↑生卵を食べると
行きつけのスーパーではこの卵の販売日が決められていて、その日以外に行くと売り切れてしまっていることが多いので、その販売日目がけて行って、まとめ買いをするのですが、今年の夏、ちょっと多めに買いすぎてしまったんですよね。
買いすぎた結果、冷蔵庫に入りきらない物が出て、それを常温で保管すること57日間(約二ヶ月)……。
気温の高い時期に常温でここまで置いた卵って、食べられるものなの??
生で食べるのはもちろん厳しそう
調べたところ、卵というのは、今から70年ほど前(昭和28年頃)は乾物屋で売られるほど「もちが良い」ものとして扱われていたそうで(*1)、基本的に長持ちする食材と考えても良さそうではあります。(参考*1:Yahoo!ニュース)
しかしながら、以下の表(たまごの保存温度と生食できる日数)を見ると、長期保存可能なのは低温保管したときのみ。↓
卵の保存温度 | 生食できる日数 | 卵の保存温度 | 生食できる日数 |
10℃ | 57日 | 20℃ | 30日 |
11℃ | 55日 | 21℃ | 27日 |
12℃ | 51日 | 22℃ | 26日 |
13℃ | 49日 | 23℃ | 25日 |
14℃ | 45日 | 24℃ | 22日 |
15℃ | 43日 | 25℃ | 21日 |
16℃ | 40日 | 26℃ | 19日 |
17℃ | 38日 | 27℃ | 17日 |
18℃ | 35日 | 28℃ | 16日 |
19℃ | 33日 | 29℃ | 15日 |
(参考:日本卵業協会)
私が常温保管していた間の室温は大体24℃~28℃ほどだったので、生食できたのは16日~22日経過後まで。
57日も経ってしまっては、もう、とてもじゃないが生食は無理。
古い卵を見分ける方法~水に沈める
いや、生で食べられないことなどわかっていた。問題は、この卵が火を通せば食べられるのか、それとももう腐っていてダメダメなのかということ。
それをどうやったらうまく判断できるのか? 何か良い方法はあるのだろうか。
そう思って検索をかけてみたところ、簡単そうなやり方を発見。
それは、卵を水に沈めてみるという方法。
古い卵は水に浮く
腐っている卵、古い卵は水に浮く(*2)とのこと。(参考*2:ふるさと納税ニッポン)
「卵黄や卵白に含まれるガスが日が経つと抜けて軽くなる」からなのだそうで、新鮮な卵であれば水に入れると沈んで横向きに倒れるのだとか。
ちなみに、古くはなっているがまだ食べられるサインとしては「水に沈みはしたが水の底で立っている」ということが言えるとのことで、よ~し、とりあえず水底に沈めばOKなんだな? やってみよう!! と、ボウルにたっぷり水を張って用意。
浮いた(笑)
水に沈めば良いんでしょ? 沈んでくれたら良いな……と思いつつ、1個ずつ卵を投入。
最初の二つまではなんとか沈んでくれて、お、一応食べられそうなのかな? と半分安心しながら最後の一つを入れてみたところ……。↓
↑あ゛っ???
↑うわあ、浮いてるーー!!(笑) 水に浮く卵って本当にあるんやーーー!!
じゃあもうこれはダメってことなんだな。ふむふむ。わかりやすくて良かった。
浮いた卵を割ってみる
実験が終わり、水に浮いた卵はそのまま生ゴミ用ポリ袋へ……。
と思ったのですが、この卵、中はどうなってるんだろう?
なんか、中がドロドロに黒く腐ってたりしたらイヤだな……。
と思いつつも、こんな機会も滅多になさそうなので、ポリ袋の中に割り入れてみました。↓
↑すると、色は案外まともなのですが、うまく割れたにも関わらず、卵黄表面の膜がやけに
卵白もやけに水っぽくてゆるゆる。
そして、匂いを嗅いでみると……。
うっ…………!!
ものすっごく、魚臭い…………!!
古いサンマのような生臭さ。これはもうアカンですわ!! アカンってすぐわかりますわ!!
生き残った卵はオムライスに
↑かろうじて底に沈んでくれた卵は、割ってみるとこんな感じでした。
黄味の張りやこんもり具合が弱いですが、匂いも正常で、これなら食べられそう。
↑ということで、早速オムライスにしてみました!!
↑常温保存57日の古い卵ではありますが、香りも良く、普通に美味しく食べることができました!
良い見分け方法を知れた
古すぎて不安な卵。食べられるか食べられないか、判断の目安となる良い方法を知れて良かったです。
それにしても、卵って、けっこう暖かい環境に常温で二ヶ月置いておいても食べられるものなんですね!
母からは「卵は常温保存で一ヶ月はもつ」と聞かされていたのですが、生鮮食品というイメージが強く、冬でもない限り、冷蔵保存でなければすぐ傷むんじゃないかと思っていたので、今回の結果には驚きました。
しかしながら、三個中一個は傷んでしまっていたし、残りの二個も水の底で立っていてギリギリという感じだったので、夏~秋(暖かい季節)であれば、常温保存の限度は二ヶ月がせいぜいなのかなと思いました。
でも二ヶ月もつなら、買いすぎたとしても、そこまで慌てる必要もなさそうで、その知識が得られたことで今後は卵の保存に関してもうちょっとゆったりした気持ちでいられそうです。