うちには、包丁が三本あります。
そのうちの二本は、ドイツ製有名メーカーのもの。
一本は、Global(グローバル)の包丁(牛刀)(日本製)。↓
↑こちら、金属洋食器の産地として有名な新潟県燕市の「吉田金属工業」が作っています。
柄までステンレスの、オールステンレス一体型(手術用メスと同じ超硬質ステンレス鋼を使用)。
15年ほど前、包丁を買い足そうと百貨店に赴いた母が、売り場の店員さんに「今はこれが売れています」と勧められて購入したのがグローバルの包丁でした。
切りやすい
そしてこのグローバルの包丁、本当に切りやすいのです。
↑刃が薄く鋭いので、りんごの皮がスルスル~ッと剥けます。
↑玉ねぎも、薄くスッスと切れる。
↑刺身のそぎ切りもお手の物。
包丁争奪戦
ですから、包丁が三本あっても、絶対にこのグローバルの包丁に手が伸びてしまいます。
けれど、一人で台所に立つなら良いのですが、ちょっと困るのが母と二人で台所に立つとき。
母ももちろんグローバルの包丁の方が好きなので、母にグローバルの包丁を譲り、私はドイツ製有名メーカーの包丁を使います。
ドイツ製包丁も悪くはない
……この、ドイツ製包丁も、悪いものではないのです。
1万円くらいする高級包丁で、グローバルを知る前はよく切れると思って使っていました。
しかし……。
グローバルの包丁と比べてしまうと、どうしても切れ味が鋭くなく感じてしまう。
刃がグローバルほど薄くないので、たとえばりんごの皮を剥くときも、実と皮の間にスッと刃を滑り込ませる感覚を得られない。
なんというか、繊細な仕事ができないのです。
だから、地味にストレスが溜まる。
もう一本買い足すか迷う
母と二人で台所に立つときのために、もう一本グローバルの包丁を買おうか? という話は前から出ていました。
それは惹かれる。私もグローバルの包丁を使いたい。
けれど、そのたびに「それは贅沢だ」という思いが湧いて、行動に移せませんでした。
ドイツ製の包丁が二本もあるし……。あれだって高級品なのに……。
そう思ってずっと我慢してきたのですが、ドイツ製包丁を使うたびに「あ~やっぱりグローバルが良いなあ」という思いをして、それが積み重なった結果……。
買い足した
↑買い足してしまいました!!
↑ジャーン!! うちにあるのとまったく同じもの(刃渡り20㎝の牛刀)です。(牛刀とは西洋の万能包丁のこと)
↑柄には黒の模様入り。黒丸の一つ一つが少しだけへこんでいるので、握ったときに滑り止めのような感じになります。
↑刃の付け根から見てみると……。
↑薄くて鋭い! この刃先が、何でも「スッ」と切ることを実現しているのですよね。
↑元々うちにあったグローバル包丁と並べてみました。
古い方も、「GLOBAL」の文字が少し薄くなっている程度で、新品と見た目はほぼ一緒。
この劣化のしにくさはステンレス一体型包丁の強みかなと思います。
切れ味
そして! この包丁が来てから母と台所に立つ機会が来たので、早速使ってみることにしました。
一応15年ぶりに買った新品ですから、古いものよりは切れ味が良いのかな? と思っていたのですが……。
使ってみると、古いものと切れ味が変わらない(笑)。
つまり、15年使ったグローバル包丁が、ずっと新品の切れ味を保っていたということなんですよ!!
↑古い方は、二日に一度ほどシャープナー(研ぎ器)で軽く研いでいたのですが、それだけで切れ味が新品と変わらず保てていたというのはすごいなと思いました。
見た目だけでなく、品質も劣化しにくい、さすが日本の職人技包丁だと思います。
しかもこれ、うちのドイツ製包丁より安いんですよ(8640円)。
コストパフォーマンス的にも嬉しい包丁です。
買って良かった
二本目のグローバル包丁が来て、ストレスが激減しました。
二本あれば、母と重なることもなく、悠々とグローバル包丁が使えます。
いや~、買って良かったね~。と、母ともよく話しています。
これからも、かな~り長く使えそうです! せっかく買ったので、ガンガン使っていきたいと思います!