昨年六月に購入して以来、ずっと、ヨーグルト作りに大活躍してきた「ヨーグルティアS」。↓
↑しかしこの「ヨーグルティアS」、作れるのはヨーグルトだけではない!!
塩麹(しおこうじ)、醤油麹、納豆、コンフィ、天然酵母、温泉卵……。
色々ありますが、ヨーグルト以外に作れるものの中で最も! ポピュラーと言えるもの。それが甘酒。
甘酒を手作りしてみる
甘酒は、昨年から、マルカワみその「有機玄米甘酒」を購入して食べてきました。↓
↑こちら、ものすごく甘くて美味しいのですが、継続して買うとなると懐(ふところ)が厳しいんですよね……。
やっぱり、手作りした方が、経済的には優しい。
ということで! 甘酒が作れるということにも惹かれて購入した「ヨーグルティアS」で、ついに甘酒を作ってみることにしました!
アルコール入りorアルコール無し
甘酒には、まず大きく分けて「アルコール入り」or「アルコール無し」の二種があります。↓
アルコール無し…米麹を用い、酵素でデンプンを糖化させて作るもの
アルコール入り…酒粕を湯に溶いて加熱したもの
今回作るのは米麹を使用した、アルコール分ゼロの甘酒。
ご飯を加えるor米麹のみ
米麹タイプ(ノンアルコール)の甘酒は、使う材料によってさらに二種類に分類されます。↓
ご飯+米麹(うす作り)
米麹のみ(はや作り)
ヨーグルティア付属のレシピによると、ご飯を使う(うす作り)場合は「炊きたて」である必要があるらしく、うちではご飯は1食分ずつラップにくるんで冷凍保存してしまっていて甘酒のために炊きたてご飯を準備するのが難しかったため、米麹のみの「はや作り」で作ることにしました。
有機乾燥米麹
↑用意したのは「やさかの有機乾燥米こうじ」! 国産有機米使用。500g入りで1550円。
乾燥米麹には「玄米麹」もありましたが、まずは作りやすそうな白米の米麹から試してみることにします。
↑有機JAS認定品です。
説明書のレシピに沿う
さて。じゃあ、具体的にどうやって作るのか??
↑とりあえず、ヨーグルティアの説明書に記載のレシピに沿ってみることにしました。
↑米麹200gに水400mlを注いでよく混ぜます。
↑60℃で四時間セット。
↑完成。
甘さが薄い
↑おおっ。これが噂の甘酒というものか。糖化の過程で米麹の粒がもっとどろどろに溶けるのかと思っていたけれど、案外、米粒としての見た目は残っているものなんだな。
初・手作り甘酒。一体どんな味わいなのか? 期待しながら食べてみたところ……。
……ん?
あれっ。思ったより甘くない! 水っぽいというか、薄い。
今まで食べてきたマルカワみその「有機玄米甘酒」がすごく甘かったから、あれくらいの甘さを期待していたのに全然違う!
なんで? 時間が足りなかったのだろうか?
そう思い、追加で二時間加熱。
それでもあまり変わらないため、さらに、四時間加熱して、合計で十時間も加熱したのに、最後まで薄甘いままで終わってしまいました。
マルカワみそ店主のレシピに沿う
いや~これはもうちょっと、米麹と水の割合を研究する必要があるなあ……。
そう思いながら、他の人はどんな割合で甘酒を作っているのか、ネット上を検索してみたところ、なんとあの今まで食べてきた「有機玄米甘酒」の製造元である「マルカワみそ」の店主さんが「ヨーグルティアを使った甘酒作り」という動画をYouTubeで公開なさっているのを発見。
それによると、
米麹…150g
水…230ml
60℃で8時間
↑これで、「プロ顔負けの甘酒ができる」とのこと。
「米麹1gにつき水1.53ml」という割合で、ヨーグルティア説明書のレシピ(米麹1gにつき水2ml)よりも水をだいぶ減らした指示になっていて、つまり、水を少なめにすることがコツなのだろうか?
というわけで早速、このレシピに沿って甘酒作りに再挑戦してみることにしました。
↑前回、米麹を500g中200g使ったので、余った300gに水460mlを加え、60℃で8時間。
↑完成。
甘い!
↑できあがった甘酒。見た目は前回とそこまで変わらないけれど、味はどうなっているかな……。
と、少し緊張しながら食べてみたところ……。
おっ!!
すごい! 甘くなってる! 前回の三倍は甘くなった!!
市販品である「有機玄米甘酒」にかなり近づいた甘さになりました。
ただ甘いというだけでなく、ポン菓子のような香ばしい匂いがして、旨みもあり、美味しいです!
ヨーグルトにかけてみる
できあがった甘酒を、手作りヨーグルトにのせて食べてみることにしました。↓
↑発酵食品on発酵食品。体に良さそうです。
↑それではいただきます!
パク。
……おっ!! 美味しい! すごくヨーグルトに合う!!
酸味のあるプレーンヨーグルトに、甘みが加わってとても美味しく食べられます。
玄米甘酒には独特の風味があって、「薬!」という感じでしたが、こちらの白甘酒はクセがなく、ヨーグルトに砂糖をかけて食べるのと同じような味わいで、食べやすいです。
飲む点滴
「ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維、オリゴ糖や、システイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸、そして大量のブドウ糖」、(*1)「百種類以上の酵素」(*2)が含まれていて、「飲む点滴」と言われることもあるという甘酒。(引用*1*2wikipedia、タニカ公式サイト)
米粒が、お粥よりもフニャフニャに軟らかくなっており、体が弱っているときにも口にできそうな優しい感じが良いなと思いました。
日持ち
日持ちは、ヨーグルティア付属レシピ集によると「冷蔵庫で約一週間程度」となっていますが、冷蔵庫で保管しながら二十日以上かけて少しずつ食べても特に傷むこともなかったので、個人的にはそのくらいは大丈夫なんじゃないかと思っています。
この甘酒は特に母が気に入って、「甘くて美味しい。疲れにくくなった気がする。便秘に効きそう」と、毎日ヨーグルトにかけて食べています。
「ヨーグルティアS」のおかげで、新たな食の世界が切り開けた気がします。
これからも継続して甘酒を作っていこうと思います!
余談:水をもっと減らしてみた結果
ちなみに。1回目より水を減らしたマルカワみそ店主さんのレシピで2回目が上手くいったので、もっと水を減らせばもっと甘くなったりするのかな? と思って、マルカワみそ店主さんレシピよりもさらに大さじ1ほど水を減らして3回目を作ってみたところ、甘さはほとんど変わらず、米麹の粒が、「芯」とまではいかないものの、やや硬めに仕上がってしまいました。
マルカワみそ店主さんの「米麹1gにつき水1.53ml」という割合を守った方が良さそうです。さすが甘酒を製造販売しているお店だけあって、良いレシピを教えてくださって感謝です。
追記:最終的な水分量と加熱時間
2020年追記:「やさかの有機乾燥米こうじ」を使用した甘酒作りはずっと継続しています。
米麹が一袋500g入りなので、一回につき半分の250gを使用し、水の量は、最初の一年ほどはマルカワみそ店主さんのレシピ通り383ml、加熱は60℃の8時間でやってきたのですが、さらなる甘みを追求した結果、現在はもう少し水と加熱時間を増やしています。具体的には以下の通り。↓
水…400ml
加熱…60℃11時間
↑使う米麹の種類にもよると思うのですが、「やさかの有機乾燥米こうじ」の場合は、このくらい水と加熱時間を増やした方が甘く美味しく仕上がります。