フライを作りたいときに使うパン粉。
買うときは、国産小麦使用で、なおかつイーストフード不使用のものを選ぶようにしているのですが、近年、よく行くスーパーでイーストフード不使用のパン粉の取り扱いがなくなってしまいました。
イーストフードを避けたい
↑イーストフードとは、イースト(パンを膨らませる酵母)の栄養源となる食品添加物。
パンの大量生産のため使われますが、発がん性のある「臭素酸カリウム」が入っている場合がある(*1)ので、避けられるのならば避けたいところ。(参考*1:wikipedia)
取り寄せも面倒~手作りしてみるか?
自然食品メーカーからは国産小麦使用で無添加のパン粉が売られており、昔はそういうのを取り寄せて使っていたので、また通販で購入しようかとも思いましたが、フライをするためにわざわざパン粉を取り寄せるというのも面倒なんですよね。
そこで思いついたのが、パン粉を手作りするということ。
食パンなら、ホームベーカリーで簡単に作れます。
うちには、まったく使っていないながらも、奇跡的にフードプロセッサーがあるので、食パンをそれで粉砕すればパン粉になるのでは??
自作のパンをパン粉にすれば「国産小麦使用でイーストフード不使用」のパン粉が簡単に手に入るぞ!
食パンでパン粉を作る
というわけで、自作食パンでパン粉作りにチャレンジしてみることにしました。↓
↑30年近く前に購入してほぼ使ったことのないフードプロセッサー(ナショナル製MK-K75)。
↑ホームベーカリーで焼いた食パン(レシピはこちら)を6枚切りにし、そのうちの2枚をちぎってセット。
↑15秒ほど粉砕してみました。うん、パン粉っぽくなったぞ!!
食パンのパン粉でとんかつを作る
↑できあがった手作りパン粉でとんかつを作ってみました。
↑早速食べてみると、サクサク美味しい!
手作りパン粉、いいやん!
問題点1・食パンの風味がある
……でもちょっと、市販のパン粉では感じたことのなかった、ちょっと気になる点もありました。
それは、手作りパン粉に食パンの風味があるということ。うっすら甘くて、乳製品の香りもして。
食パンを粉砕して作ったのですから当然ですが、こういう風味って、普通、フライでは感じない気がする。
普通にとんかつとして美味しくはあるけれど、食パンの風味が素材の味を阻害している感じ。
問題点2・焦げやすい
それと、ちょっと焦げやすかった。おそらく食パンの材料として砂糖が入っているためでしょう。
う~ん、パン粉って、食パンを粉砕したものかと思っていたのですが、市販のパン粉と比べると味や使い勝手が違う。
一体、何が違うんだろうか??
パン粉にはフランスパンが適しているらしい
そこでちょっと調べてみたところ、有名ホテルでは固くなったフランスパンをすり下ろしてパン粉にしていたという情報(*1)を見つけました。(参考*1:Yahoo!知恵袋)
なんでも、「フランスパンの方が香り高くカラッと揚がる」とのこと。
フランスパン……フランスパンか、なるほど!
確かにフランスパンって、すごくシンプルな材料で作るから食パンのような余計な風味がないし、砂糖も入っていないから焦げやすいということもなさそう。
ホームベーカリーに「フランスパンコース」というのがあったはず。よ~し、じゃあ、それでフランスパンを作ってみるか!!
ホームベーカリーでフランスパンを作る
↑そして焼き上がったフランスパン! 食パンに比べてだいぶ高さが出ていない!
強力粉…250g
薄力粉…30g
塩…4g(付属の小スプーン1)
水…173.5g(※)
バター…5g
ドライイースト…2.1g(付属の小スプーン3/4)
↑ころんとした焼き上がり。色白なのは砂糖が入っていないからでしょう。
↑断面はこんな感じ。気泡がやや大きくて、パンの表面にキラキラしたツヤがあって、フランスパンっぽい!
皮は切り落とす
↑パン粉にするにあたり、フードプロセッサーで均一に粉砕できるように、両側面と底面の皮は切り、パン上面の皮もそぎ落とします。
↑ツルンとしました。
↑その後、1.5cm厚ほどにスライスしてから……。
↑3㎝角ほどにカット。
この段階でちょっと味見をしてみたところ、本物のフランスパンとは食感がやや違うものの、フランスパンらしいしっとり感があり、あっさりしていて美味しかったです! 60%くらいはフランスパンという感じ。
フランスパンのパン粉でとんかつを作る
↑フードプロセッサーにセットして15秒ほど粉砕!
↑完成!
↑フランスパンのパン粉でとんかつを作ってみました! 焦げ色がつきにくくてやりやすかったです!
カリカリサクサク
↑早速食べてみると、カリカリサクサクですごく美味しい!
そして、パン粉の味わい自体にクセがないので、素材の味や香りが邪魔されない!
うんうん、とんかつって言ったらこういう味だよ。食パンのパン粉じゃなくて、フランスパンのパン粉の方がとんかつとして本格的な味になる。
今後、パン粉はフランスパンで
というわけで、今後、パン粉は手作りフランスパンを粉砕したものを使うことにしました!
手作りパン粉は無添加だし、安いし、欲しいと思ったタイミングで作れるから「買っておかなきゃ」という緊張感を持たなくて良くて楽。
余ったら冷凍保存
↑余った分はこのようにジップロックに入れて冷凍すれば、長期保存も可能(私の実体験では半年は大丈夫でした)。
使うときは、皿にあけてラップをかけ、常温で自然解凍(2時間程度)すればOK。
パン粉は「買わなきゃいけないもの」だと思っていたのが、「作れるもの」と思えたら楽になりました。
フライを作るハードルが少し下がった気分です。手作りパン粉、大いに活用していきたいと思います!