最近、「ご先祖様」という概念について考えていました。
私は昔から、「ご先祖様」という人たちに手を合わせるのがどうも得意ではありませんでした。
実感がないのです。
両親にはそれぞれ両親がいて、その先にもずっと人が連なっていることは頭で理解できても、顔も知らない人たちを具体的に想像することなどできません。
そんな人たちに手を合わせ、「ありがとうございます」と言ったところで、どうも自分の中で嘘くさい。
もっと実感を込めて「ご先祖様」と向かい合う気の持ち方はないかと考えていました。
母はご先祖様
そして今日、母と話していてふと思いました。そうだ、母は、私にとって直近の先祖だ。
まだ生きているし代が近すぎるので正確には先祖とは言えないのでしょうが、母を先祖と考えると急に開けるものがあったのです。
母に感謝を捧げる気持ちで「ご先祖様」に手を合わせればいいんだ。
母にだったら、純粋にありがとうと思えます。
「母に対して感謝するようにご先祖様に感謝する」というのが、私にとって一番しっくりくるやり方だと思えました。
微煙・微香タイプの線香
うちには仏壇がなく、線香をあげる習慣もないのですが、ご先祖様と親しく向き合えそうな心の持ち方を見つけられたのが嬉しかったので線香を注文してみました。
カモミールの天然精油が練り込まれている、ハーブ香・カモミールという微煙・微香タイプのものです。
自らすすんでご先祖様を供養するという体験は初めてなのでなんだか楽しみです。
到着
↑注文してあった線香「ハーブ香・カモミール」、到着しました!
↑中身はこんな感じ。黒々としていて、一本一本がやや太めです。
火をつける前に匂いを嗅いでみると、ミルク飴を思わせるような、甘い香り。
焚いてみた
早速、ご先祖様供養に使ってみました。
チャッカマンの炎で線香の先をあぶりますが、なかなか火がつかない。
やっと火がついたと思ったら、さすが「微煙」というだけあって煙が出ない。
ちょっとは出ているのかな? でもほぼ目に見えないレベル。
香りは強い
けれど、香りはけっこう強いです! 「微香」とは言いがたいですね。
室内が、「煙は無いのに香りだけする」という不思議な感じに。
でも、いわゆる「線香」という感じの匂いではなく、お菓子のような甘い香りなので、線香っぽい匂いを部屋につけたくない人には良いんじゃないかと思いました。
……線香が燃え尽きたあと、残った香りもけっこうすごかったです。でも煙い感じが無いので、ルームフレグランスを使ったような雰囲気でもあり、「ご先祖様供養」という線香としての本格的な用途以外にも、トイレの芳香剤代わりに焚いたりとか、今風な使い方ができそうな線香だと思いました。
初めての線香として使いやすい一品でした。今後また色々と新たに線香の探究をしていきたいです。