現在、月に二回、市内の自然食品店から野菜の宅配をしてもらっています。
その中身はお任せで、自分で選ぶことはできません。
そうなると、「あんまりうちでは消費しないなあ」というものもたまに入ってくるわけで、それでも大抵のものは頑張って消費するのですが、どうしても手つかずのまま時間が過ぎてしまったものがありました。↓
↑それがこちらの柑橘類。嫌いなわけではないのですが、意外と手がのびない。
1ヶ月経過
「あ~そのうち、食後にでも食べよう」なんて思っているうちに、1ヶ月が経過してしまいました。
最初はキュッと締まって固かった皮も、徐々にシボシボに。
これはそろそろアカン、傷んで食べられなくなる。でも一気には食べられないし……。
ということで、まとめてジャムにしてしまうことにしました!
甘夏マーマレード
参考にしたのはこちらの甘夏マーマレードレシピ。
では早速取りかかろう!
……と、その前に、あまりにも傷んでブヨブヨになっていた甘夏は一個廃棄。もったいないことをしました。もっと早くジャム作りに取りかかっていれば良かった。↓
ビンの煮沸消毒
↑まず、うちにあったジャムの空き瓶をすべて煮沸消毒します。できあがったジャムはここに詰めます。
皮の下処理
↑甘夏一個分の皮を刻みます。合計158g。これがマーマレードの「具」になるわけですね。
(清見みかん、ジューシーオレンジの皮は今回は使わないことにしました。清見みかんの皮は薄すぎ、ジューシーオレンジの皮は厚すぎだったため)。
皮を煮る
↑刻んだ皮を圧力鍋に入れ(私が使用しているのはアサヒ軽金属のスーパー活力なべ)、ひたひたになる程度の水を注いだらフタをし、高圧にセットし強火にかけます。元気にシュンシュンと蒸気が吹いたら火から下ろします。
↑内圧ピンが下がり、フタを開けたところ。歯茎ですりつぶせるくらいのやわらかさに煮上がっています。
↑これを30分水にさらしたら、ザルで水気を切ります。
実の下処理
↑実を薄皮からはがしていきます(種も取り除きます)。一房(ひとふさ)、一房の作業になるため、けっこう大変でした。
↑傷みかけのぶよぶよな実だったため、実の形はほとんど残らず、ほぼ果汁だけになってしまいました。あとで実をつぶす手間が省けるので、良いといえば良いのですが。
この、実の重さが586g。
粗糖の量
「皮の重さ158g」+「実の重さ586g」=744g。
レシピではこの重さの65%量の砂糖を入れることになっていましたが、今回、私はもう少し甘さ控えめにしたかったので50%量、「744X0.5=372g」の粗糖を入れることにしました。
(私が今回使ったのは、創健社の古式原糖。)
煮ていく
↑それでは! ホーロー鍋(野田琺瑯 NOMAKU キャセロール)に「実+皮」を入れます。綺麗なオレンジ色!!
↑そこに粗糖投入。鮮やかなオレンジ色が、一気に茶色に。
……う~ん、できればオレンジ色のままが良かったなあ(笑)。でもまあ、仕方ない。
気を取り直して、強火で煮ていきます!↓
↑浮いてきたアクは、すくって取り除きます。
止め時(どき)がわからない
……と、ヘラでかき混ぜながらどんどん煮詰めていったのは良かったのですが、どこまで煮詰めて良いのやら、その止め時がわからない。
あんまり煮詰めすぎてもいけないだろうし、かといってシャバシャバすぎても……。
と思いながら、10分ほど煮詰めたのがこちら。↓
↑普通のカレールウくらいのとろみ。
こんな感じで良いのかなあ?? ちょっと粘度がつきすぎたかなあ??
と頭をひねりながら、熱いうちにビンに移していきますが……。↓
↑なんか……固いかも……。
固い
↑小鉢に少し移して冷ましてみたら、なんだかジャムがガチガチです。
パンに塗れない
……す、すごく固いけど、まあ食べられないことはないだろう。
と、トーストパンにジャムを塗ろうとしますが、塗れない。
↑固まりを置くことしかできない。
まあ、でも、置くタイプのジャムと思えば……。
と、開き直って食べてみたら、あら、味は良い。
美味しい
びっくりするくらい、「マーマレード」っぽい、あのちょっと苦みのある美味しい味になっていました。
こういう、いわゆるマーマレードって、食べたのがすんごく久しぶりな気がする。
もう少し皮を水に浸ける時間を減らして苦みを増やしたかったな、とか、粗糖の量ももっと減らして良かったな、とか、味の改善点はいくつか感じましたが、基本的に美味しいマーマレードができて感激しました。
しかし……。
一番の問題は味じゃないですよ。固さですよ。
煮詰めすぎた
明らかに煮詰めすぎたようです。どのポイントで火からおろすか、見極めが難しかったです。
鍋の中の様子だけ見れば、こんな感じで良いかと思ったのですが、少し冷めると思った以上に固まりました。
滑らかに塗り広げることが全然できない。飴のようなジャムになってしまいました。
いやあ、これ、うまく消費できるのかなあ……と思いつつも、ビン2つに詰めて、冷蔵庫にしまってあります。
先のとがったスプーンでほじって、なんとか使っていきたいなあと思っています。
(追記:結局、水でのばして粘度をゆるめました。↓)
フィオール ディ フルッタ