↑2013年に初購入して以来、気に入って、ずっと買い続けてきた「出雲半生そば」(2食入り:389円)。
原材料は、「国産そば粉、国産小麦粉、食塩」と優良。
半生タイプだけあってつややかにゆであがって、のど越しが良くてとても美味しいです。
まとめ買いしていたが
ただ、このそば、送料無料ラインがとても高い店でしか取り扱いがなく、購入するときは、送料無料にするため、大量に(40個くらい)まとめ買いするようにしていました。
それでも、週に一回は夕食として蕎麦を食べていたので、一年間の賞味期限までにはいつも余裕を持って消費することができていました。
しかし。今年に入ってから、なぜか唐突に、我が家での蕎麦ブームが終焉。
↑買いだめしてあった蕎麦にまったく手をつけなくなった結果……。
↑賞味期限まで残り1ヶ月半の半生そばが35個もあるという状況に!!
どうやって消費するか
さて、この35個の半生そば、どうやって消費しようか。
今までは、カレー蕎麦にして食べることがほとんどだったのですが、カレー蕎麦のつゆに用いるカレールウの油分が急にくどく感じられるようになってしまって、しばらく作る気がしない。
じゃあ、カレールウを用いない方法で、カレー粉を使ってノンオイルで作れば良いかとも思いましたが、どうも気が乗らない。
じゃあ、とろろそばとか、かけそばとか……。
色々考えましたが、どれもピンときません。
蕎麦に飽きている
もう、端的に言って、蕎麦自体に飽きてしまっている。
……過去において、それまで継続的に食べてきたのに急に飽きが来るという経験は、お菓子でも、料理でもありました。
そういうときは普通にそれを食べるのを中断すれば良いのですが、今回ばかりは、その手が通用しない。
なんせ、35個もの買い置きがあるのです。しかも賞味期限が1ヶ月半後。
すごく美味しいそばつゆを作る
どうしたら、もう食べる気がしなくなってしまった蕎麦を再び食べたくなるのか?
考えて出した結論は、ものすごく美味しいそばつゆを作って、ざるそばで食べるということ。
蕎麦に飽きたと言っても、蕎麦屋に行ってざるそばを食べることを想像すると、食べたいと思えるのです。
つまり、つゆが本格的で美味しければ、蕎麦を食べる気がするということ。
今まで、そばつゆは、市販のビン入りのものを使ってきましたが、市販のそばつゆはダシの利き方に限界があり、蕎麦専門店のそばつゆには敵(かな)うものではありません。
ですから!! 蕎麦専門店並のそばつゆを自作して!! 蕎麦に対する食欲を取り戻す!!
かつおと昆布の合わせだしレシピ
というわけで!! かつおと昆布の合わせだし+かえしを作ることにしました。
昆布を水に浸ける
↑まず、ボウルに1100mlの水を張って昆布を入れ、ラップをして冷蔵庫で一晩置く。
昆布を煮出す
↑冷蔵庫から出した「昆布+水」を鍋に移し、フタをしないで、60℃~70℃で50分煮出す。
昆布ダシを1200mlにする
↑鍋から昆布を取り除き、煮出した昆布ダシをボウルに移して計量し、1200mlになるように水(分量外)を足す。
昆布だしに鰹節を入れる
↑先ほど作った1200mlの昆布だしを鍋に移し、強火にかけて一回沸騰させたらごく弱火にして鰹節を入れ、中火にし、94℃~95℃(くつくつと小さな沸騰が続く温度)でアクを取りながら40分煮出す(フタはしない)。
↑鰹節をクッキングペーパー(不織布)で漉したら完成。できあがり量は640ml程度。
かえしのレシピ
↑「かえし」は、醤油とみりん同量を小鍋に入れて、一度煮立たせてみりんのアルコールを飛ばせば完成。
だし+かえしで最高のそばつゆ!
↑これで! 「かつおと昆布の合わせだし」と「かえし」が完成しました!!
↑「合わせだし」3:「かえし」1の割合で混ぜれば、そばつゆの完成!!!
初・手作りそばつゆ!!
手作りそばつゆでそばを食べる
↑この、渾身の手作りそばつゆで!! そばを食べてみるぞ!
↑まずは薬味無しで。そばつゆをそばにたっぷりからめて、いただきまーす。
ズルズル……。
……おっ。おおっ……!!
これはすごい!! そばつゆが異常に美味い!! 旨みが脳天直撃!!
こんな美味しいそばつゆ、他のどの店でも食べたことない。昆布も鰹もケチらず使ってダシを取ると、こんなに濃厚なそばつゆになるのか!!
これはウマイ!! そばが、いつもの10割増しで美味しく食べられる!
イイ! この作戦、イイ!! 本格的なダシを取るのに手間はかかるけれど、これなら、積極的にそばを食べたくなる!!
そばは、そばつゆが命
……そばって、麺が命なのかと思っていたけれど、実はそばつゆが命なんだと気づきました。
そばつゆさえ美味しけりゃ、どんなそばでも美味しく食べられるんじゃね?
そりゃ、そば自体も美味しければベストだけれど、そばがいくら名人級でも、そばつゆが微妙だと、トータルではあまり満足できないんじゃないかと思います。
「そば100点、そばつゆ60点」のざるそばと、「そば60点、そばつゆ100点」のざるそばだったら、後者の方がきっと感動する。
そんな風に思える!! 旨み炸裂のそばつゆに! うちで出会えました!!
↑薬味無しのそばつゆでそばを堪能したあとは、薬味(わさびとネギ)を入れて食べてみました。
すると、これはこれで、いかにもざるそばっぽくなって美味しい!
薬味無し、薬味あり、両方とも美味しい、最強のそばつゆです!
35個の在庫も消費できそう
「そば食べたい欲求」を刺激するそばつゆを開発できたことで、再びそばへの食欲が戻りました。
これなら順調にそばを消費していけそうです。
それにしても、ダシをちゃんと取ったそばつゆを作るという経験ができて良かったです。料理の幅が広がった気がします。
こんな、「35袋のそば在庫をあと1ヶ月半で消費しなければならないのにそばを食べる気がしない」なんて状況にならない限り、うちでそばつゆを自作しようなんて気にはならなかったので、一時はピンチだと思いましたが、やっぱり何事も塞翁が馬ですね。
週に一度はそばデーを作って、黙々と35袋を片付けていきたいと思います!
(追記:その後、無事に35袋食べきりました!)
みずみずしくて美味しい生蕎麦はこちら
皿に敷くだけでそばの見た目を良くして、べちゃつきも防ぐ竹すだれ