のようなスッキリとした甘い香りが漂いました。
私が想像していたのはもう少しウッディー寄りな香りだったのでそれとはちょっと違うかな……と思いながらも、でも、石鹸系ですから、良い匂いではあります。清潔感があります。
焚いてみた
早速、実際にご先祖様供養で焚いてみることにしました。
火をつけ、灰にさします。
立ち上る煙。
その香りを嗅いでみると……うん、悪くない。
クセのない、甘くて静かな香りです。ハッカのような涼しげな香りも混じっているような感じがします。
供養部屋のドアを閉め、一階に下ります。
そうすると、供養部屋から線香の煙が少しだけ漏れて一階に届くのですが、この香りもなかなか良い感じ。
香りの強すぎる線香だと、一階でもその匂いがきつく感じ、窓を開けたくなるのですが、福運白檀は大丈夫でした。
翌日、供養部屋にどれだけ残り香があるか確認してみたら、ほとんど感じず、その点はとても良いと思いました。
「くすの木せんこう」と並行して、普段使いしていきたいと思います。
追記:使い切った
その後、毎日のようにこの福運白檀を焚いて、一箱なくなりました。
苦手な香りだと使い続けられなくなるので、最後まで使えたということは私にとってわりと良い香りだったということになると思います。
人工的な香りではなく、自然で強すぎない甘い香りだったのが良かったです。
線香の入っていた箱に良い香りが移っており、もったいなくて、まだ捨てられていません(笑)。
追記:福運白檀に使われている香料について
福運白檀にどんな香料が使われているのか、製造元の「株式会社大発」に電話をして聞いてみたところ、
福運白檀に使っている香料のうち、9割は天然ものだが、1割に化学合成香料を使用している。
ただし、化学合成香料と言っても、「IFRA」(イフラ)という厳格な規格を通った、肌につけても大丈夫な香料を使用しているので、未検査の天然香料より安全性は高い
とのお答えをいただきました。
100%天然白檀使用というわけではないけれど、合成香料の使用率は1割にとどまっているということで、わりと安心して使える線香なのではないかなと思いました。
追記2:長寸を愛用中
2021年追記:その後、色々と線香を試した結果、現在、普段使いには「特選 白檀高野霊香」(レビュー記事はこちら)、そして、特別な日(お彼岸・お盆)の線香として、当記事でご紹介した「福運白檀」の長寸(長さ24㎝)を使用しています(短寸との違いは長さのみ)。↓
私は、以前は、特別な日には「高価な短寸線香」(風韻 沈香等)を使っていたのですが、そのうちに、より長い時間燃える「長寸線香」の方が供養の量も増えて良いように感じ、長寸線香を焚くようになりました。
しかし、高価な線香の長寸となるとさらに値段が跳ね上がり、とても買いにくく、気軽に使いにくい。
「高価=原料がより自然で本物」な長寸線香は理想ではあるのですが、それだと「お盆の初日だけ」とか、チビチビ使うことになって「供養の量を多くしたい」という一番の希望が叶わず本末転倒なので、そこまで本物志向ではなくても良いから求めやすい長寸線香が欲しいと思い、白羽の矢が立ったのが「福運白檀(長寸)」だったというわけです。
「福運白檀(長寸)」は、長寸線香としてはリーズナブルな部類で買いやすく、なおかつ、香りがあまり人工的ではなく自然で、煙もたっぷりとしてご先祖様に喜んでいただけそうなことから、特別な日の長寸線香としては最適だと思っています。
短寸線香としては価格・香りともに飛び抜けた特長が無く、リピートするに至りにくかったですが、長寸線香は今後も使い続けたいです。