↑うちでは、毎週、野菜宅配を利用しており、その注文は母が行ってくれているのですが、母が「野菜のラインナップに生の落花生があって、ゆでて食べたくなったから」と落花生を注文品に含めて購入しました。
生の落花生をゆでるとは。
生の落花生をゆでて食べるとは……そんなこと、したことがありません。
落花生といえば、乾煎りされて、固い殻を割ると中にピーナツが入っているものしか知らないし、それしか食べたことがありません。
しかし、母の出身地である静岡県富士市では、塩ゆでした生落花生が旬の時期(8月~10月)にはとてもよく食べられているそうなのです。
居酒屋のおつまみとして出たり。八百屋さんでも「ゆで落花生」が売られていたり。母自身は、運動会のときに必ず母(私にとっての祖母)が塩ゆで落花生を持ってきてくれて食べたのが思い出なんだとか。
塩ゆで落花生を作る
ということで!! 母が、落花生を塩ゆでしてくれることになりました。
生の落花生…500g
水…1リットル
塩…30g(水の3%量)
↑まず落花生を流水の下で殻をこすり合わせるようにしてよく洗ったら、鍋に水と塩を入れて沸騰させて塩を溶かし、そこに落花生を入れ、沸騰が小さくふつふつ続く程度の弱火にしてフタをし、40分ほどゆでる。
その時点で一つ食べてみて、固さがちょうど良ければそこでゆでるのを終え、まだ固ければ追加でさらに10~20分ほどゆでる(うちでは合計1時間ゆでました)。
↑ゆであがればザルにあけ……。
↑完成。
殻を剥く
↑塩ゆでした生落花生!! 人生初の対面!
↑母に殻の剥き方を教わったところ、ポイントとなるのは、この、くちばしのようにとがった部分。
↑「くちばし部分」を目印に、その下を両手の親指で押すと……。
↑パキッと殻が割れます。
↑殻を開くと!! 豆が二つお目見え!!
食べてみる
↑「おおまさり」という、一般的な品種の約二倍の大きさがある大粒品種(*1)なので、一粒は約3cmのビッグサイズ。(参考*1:千葉県育成落花生品種)
早速食べてみると……ん!!
ふっくらほくほくで、塩気も適度にあって、甘みがあって美味しい!
当然ながら普通の乾煎りピーナツと基本的には同じ味ですが、軟らかいからすごく食べやすい。
居酒屋のおつまみとして出てくるというのもうなずける、枝豆に通じる後ひく美味しさ。
枝豆は殻に対して豆が小さく、豆はそんなに食べてないのに殻のゴミばかり量産されていくイメージがありますが、落花生は豆の粒が大きいので、一つでもしっかりとした食べ応えがあります。
地域限定
ちなみに、ゆで落花生は、産地である静岡県や千葉県、鹿児島県で主によく食べられるもの(*2)のようで、日本でも、おそらく食べたことのない人の方が多いかもしれません。(参考*2:日本の食べ物用語辞典)
今回、ほぼ30年ぶりくらいにゆで落花生を食べたという母は、「そうそうこの味という感じ。美味しい。でも、静岡では採れたてをゆでていたからもっと軟らかかったかも」なんて言いながら故郷の味を楽しんでいました(とうもろこしと同じで、落花生の鮮度が高いほどゆでたときに美味しいらしい。今回のは取り寄せ品なので、収穫から二日は経っている)。
落花生といえば乾煎りのものしか知らなかったので、今回、塩ゆで落花生を食べられて良かったです。
いつか、旬の時期に現地(静岡県)に行くことがあれば、その「採れたてを塩ゆでした落花生」というのがどれだけ美味しいのか食べてみたいなと思いました!